丸善日本橋で妃香利と與倉豪「家族」展、一瞬のポーズや動物の顔

【銀座新聞ニュース=2024年4月20日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は4月24日から30日まで3階ギャラリー特設会場で「第三集家族の肖像ー妃香利 與倉豪 二人展」を開く。

丸善・日本橋店で4月24日から30日まで開かれる「第三集 家族の肖像ー妃香利 與倉豪 二人展」のフライヤー。

「公園に憩う家族を暖かい目線で観察し、その家族の前後の時間をも作品」に描く洋画家の妃香利(大原妃香利=おおはら・ひかり)さんと細密ペン画家の與倉豪(よくら・ごう)さんが「家族」をテーマにした3回目の2人展で、作品約40点を展示する。

妃香利さんは「誰かの歩んできた『人生』の眩(まばゆ)く懐かしい記憶を油彩やパステルで表現」している。今回は「若葉の頃から充実した時季まで人々に横たわる時間の流れを柔らかな午後の陽射しのような色彩でキャンバスに紡いでいます。この度は家族の何気ない一瞬のポーズ」も展示する。

一方、與倉豪さんは細密なペン画と筆跡が踊るパステル画で動物たちのさまざまな表情を描いている。被写体はあくまでも仮の姿でテーマは「時代」とし、「顔を通して私たちの現代を省みてください」としている。

妃香利さんは1983年東京都新宿区生まれ、2005年に東京工芸大学芸術学部MA表現学科マルチメディア専攻を卒業、IT企業に7年間勤務し、並行して西洋絵画の技法、アートマネジメントを学び、2013年に会社を退職し、画業に専念し、2011年に個展を開き、2013年にドイツのジャパン・フェスティバル・ベルリンに出品し、2017年に丸善・日本橋店の「猫展」に参加、松屋銀座店で個展を開いている。

與倉豪さんは1965年神奈川県横浜市生まれ、1981年に高校1年の頃より独学で細密ペン画を始め、1990年に神奈川県相模原市に巨大壁画を制作(130メートル×4.5メートル)、1991年に川崎マリエンに壁画を制作、1992年にJR浜松駅南地下駐車場に壁画を制作している。1991年から松屋銀座店で個展、1995年にフランス・パリで個展、2020年に松屋銀座店で画業30周年記念展、2023年に阪神百貨店梅田本店で個展、2024年に松屋銀座店で個展を開く。

期間中、24日から27日の11時から16時、29日10時30分から19時、30日の11時から15時まで妃香利さんが在廊する。29日以外は11時から19時30分(最終日は15時)まで與倉豪さんが在廊する。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)まで。