暑い最中、九品仏で「お面かぶり」を見学、でも朱印はお預け(164)

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【tamaoのOL独り言=2014年8月21日】あっというまの夏休みだった。いつものことだけれども、お盆休みはなんだかんだで来客もあったり、お盆の準備をしたりで1週間がすぐに過ぎてしまう。

またこの暑さ。そろそろ耐久期限も過ぎているエアコンを替えようと頼んだのに、替えられなくてまだ暑さと格闘中だ。もう来週には涼しくなるのかな?

お盆ということで唯一出掛けたのが、九品仏(くほんぶつ、東京都世田谷区)の浄真寺(じょうしんじ)だ。2014年は3年に1度のお面かぶりというイベントがあるということで行ってみた。

「お面かぶり」って?その名のとおり仏さまのお面をかぶってお参りする3年に1度の行事で、正式な名称は「二十五菩薩来迎会(にじゅうごぼさつらいごうえ)」といって東京都の無形民俗文化財に指定されている。

浄真寺にはご本尊である釈迦如来を祀ってある本堂と、その向かいに阿弥陀仏が祀ってある上品堂(じょうぼんどう)があって、その間に橋を懸け、本堂が現世つまり此岸、上品堂を彼岸として25人の信者がお面をかぶって菩薩となり渡り歩くというもの。

見ている此岸の私達でさえ暑くてフラフラしそうなのに、さらにお面をかぶって歩く菩薩さまと稚児(ちご)行列の子どもたちは脱水状態になりそうな暑さだった。昔はお盆というと涼しくなっていたのかな?

今年は雨もあったけど、涼しくはなかったなぁ。昔と違ってきているのかもしれない。菩薩さまたちも1人ずつ持つものが違っていたので何か役割分担があるのかな?もう少し勉強して行けばよかった。

また、お寺の御朱印がその日限定の御朱印なので、すごい行列だった。それが目的だったけど、他の用があって、朱印帳は頂けなかったのだ。それって、3年後にまた来いっていうことなのかな?

3年後の後は2020年、まさに東京オリンピックだ。オリンピックまで近いようで遠い。それに菩薩さまたちに目がいって、御本尊に近づけなかった。それじゃご利益もないよね。再度行かなくちゃ。

そして夏休みも終わり、じゃあ、仕事頑張ろう!といいつつ、この原稿書いてます。熱中症には注意ですよ(敬称略、中堅企業に勤めるOLのタマオさんが日常の生 活について思っていることを不定期に書きます)。

編集注:浄真寺はその地がもともとは世田谷吉良氏系の奥沢城であったが、小田原征伐後、城は廃城とされていたところ、1675年に当地の名主七左衛門(しちざえもん )が寺地として貰い受け、1678年に珂碩上人(かせきしょうにん、1617-1694)がその地に九品九会の霊場として開山した寺だ。珂碩上人は彫刻家でもあり、18歳で発願(はつがん)し、51歳で完成した9体の阿弥陀如来像が九品仏と呼ばれ、三仏堂に3体ずつ納められている。

「お面かぶり」は阿弥陀さまが25人の菩薩さまをしたがえて、西方浄土からご来迎になるという、浄土の教えを行事化したもので、呵碩上人が、すべての人々が念仏を唱えられるようにとの願いから考えだして300年前から行われている。

九品仏の本堂を現世(娑婆、此岸)、上品堂を浄土に見たてて、その間に35間の来迎橋、白道をかけ、三仏堂から楽人を先頭に渋谷御花講中(しぶたにおはなこうちゅう)の人たちが歌う「来迎和讃」にあわせ冥加金(みょうがきん)を払った信者たちが金の衣に金の面をつけ25菩薩に扮してわたる。

練り行列は3度行われ、面をつけた菩薩は前が見えないので付き人がつき添い、暑いのでさかんにウチワで風を送る。