サニーヘルス、ビタミンCが豊富で美容、健康に適した金柑

【銀座新聞ニュース=2018年2月24日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「小さな金柑に秘められた美容・健康効果とは?」を発表した。

「天然のサプリ」ともいわれるほど栄養価が高く、昔から民間療法でも用いられてきた薬効の高い金柑。

のど飴や甘露煮でなじみのある、金柑(きんかん)は1月から3月頃の今が旬で、金柑は、風邪予防やのどの痛みに効果があることで知られている。ほのかな苦みと爽やかな酸味と甘さが特徴で、生で皮ごと食べられるので栄養素を余すことなく摂取することができる。

その栄養価は「天然のサプリ」ともいわれるほど高く、昔から民間療法でも用いられてきた薬効の高い食品とされている。

サニーヘルスでは今回、金柑が持つ3つの美容、健康効果について紹介している。まずは「ビタミンCたっぷり!のどケア、風邪予防、美肌に効果あり」で、美肌に風邪予防に抗ストレスにと大活躍のビタミンCが、金柑には100グラムあたり49ミリグラムもの量が含まれており、これはレモン果汁に匹敵する含有量という。

ビタミンCはコラーゲンを生成するのに欠かせない栄養素で抗酸化作用もあり、エイジングケアには必須とされている。また、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きや免疫力を高める作用のある「ベータ(β)カロチン」も含まれるため、のどや鼻粘膜のケアに役立ち、風邪予防や症状の改善にも効果的で、若返りのビタミンEや、果物のなかでは珍しくカルシウムも多く含まれている。

続いて注目されるのが「ヘスペリジン(ビタミンP)」だ。金柑の効能でもっとも注目したいのがビタミンPで、ポリフェノールの一種である「ヘスペリジン」だ。柑橘類の皮に多く含まれるため、皮ごと食べる金柑はこの成分を摂取するのにもっとも適した食品といえる。ヘスペリジンはビタミンCと協力して働き、血管をしなやかで強く保ち、血流改善、血中コレステロールの改善、成人病ケアなどの効果があることがわかっている。

3番目が「腸内環境を整える」で、金柑の皮や筋の部分には、食物繊維の一種である「ペクチン」が豊富に含まれている。皮をむいて実だけを食べる温州みかんと同じ量で比べた場合、約4.6倍もの差がある。食物繊維にはコレステロールの吸収を抑える働き、脂肪吸収の抑制、食後血糖値の急上昇を防ぐ作用などがあり、ダイエットには欠かせない栄養素とされている。また、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える効果があり、便通の改善だけでなく体質改善にも大きな影響があるという。

4番目に「皮ごとおいしく食べる金柑レシピ」を紹介している。生の金柑が苦手な人でも食べやすいのが「金柑の甘露煮」だ。生食用が出回る時期は短いが、甘露煮にすることで保存性が高まり、長く楽しむことができる。

材料は金柑500グラム、砂糖250グラム(金柑の重量の50%程度)、水が金柑を鍋に入れてひたひたになる程度を用意する。1)金柑を水洗いしてからヘタを取り、包丁で数カ所切れ目を入れる、2)たっぷりのお湯(分量外)で3分ほど茹で、ざるに上げる、3)鍋に2)と砂糖、水を入れ、軽く混ぜ合わせる、4)弱火で20分から30分煮込み、皮が柔らかくなり照りが出てきたら火を止める。常温になるまで冷ましたら、煮沸消毒した清潔な瓶に入れ、冷蔵庫で1カ月程度保存ができる。

そのまま食べてもいいし、甘露煮と甘露煮の汁をマグカップなどに入れて、お湯と少量の蜂蜜を入れて飲めば、のどの痛みや風邪予防に最適という。

金柑は洗うだけで手軽にぱくっとつまめ、忙しい朝や間食にもぴったりで、ビタミンCを摂取するなら生食がお勧めだが、風邪予防やのどの痛みの緩和なら甘露煮でも効果があるとしている。

ウイキペディアによると、金柑はミカン科キンカン属 (Fortunella) の常緑低木の総称で、中国の長江中流域が原産といわれている。スウェーデンの植物学者、カール・ペーテル・ツンベルク(Carl Peter Thunberg、1743-1828)が「ミカン属」に分類し、1915年にアメリカの農学者、植物学者、ウォルター・テニソン・スウィングル(Walter Tennyson Swingle、1871-1952)により新属として分割された。

ヨーロッパに紹介したスコットランド出身の植物学者で、中国からインドに「チャノキ」を持ち出したことで知られるロバート・フォーチュン(Robert Fortune、1812-1880)ヘの献名として新たな学名を与えられた。

日本への渡来は江戸時代の1826(文政9)年で、清国の浙江省寧波(にんぽう)の商船が遠州灘沖で遭難し清水港に寄港した際に、船員が礼として清水の人に砂糖漬けの金柑の実を贈った。その中に入っていた種を植えたところ、やがて実がなり、その実からとった種が日本全国へ広まったとされている。

日本における2013年の収穫量は3744トン、2014年が3666トンであり、その内訳は2014年でみると、宮崎県2498トン(全体の68%)、鹿児島県871トン(24%)で2県で92%を占めている。