マルハニチロ調べ、ラーメンは醤油で博多、平均860円

【銀座新聞ニュース=2018年3月30日】国内の食品業界第5位のマルハニチロホールディングス(江東区豊洲3-2-20、豊洲フロントビル)傘下のマルハニチロ(江東区豊洲3-2-20、豊洲フロントビル、03-6833-0826)はこのほど、「ラーメンとチャーハンに関する消費者実態調査2018」を発表した。

1959年に発売された「ベビースターラーメン」をエースコックがこのほど、カップ麺にした「ベビースターラーメンBIG チキン味」(税別175円)。

調査はマルハニチロホールディングスがネットエイジア(中央区新川1-27-8、新川大原ビル、03-3552-8041)の協力によって、2月9日と13日の5日間、全国のネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とするラーメンとチャーハンの両方を食べることがある全国の20歳から59歳の男女1000人(20代、30代、40代、50代の男性500人、女性500人)を対象に実施している。

ラーメンを食べるとき、どのように食べるかについては、外の場合は専門店が71.1%(2017年76.2%)、中華料理店が39.8%(34.5%)などだった。自宅などで食べる場合は、インスタント食品が59.4%(2017年はカップラーメンが74.2%、袋麺が59.5%)、チルド食品が15.4%(2017年は生麺をゆでる24.8%、レンジで調理12.7%)、冷凍食品が15.3%(17.1%)だった。

おいしいラーメンに対して払ってもいい金額については、800円から1000円未満42.7%、1000円から1200円未満25.4%、600円から800円未満18.5%、平均金額が857円(男性837円、女性877円)だった。

好きなラーメンについては、1位は「しょう油」の59.6%(2017年63.1%)、2位が「味噌」の53.8%(56.0%)、3位が「豚骨」の48.6%(55.3%)、4位が「塩」の41.0%(50.2%)、5位が「坦々麺」の33.6%(34.0%)と前年と同じだった。

男性は1位が「しょう油」の61.4%、2位が「味噌」の58.4%、3位が「豚骨」の54.6%、4位が「塩」の38.0%、5位が「坦々麺」の31.0%。女性が1位は「しょう油」の57.8%、2位が「味噌」の49.2%、3位が「塩」の44.0%、4位が「豚骨」の42.6%、5位が「坦々麺」の36.2%と男性とは3位と4位が逆だった(前年は男女別はなし)。

ラーメン店で並んで待てる時間については、30分から40分未満33.3%、10分から20分未満33.0%、10分未満13.0%で、平均時間が22.3分(男性20.7分、女性23.8分)だった。

食べたいご当地ラーメンについては、1位は「博多」の31.5%(39.7%で2位)、2位が「札幌」の31.0%(54.6%で1位)、3位が「喜多方」の25.1%(36.9%)と1位と2位が逆転し(2017年は4位以下なし)、4位が「沖縄そば」の22.5%、5位が「旭川」の20.6%だった。

スープの好みについては、「ふつう」が63.1%と過半数を占め、次いで「濃いめ」の32.6%、「薄め」が4.3%でもっとも少なかった。男性でも「ふつう」が55.6%と過半数で、次いで「濃いめ」の40.6%、「薄め」が3.8%。女性も「ふつう」が70.6%と7割を占め、次いで「濃いめ」の24.6%、「薄め」が4.8%だった。

麺の太さの好みについては、「ふつう」が52.9%と過半数を占め、次いで「細麺」の27.4%、「太麺」が19.7%だった。男性でも「ふつう」が53.4%と過半数を占め、次いで「細麺」の23.8%、「太麺」が23.0%と細麺と太麺がほぼ同じ比率だった。女性は「ふつう」が52.4%と過半数を占め、次いで「細麺」の31.2%、「太麺」が16.4%と太麺を敬遠する傾向が強かった。

麺の硬さの好みについては、「ふつう」が58.7%と過半数を占め、次いで「硬め」の37.1%、「柔らかめ」が4.2%だった。男性では「ふつう」が53.2%と過半数を占め、次いで「硬め」の42.2%、「柔らかめ」が4.6%だった。女性は「ふつう」が64.2%と6割を超え、次いで「硬め」の32.0%、「柔らかめ」が3.8%だった。

ラーメンの脂の好みについては、「ふつう」が48.3%、次いで「あっさり」の31.4%、「こってり」が20.3%だった。男性では「ふつう」が51.6%、次いで「こってり」が26.6%、「あっさり」が21.8%。女性は「ふつう」が45.0%、次いで「あっさり」の41.0%、「こってり」が14.0%とあっさりとこってりで男女のし好が大きく分かれた。

ドン引きするラーメン店の店長については、1位が「いつも不機嫌」の63.4%、2位が「食べ方にうるさい」の56.2%、3位が「スープがぬるくても気にしない」の37.7%、4位が「ゆで方が適当」の33.5%、5位が「対応が遅い」の31.7%だった。

逆に魅力的と思うラーメン店の店長については、1位が「いつも明るい」の49.1%、2位が「すぐに対応する」の44.2%、3位が「好きなように食べさせてくれる」の39.4%、4位が「むやみに話しかけてこない」の29.2%、5位が「湯切りがあざやか」の28.9%だった。

屋台ラーメン店について、「好き」が71.9%(男性が77.8%、女性が66.0%)、「嫌い」が28.1%(男性が22.2%、女性が34.0%)だった。ラーメン横丁(ストリート)について、「好き」が73.7%(男性が72.8%、女性が74.6%)、「嫌い」が26.3%(男性が27.2%、女性が25.4%)だった。

刀削麺(とうしょうめん)について、「好き」が55.5%(男性が58.0%、女性が53.0%)、「嫌い」が44.5%(男性が42.0%、女性が47.0%)だった。ひとりでラーメン店に入ることについて、「好き」が60.1%(男性が80.2%、女性が40.0%)、「嫌い」が39.9%(男性が19.8%、女性が60.0%)だった。ラーメンデートについて、「好き」が65.5%(男性が63.6%、女性が67.4%)、「嫌い」が34.5%(男性が36.4%、女性が32.6%)だった。

ラーメンデートで相手がすると好感度が下がる行為について、「スマホをいじりながら食べる」が51.2%、「汁を飛ばしまくる」が41.3%、「髪の毛がスープにつかりそうになる」が35.6%、「評論家のように厳しい評価をつける」が29.6%、「箸に麺を巻きつけて食べる」が22.7%などとなっている。

ラーメンと一緒に食べたいものについては、1位が「ぎょうざ」の82.6%を8割を超え、2位が「チャーハン」の48.0%、3位が「からあげ」の21.5%、4位が「ライス(白ごはん)」の20.4%、5位が「チャーシュー丼」の15.6%だった。

男性では1位が「ぎょうざ」の80.6%、2位が「チャーハン」の51.2%、3位が「ライス」の28.8%、4位が「からあげ」の19.6%、5位が「チャーシュー丼」の17.4%だった。一方、女性は1位が「ぎょうざ」の84.6%、2位が「チャーハン」の44.8%と男性と同じだが、3位が「からあげ」の23.4%、4位が「小ろん包」の19.8%、「春巻き」の15.2%と3位以下が異なり、女性はチャーハン以外のごはんものを敬遠する傾向がみられた。

ぎょうざ(991人が対象)の好みについては「焼き」が86.2%と8割を超え、「水(すい)」が7.5%、「揚げ」が4.1%、「蒸し」が2.2%だった。ぎょうざの皮の好みについては「薄め」が58.2%、「厚め」が41.8%だった。ぎょうざの好みのあんについては、「肉が多い」55.1%(男性が64.5%、女性が45.7%)、「野菜が多い」が44.9%(男性が35.5%、女性が54.3%)と男女ではまったく相反する結果が出た。

ぎょうざの中に含まれるニンニクの有無については、「あり」が78.2%(男性が82.3%、女性が74.1%)、「野菜が多い」が21.8%(男性が17.7%、女性が25.9%)だった。

一方、チャーハンを食べるとき、どのように食べるかについては、外の場合は中華料理店が57.4%(2017年53.8%)、専門店が35.8%(60.3%)、ファミリーレストランが13.2%(15.3%)と中華料理店と専門店が逆転している。自宅などで食べる場合は、冷凍食品37.4%(45.6%)、インスタント食品が9.4%(2017年はチャーハンの素を使わずが37.1%、使うが34.9%)、コンビニやスーパーの弁当が20.7%などだった。

好きな食感については、「パラパラ」83.1%、「しっとり」16.9%だった。チャーハンについて好きな味付けについては、「ふつう」が64.3%、「濃いめ」が27.3%、「薄め」が8.4%だった。チャーハンに入れる具の好みについては、「焼豚」が66.7%、「えび」が23.0%、「かに」が10.3%だった。

おいしいチャーハンに対して払ってもいい金額については、600円から800円未満30.9%、600円未満27.9%、800円から1000円未満26.2%、平均金額が705円(男性682円、女性729円)だった。