ホクレンが銀座三越で北海道農産物、乳搾り、脱穀体験も

【銀座新聞ニュース=2017年10月30日】ホクレン農業協同組合連合会(北海道札幌市中央区北4条西1-3、ホクレンビル)は11月2日から5日まで銀座三越(中央区銀座4-6-16)9階「銀座テラスガーデン」で「ホクレン大収穫祭in銀座三越『北海道マルシェ』」を開く。

11月2日から5日まで銀座三越で開かれる「ホクレン大収穫祭イン(in)銀座三越『北海道マルシェ』」の2016年の会場風景。

ホクレン農業協同組合連合会が北海道産の農畜産物について首都圏の人たちに知ってもらうのが狙いで、JA全農が2010年から立ち上げた「みのりみのるプロジェクト」の協力により、2013年から実施しているイベントで、2017年で5回目を迎える。

北海道の食材を実際に味わってもらうレストランフェアと、 旬の野菜や米、 特産品などの販売を行うマルシェを実施する。

10月4日から11月5日まで銀座三越9階の「みのりカフェ」と「みのる食堂」で北海道産の農畜産物を使ったメニューを提供している。これに続くのが「北海道マルシェ」で、北海道各地から「じゃがいも」や「玉ねぎ」をはじめとした野菜類から、北海道の代表的な農産物となった北海道の新米を販売する。

また、ソフトクリームやスイーツ、ナチュラルチーズや道内各地のJA特産品などを使った加工品も販売する。北海道の生産者やJAも参加し、生産者が知っているお勧めの食べ方など、産地の生の声を届ける。

さらに、北海道米やじゃがいも、北海道牛乳を使った軽食コーナー「北海道まるごとキッチン」も開設し、ソフトクリームや肉まんなどが味わえる。

ほかに、会場では、乳牛の等身大模型による「乳搾り体験」や食育、米の「脱穀体験」などの農業イベントも実施する。

ホクレン農業協同組合連合会は札幌市中央区に主要な事務所を置く北海道における経済農業協同組合連合会で、全国農業協同組合連合会(JA全農)の下部組織ではなく、独立した組織になっている。

農畜産物の集荷、加工、流通、販売や、生産者の農畜産物生産に必要な機械・器具・肥料・飼料などの資材、生産技術、情報を提供することを目的として、農協により組織された連合会である。会員数が127、出資金が201億円、2015年度の取扱高は1兆5159億円(販売が1兆978億円、購買が4181億円)、職員数が1940人、事業所、施設が66カ所ある。

よつ葉乳業、ホクレン商事をはじめとした31社の子会社、協同会社、関連会社を持ち、グループ全体の取扱高(グループ各社は売上高)は約2兆円に達している。また、クボタとの共同開発によるトラクター・シナジーホープなど、各メーカーとの共同開発による系統オリジナル資材の取扱や、ニチレイなどの食品メーカーへのOEM供給なども行っている。

1919年に「保証責任北海道信用購買販賣組合連合会(北連)」として設立され、1942年に「保証責任北海道信用購買販賣利用組合連合会」に改称し、1943年に「北海道農業会(北農)」へ統合され、1948年に北農が解散し、「北海道購買農業協同組合(北購連)」と「北海道販売農業協同組合連合会(北販連)」を設立した。

1954年に北購連と北販連が統合し、「北海道経済農業協同組合連合会」を設立し、1959年に「ホクレン農業協同組合連合会(ホクレン)」に改称した。その後、ホクレンガソリンスタンド(現在はグループ会社などが運営)、ホクレンマーケット(現ホクレンショップ、グループ会社などが運営)、ホクレンパールライスの発売を経て、1972年に第1回「ホクレン大収穫祭」を開いた。

1980年にホクレンビル(現本所・道央支店の入っているビル)を完成し、1993年に大型高速船「ほくれん丸」を就航し、東京支店ビルを開設し、1995年にレストラン「北の菜路季 大地」を開店、1997年に「第二ほくれん丸」を就航し、2001年に北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)と業務提携し、2006年にほくれん丸と第二ほくれん丸を新造船に置き換えた。

ホクレン女子陸上競技部があり、元所属選手のひとりとして、2008年の北京オリンピックに出場した赤羽有紀子(あかば・ゆきこ)さんらがいる。

農産物における北海道産のシェアはコメが60万3000トン(全国で798万9000トン)で2位の7.5%、小麦が73万1000トン(同100万4000トン)で1位の72.8%、馬鈴しょ(じゃがいも)が189万7000トン(同235万4000トン)で1位の80.6%、大豆が8万5000トン(同24万2000トン)で1位の35.0%。

小豆が6万トン(同6万4000トン)で1位の93.4%、てん菜が392万5000トン(同392万5000トン)で1位の100%などを占めているのをはじめ、たまねぎ、大根、にんじん、スイートコーン、かぼちゃでも1位になっている。ほかに、牛乳(生乳)、肉用牛でも1位になっている。

「みのりみのるプロジェクト」はJAグループが組織する農業コーディネートチーム「タック(TAC)」が農業経営者の要望に応えるために2010年にJA全農が立ち上げたプロジェクトをいう。

2日10時から9階テラスガーデンでオープニングセレモニーを開く。ホクレン農業協同組合連合会の代表理事常務、箱石文祥(はこいし・ふみよし)さん、全国農業協同組合連合会常務理事の久保省三(くぼ・しょうぞう)さん、三越銀座店営業統括部統括部長の吉弘哲夫(よしひろ・てつお)さん、北海道農協青年部協議会会長の今野邦仁(こんの・くにひと)さん、北海道農協女性部協議会フレッシュミズ部会会長の平瀬由佳(ひらせ・ゆか)さんが出演する。

開場時間は10時30分から19時。