丸善丸の内で内外作家90人が動物人形展、国籍別氏名も公表

【銀座新聞ニュース=2024年4月23日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は4月25日から30日まで4階ギャラリーで「FANTANIMA!」を開く。

丸善・丸の内本店で4月25日から30日まで開かれる「FANTANIMA(ファンタニマ)」のフライヤー。

2024年に12回目を迎える、「羽関オフィス」(東村山市久米川町3-27-57、042-395-7547)が主催、企画する、国内外の作家による創作動物人形のイベントが「FANTANIMA(ファンタニマ)」で、「ファンタニマ」はファンタジー(幻想)の「FANT」と、生命を意味する「アニマ」を合わせた造語。

今回は海外の作家52人(ロシア25人、エストニア6人、ベラルーシ5人、ウクライナ5人、ジョージア3人、カザフスタン2人、チェコ、イタリア、ドイツ、スペイン、ノルウェイ、ポーランド、ラトビアはいずれも1人)、国内の作家38人が出品する。

また、2023年の前回は、ロシアとウクライナの戦争を背景に、両国に関係する出品者の思いもあり、国籍別の出品者の名前(ニックネーム)を公表しなかったが、今回はウクライナのレムール・ロリ(Lemur Lori)さんのメールをきっかけに、国籍別の名前を公表している。

今回のテーマは「home(ホーム)」で、ウクライナのレムール・ロリさんはロシアに侵攻されたルハンシク(英語でLuhansk)で、自由に海外と交流ができないでいたところ、ロシアの作家が、日本に作品を送る手伝いを申し出てくれて、出品できることになった。

レムール・ロリさんは「正直にいうと、創作する人間はもっと寛容であってほしいです。結局、私達は作品で愛や受容や、人間だけが持ちうる性質が大切だということを語ろうとしているんですから。私はウクライナの作家として、私達を支えてくれたことへのお礼として、本当にFANTANIMA!を応援したいと思います」と書いてきた。

今回、出品するのは日本の作家が亞鳥舎(あとりしゃ)の岡崎亜由美さん、ayaguma(アヤグマ)さん、「Bear*Reinett(べあれねっと)」の真田玲子さん、「ちびぬいや かつやままりこ」さん、cochica(コチカ、風らい坊)さん、題府洋子さん、「M*B*F」のグラスアイさん、「不思議屋」のコジマ・チエ(Kojima Chie)さん、HARU BEAR(はるべあ)のマツノハルミさん、林リウイチさん。

飯野モモコさん、稲田敦さん、ライトハウゼズさん、K’s BEAR by.keiko(ケーズ・ベア・バイ・ケイコ)の小野恵子さん、Kimikogongon(キミコゴンゴン)の古屋キミコさん、クムソルトさん、クサボンさん、maru(マル)さん、コリスミカさん、ミヤタケイコさん。

なかのいくこさん、成瀬麻里子さん、北原のり子さん、大西けいさん、オカムラノリコさん、Pan.(パン)さん、R.K.Kさん、RABiLy-MiMiKAAー(ラビィリー・ミミカ)さん、新家智子(しんけ・さとこ)さん、「SCI-beans(ビーンズ)」のイシイリエコさん、shiro(シロ)さん。

しろくろやさん、「Studioyoyo(スタジオ・ヨヨ)」のSuzuki Yoko(スズキ・ヨウコ)さん、中澤忠幸さん、高野香織さん、滝澤綾花さん、TaKu’,n(タクエヌ)さん、ウエノミホコさん、ゆうさくでげすさんの38人。

海外からは(読み方は羽関オフィスのサイトに準拠)、チェコ(Czech)がForest Heart (フォレスト・ハート)さん、イタリアがVARVARICA(クルトヴァ)さん、ウクライナ(Ukraine)からがSuliz Studio Perestudio(スリズ)さん、Lemur Lori(レムール・ロリ)さん、Lapatatutsy. Valentyna Kostetska(コステツカ)さん、Tais Remans(レマンス)さん、Tineola.craft(ティネオラ・クラフト)さん。

エストニア(Estonia)がStudio 14(モフリャコヴァ)さん、Travel Bears/Kadrioru Karud(ラウゼップ)さん、Viktoria Golubeva(ゴルベヴァ)さん、ーMI-ANNA(ダヴィデンコ)さん、Jevgeni Bulahtin(ブラーティン)さん、Nadezda Uibopuu(ウィボプー)さん。

ドイツ(Germany)がFox-in-boX(イウニナ)さん、ジョージア(Georgia)がKoshicat dolls(コシキャット)さん、KiraBarsDolls(キラバース)さん、Oso Dolls(オソ・ドールズ)さん。

カザフスタン(Kazakhstan)がNadya Kravchenko(ナディヤ・クラヴチェンコ)さん、ThingsOutOfTime(シングス・アウト・オブ・タイム)さん。スペイン(Spain)からElGusDoll(グセヴァ)さん、ノルウェイ(Norway)がGombashart(ゴムバッシュ)さん。

ベラルーシ(Belarus)がAntonina Kozitskaya(コズィツカヤ)さん、Mandragora(マンドラゴラ)さん、Alena Kh.(アリョーナK)さん、Milazemlia(ミラゼルミラ)さん、Prashkovich Yuliya(プラシュコヴィッチ)さん。

ポーランド(Poland)がAnna Miretska(ミレツカ)さん。ラトヴィア(Latvia)がKristine Kligina(クリギナ)さん。

ロシア(Russia)が7cvetik (Krivenko Svetlana、クリベンコ・スヴェトラーナ)さん、Aleshina(アリョーシナ)さん、Anastasia Kuptsova(クプツォーヴァ)さん、Batina Alla(バティナ)さん、Bozhena dolls(バゼノヴァ)さん。

Ekaterina Romanova(ロマノヴァ)さん、LAPKA(ラプカ)さん、Marina Mitina(ミティナ)さん、Maya Khokhlova(ホフロヴァ)さん、MLary_Toys(マノヴァ)さん。

NatalyTools(ナタリー・トゥールズ)さん、Olga Solodova(ソロドヴァ)さん、Puzgles’s Loft(パズグルズ・ロフト)さん、Rezanova Svetlana(レザノヴァ)さん、Silk_bird(シルクバード)さん。

Sveta and Masha Zabrotskie(ザブロツキー)さん、Teddy bear Mary(パントヴィッチ )さん、toys_shalai(トイズ・シャライ)さん、Vera Toys(ヴォルコヴァ)さん、Vera Vlasova(ヴラソヴァ)さん。

Alena Zhirenkina(ジレンキナ)さん、IRINA SHAINA(シャイナ)さん、Katy Rein(ケイティ・レイン)さん、T.BLANCA(ベロシュクルスカヤ)さん、Turafigura (Olga Filippova、トゥラフィギュラ)さん。

羽関オフィスは千葉県船橋市生まれ、学習院大学文学部哲学科を卒業した羽関千恵子さんが1993年に創作人形を扱う「ユーラシア・ドールズ」を設立し、1994年に創作人形情報専門誌「ドール・フォーラム・ジャパン」を季刊で創刊し(2007年に休刊)、現在、羽関オフィスとチーム・コヤーラ事務局の仕事場をギャラリーに改装し、2019年9月から「ノンクプラッツ」として再スタートしている。

開場時間は9時から21時(最終日15時)まで。入場は無料。今回は初日の整理券は13日まで受け付け、すでに抽選を終えている。ただし、整理券は22日まで受け付けている。初日の午後からは整理券がなくても入場できる。

また、26日12時からネットのフォームからのみ注文を受け付ける。26日は1人1点。27日から制限はない。

会場での撮影は3日目から自由にできる。ただし、動画の撮影は禁止されている。