永谷商事が日本橋亭で新年演芸会、神田紅、立川ぜん馬ら

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【銀座新聞ニュース=2013年12月30日】永谷商事(武蔵野市吉祥寺本町1-20-1、0422-21-1796)が運営する「お江戸日本橋亭」(中央区日本橋本町3-1-6、日本橋永谷ビル、03-3245-1278)で2014年1月2日と3日の2日間、「お江戸日本橋亭初春演芸会」を開催する。

永谷商事が1月2日と3日に「お江戸日本橋亭」で開く「お江戸日本橋亭初春演芸会」に出演する神田紅さん。

永谷商事が1月2日と3日に「お江戸日本橋亭」で開く「お江戸日本橋亭初春演芸会」に出演する神田紅さん。

2010年から永谷商事が主催している元旦から開く演芸会を2014年は2日と3日に短縮し、9時と11時の2部制で開く。午後から「講談協会」が主催する初席に対して、午前は主に「日本講談協会」の会員が出演する。また、前座以外はすべて真打(真打級)が出演する。

2日9時からは前座に続いて、1999年に真打に昇進し、2011年に11代目を襲名した桂文治(かつら・ぶんじ)さん、1997年に真打に昇進し、2代目を襲名した三遊亭円丸(さんゆうてい・えんまる)さん、1989年に真打に昇進した日本講談協会前会長の神田紫(かんだ・むらさき)さん、1979年に真打に昇進した三遊亭鳳楽(さんゆうてい・ほうらく)さんが出演する。

同じく「お江戸日本橋亭初春演芸会」に出演する立川談幸さん。

同じく「お江戸日本橋亭初春演芸会」に出演する立川談幸さん。

11時からは前座に続いて、2007年に真打に昇進した三遊亭王楽(さんゆうてい・おうらく)さん、1989年に真打に昇進した3代目桂伸治(かつら・しんじ)さん、1977年に真打に昇進し、1992年に3代目を襲名し、日本講談協会相談役の神田松鯉(かんだ・しょうり)さん、1981年に真打に昇進した10代目で、2012年6月に「落語立川流」の代表を務めている土橋亭里う馬(どきょうてい ・りゅうば)さんが出演する。

3日9時からは前座に続いて、2007年に真打に昇進した三笑亭夢花(さんしょうてい・ゆめはな)さん、1987年に真打に昇進した立川談幸(たてかわ・だんこう)さん、1989年に真打に昇進し、日本講談協会会長の神田紅(かんだ・くれない)さん、1981年に真打に昇進した三遊亭好楽(さんゆうてい・こうらく)さんが出演する。

11時からは前座に続いて、1999年に真打に昇進した桂歌助(かつら・うたすけ)さん、1982年に真打に昇進し、6代目を襲名し、1983年に「落語立川流」Aコースの真打となった立川ぜん馬(たてかわ・ぜんば)さん、1988年に真打に昇進し、日本講談協会副会長の神田陽子(かんだ・ようこ)さん、1978年に真打に昇進した9代目春風亭小柳枝(しゅんぷうてい・こりゅうし)さんが出演する。

講談界では「講談組合」が1881年に設立され、1968年に「講談協会」が設立されたが、田辺夕鶴(たなべ・ゆうづる、後に「天の夕づる」に改名し、その後廃業、1944年東京都生まれ)のポルノ講談により、講談界が割れ、1973年に神田ろ山(かんだ・ろざん、1908-1984)、小金井芦州(こがねい・ろしゅう、1926-2003)、神田伯治(かんだ・はくじ、後に6代目神田伯龍、1926-2006)、一龍斎貞水(いちりゅうさい・ていすい)さん、宝井琴鶴(たからい・きんかく、後に5代目宝井馬琴、1903-1985)ら協会解散派の「講談組合」と、神田山陽(かんだ・さんよう、1909-2000)や田辺一鶴(たなべ・いっかく、1929-2009)ら解散反対派の「日本講談協会」に分裂した。

1974年に宝井馬琴門下の宝井琴鶴(たからい・きんかく、現6代目宝井馬琴)さん、宝井琴梅(たからい・きんばい)さん、宝井琴桜(たからい・きんおう)さん、一龍斎貞正(いちりゅうさい・ていせい、現一龍斎貞花)さんが「講談組合」を脱会して宝井馬琴一門と一龍斎貞丈(いちりゅうさい・ていじょう、1928-2003)一門として「東京講談会」を設立した。1980年7月に「講談協会」として統一され、1991年10月に選挙方法に異議を唱えた神田山陽一門が「日本講談協会」を設立し、神田山陽門下の神田松鯉さん、神田紫さん、神田紅さんらが日本講談協会を率いている。

入場料は2000円。