永谷商事が神田すずと歩く「日本橋七福神めぐり」

【銀座新聞ニュース=2018年1月1日】不動産会社で、都心で寄席を経営する永谷商事(武蔵野市吉祥寺本町1-20-1、0422-21-1796)が運営する「お江戸日本橋亭」は2018年1月5日に神田すずさんによる「講談師と一緒に歩く歴史と文化の散歩ラリー」を開く。

1月5日に開かれる「講談師と一緒に歩く 歴史と文化の散歩ラリー」で、「日本橋七福神めぐり」を案内する神田すずさん。

永谷商事が毎月1、2回程度、定期的に開催している「講釈師と一緒に歩く歴史と文化の散歩ラリー」シリーズのひとつで、講談師が名所旧跡などを解説しながら一緒に歩いて回る企画だ。正月は毎年、東京の主要な七福神めぐりを開いており、今回は二ツ目の講談師、神田(かんだ)すずさんと一緒に「日本橋七福神めぐり」を歩く。

日本橋から参加者と一緒に「福禄寿、弁財天」の「小網(こあみ)神社」(中央区日本橋小網町16-23、03-3668-1080)、「布袋尊」の「茶の木神社」(中央区日本橋人形町1-12-11)、「弁財天」の「水天宮(すいてんぐう)」(中央区日本橋蛎殻町2-4-1、03-3666-7195)を回る。

そこから「寿老神」の「笠間稲荷(かさまいなり)神社」(中央区日本橋浜町2-11-6、03-3666-7498)、「毘沙門天」の「末広神社」(中央区日本橋人形町2-25-20、03-3667-4250)、「大黒神」の「松島神社」(中央区日本橋人形町2-15-2、03-3669-0479)、「恵比寿神」の「椙森(すぎのもり)神社」(中央区日本橋堀留町1-10-2、03-3661-5462)と7カ所を歩いて、その後、「お江戸日本橋亭」で「講談協会初席」を観賞する。

日本橋七福神めぐり」はほかに「恵比寿神」の「宝田恵比寿神社」(中央区日本橋大伝馬町2-16、03-3664-5671)が含まれ、「8カ所」とされているが、時間の関係で「7カ所」に短縮する。

「日本橋七福神めぐり」は江戸時代に幕府が人心を落ち着かせるため、江戸市内に「七福神」をまつる神社、寺院を建てたことが起源とされ、そこから、正月に「七福神めぐり」をすると「七難即滅・七福即生」(7つの災難が消え去り、7つの福徳を授かる)というご利益にあずかれるという信仰が広まった。

ウイキペディアによると、「七福神」は福をもたらすとして日本で信仰されている「七柱の神」のことで、古くは「大漁追福」の漁業の神であり、時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす、商業や農業の神となっている「恵比寿」、インドのヒンドゥー教のシバ神の化身マハーカーラ神と日本古来の大国主命(おおにくのぬしち)の習合で、「大黒柱」と現されるように食物、財福を司る神の「大黒天」。

元はインドのヒンドゥー教の財宝神クベーラ神で、これが仏教に取り入れられ日本では「多聞天(たもんてん)」ともいわれる「毘沙門天(びしゃもんてん)」、七福神の中の紅1点で、元はインドのヒンドゥー教の女神であるサラスバティー神で、「弁財天」とも表記される「弁才天」、道教の宋の道士天南星、または道教の神で南極星の化身の南極老人で、寿老人と同一神とされ、子に恵まれ、封禄(財産)、長寿(健康を伴う長寿)の三徳を具現化した「福禄寿(ふくろくじゅ)」。

道教の神で南極星の化身の南極老人であり、長寿の神であり、幸運の神とされる「寿老神」、唐の末期の明州(現在の中国浙江省寧波市)に実在したといわれる仏教の僧で、肥満体の布袋が広い度量や円満な人格、また富貴繁栄をつかさどり、福徳円満の神とされる「布袋尊」の7つをいう。

神田すずさんは東京都東村山市生まれ、2006年に神田(かんだ)すみれさんに入門し、前座見習となり、2010年9月に「二つ目」に昇進した。

時間は10時に東京メトロ銀座線「日本橋駅」で待ち合わせ、昼までに7カ所めぐりを終え、12時50分からお江戸日本橋亭で神田すずさんらの「講談協会初席」になる。料金は弁当、飲み物、寄席代を含めて3000円で、交通費などがかかる場合は自己負担となる。申し込みは永谷商事まで。