サニーヘルス、目的に応じて価格と味で選びたいプロテイン

【銀座新聞ニュース=2020年8月29日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「ダイエットにも筋トレにも欠かせないプロテインの選び方」を発表した。

ホエイプロテインは牛乳由来のタンパク質で、ヨーグルトの上澄みの透明な液体がホエイで、体に吸収されるスピードが早い。

「プロテイン」というと、以前はアスリートやボディメイクに関心の高い人のものというイメージだったが、昨今では、筋トレに勤しむ人や美意識の高い女性なども積極的に取り入れはじめ、プロテイン市場は近年拡大している。

プロテインというと粉状になったものを水や牛乳などに溶かして「プロテインドリンク」にして飲む方法が主流だが、いくつもの種類がある上に、価格もピンキリで、初心者には選ぶ基準が分かりにくい部分がある。今回は初心者にも分かりやすく、かつ目的に応じたプロテインの選び方を紹介する。

●プロテインの選び方は原材料から

ドラッグストアやインターネットの通販サイトには、多くのプロテイン製品が並んでいるが、選ぶ基準が分からないと、その中から自分に合ったものを選ぶのは難しい。

プロテインは原材料別に分けるとホエイ、カゼイン、ソイの3種類がある。それぞれ原材料が異なると同時に特徴にも違いがある。これらのうちのどれを選ぶかは、プロテインを摂取する目的によって決まる。ひとつずつ解説する。

●効率的に筋肉を付けたい人向けのホエイプロテイン

ホエイプロテインは牛乳由来のタンパク質で、ヨーグルトの上澄みの透明な液体がホエイで、乳清とも呼ばれている。プロテイン市場でもっともメジャーな存在なのが、このホエイプロテインという。

ホエイプロテインの特徴は、体に吸収されるスピードが早いことだ。運動後45分間は筋肉を付けるゴールデンタイムといわれており、この時間内にプロテインをスピーディーに体へチャージするならホエイプロテインが適している。

運動直後にプロテインを摂取すると、通常時の約3倍ほど筋肉へのアミノ酸輸送量が増すと考えられており、体に吸収されやすく、筋肉の合成・修復を促進させることができる。しかも、ホエイプロテインは味にクセが少なく、飲みやすいというメリットもある。

ソイ(大豆)プロテインは大豆が原材料の植物性タンパク質で、大豆のタンパク質を粉末状にしており、大豆イソフラボンが含まれているので、美容効果があるとされている。

ホエイプロテインはさらに細分化され、「WPC(ホエイプロテインコンセントレート)」と「WPI(ホエイプロテインアイソレート)」がある。簡単にいえば、タンパク質含有量の違いで、WPCは80%、WPIは90%で、WPIのほうが、純度が高く体への吸収率が高いうえに乳糖がほとんど含まれていないので、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしやすい人にはWPIがお勧めとしている。ただし、価格面では、WPCのほうが安価で、WPIは多少高価格という。

●体内での持続性ならカゼインプロテイン

カゼインプロテインは、ホエイプロテインと同じく牛乳由来のタンパク質で、牛乳から脂肪とホエイを取り除いた不溶性固形成分で、牛乳のタンパク質の構成は約8割がカゼイン、2割がホエイという。

ホエイプロテインが体へ素早く吸収されるのに対し、カゼインプロテインは約3倍から4倍もの時間を要する。吸収スピードが遅いことは、決してデメリットではなく、腹持ちが良く、長時間にわたり血中アミノ酸濃度を高く保ち、筋肉に供給し続けることができるというメリットがある。

カゼインプロテインは体へゆっくり吸収されるので、ダイエット時、食事時間が長く空いてしまう時、夕食にプラスしてプロテイン補給、持続力が必要な運動時などに適している。

ただ、カゼインプロテイン単体の商品はあまりなく、ホエイ+カゼインの混合タイプが多い。筋肉へのアプローチに即効性と持続性を求める人に向いている。

●美容目的ならソイ(大豆)プロテイン

ホエイ、カゼインプロテインは動物性タンパク質なのに対し、ソイ(大豆)プロテインは大豆が原材料の植物性タンパク質で、大豆のタンパク質を粉末状にしている。

体への吸収スピードは、カゼインプロテインと同様にホエイプロテインよりもゆっくりで、そのため満腹感が長続きするので、プロテインドリンクとして利用されるほか、マイクロダイエットのようなダイエットドリンクにも使用されることが多い。

ソイプロテインは大豆由来のため、「大豆イソフラボン」が含まれているのも特徴で、大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをし、美容効果があるとされている。

ソイプロテインはひと昔前のような大豆臭さは軽減されており、安価な粗悪品でさえなければ、飲みにくいということはない。

●続けられる商品を選ぶべし

プロテインドリンクは、一度飲めば効果が出るものではない。食生活に取り入れながら続けることで期待する効果が得られるものなので、プロテインの原材料だけでなく、価格面や味も考慮すべきポイントとなる。

安い商品が必ずしも質が悪いというわけではないが、飲み飽きない味か、粉っぽさが残らないかも重要となる。飲みにくいものは続けにくいので、つまり効果も得られにくいということになる。タンパク質以外の栄養素がバランスよく含まれているかなども、表示を確認して選んでほしい。

単なる減量ではなく、効率よくボディメイクをするためには、プロテインドリンクを活用するほうが、成果が表れるスピードが早くなる。成果が出ればさらなるモチベーションアップにもつながる。タンパク質は筋肉だけでなく、美肌を作る元にもなるので、しっかりチャージしたい。

食品産業新聞社によると、プロテイン市場は2013年以降毎年2ケタ増で、2017年に360億円を突破、2018年は前年比13.9%増の411億4300万円、2019年は16.7%増の480億円の見込み。

また、富士経済によると、2016年に518億円、2017年に前年比15.4%増の597億円、2018年に8.0%増の645億円、2019年に4.2%増の672億円の見込みとしている。