丸の内TOEI「星めぐりの町」初日に小林稔侍、壇蜜ら舞台挨拶

【銀座新聞ニュース=2018年1月18日】映画配給会社のファントム・フィルム(渋谷区代々木1-11-2、代々木コミュニティビル、03-6276-4035)は1月27日から丸の内TOEI(中央区銀座3-2-17、03-3535-4741)で一般公開される「星めぐりの町」の初日に、小林稔侍さん、壇蜜さんらによる舞台あいさつを開く。

1月27日から一般公開される「星めぐりの町」((C)2018 豊田市・映画「星めぐりの町」実行委員会)。

27日9時30分の回上映終了後に、監督の黒土三男(くろつち・みつお)さんをはじめ、「島田勇作」役の小林稔侍(こばやし・ねんじ)さん、島田勇作の娘「志保」役の壇蜜(だんみつ)さん、料理屋結城の女将「弥生」役の高島礼子(たかしま・れいこ)さんが舞台に登場してあいさつする。

「星めぐりの町」は愛知県豊田市在住の映画監督、黒土三男さんの原案、オリジナル脚本を自ら映画化した作品だ。

物語は早くに妻を亡くし、娘の志保と2人で暮らす島田勇作だが、豆腐屋を営む勇作は毎朝、手間と時間をかけて作った豆腐を近所の主婦や料理屋に届ける生活を続けていた。ある日、勇作のもとに亡き妻の遠縁にあたる少年・政美(荒井陽太=あらい・はるた=さん)がやって来る。

東日本大震災での津波により家族全員を失い、心に傷を負った政美を勇作はただ静かに見守り続け、政美は自然に根ざした勇作との暮らしから少しずつ心を再生させていった。そんなある日、勇作が配達に出ている最中、町を大きな揺れが襲った。1人で留守番をしていた政美は震災の恐怖がよみがえり、忽然と姿を消してしまう。

黒土三男さんは1947年熊本県生まれ、立教大学法学部を卒業、木下恵介(きのした・けいすけ)プロダクションに助監督として2年間所属し、以後、独立してフリーの映画監督、脚本家として活躍し、1978年にTBS系「コメットさん」で脚本家としてデビュー、1988年に「とんぼ」と「うさぎの休日」で第7回向田邦子(むこうだ・くにこ)賞、1989年に「オルゴール」で映画監督デビュー、自身がメガホンを取った作品は自ら脚本を手がけている。

山田洋次(やまだ・ようじ)さんの監督作品「幸福の黄色いハンカチ」で脚本家の一人として参加し、2006年5月に映画「蝉しぐれ」の撮影時に出会った庄内平野のお米を応援する「庄内米ファンクラブ」の初代会長に就任、2011年7月より放送の水戸黄門第43部で脚本として参加している。2011年3月の東日本大震災時に千葉県浦安市に暮らし、地面の液状化現象で自宅が半壊し、その後,姉や兄が暮らす愛知県豊田市に移住した。2016年に「ふつうが一番-作家・藤沢周平 父の一言」を監督した。

チケットはチケットぴあを通じて、先行抽選を発売中で19日11時締め切り。20日11時から一般発売する。料金は一般2000円、大学生1700円、高校生以下3歳以上1200円、シニア1300円、障がい者1200円。