東宝2月映画、90%増の45億円、5年ぶり回復、新作が寄与

【銀座新聞ニュース=2019年3月13日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は3月12日、2月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比90.8%増の45億5605万円で、5カ月ぶりに前年同月を上回ったと発表した。

現在、一般公開中の「七つの会議」((C)2019映画「七つの会議」製作委員会)。公開後2週連続で、映画興行で1位にランクされ、5年ぶりの40億円台回復に大きく貢献した。

2月は例年、11月と並んで年間で観客動員数がもっとも少ない閑散期で、2014年2月が46億円、2015年2月が24億円、2016年2月が28億円、2017年2月が22億円、2018年2月が24億円と2015年から4年連続で20億円台にとどまっていた。

しかし、2019年2月は「七つの会議」など2月公開作品がいずれも映画興行ランキングで1位になるなど好調だったこともあり、2014年以来、5年ぶりに40億円台に回復した。

一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(687スクリーン)の2月の入場料収入(売店収入は除く)は同56.5%増の58億2325万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

2月の新作は1日に公開された「七つの会議」、15日に公開された「フォルトゥナの瞳」の2作品だった。

興行通信社の映画興行ランキングによると、2月2日、3日の週は「七つの会議」が初週で1位、「マスカレード・ホテル」が3週目2位とトップ10入りは前の週より1点増えて2作品だった。

9日、10日の週は「七つの会議」が2週目も1位、「マスカレード・ホテル」が4週目3位とトップ10入りが前の週と同じく2作品だった。

16日、17日の週は「フォルトゥナの瞳」が初週で1位、「七つの会議」が3週目も3位、「マスカレード・ホテル」が5週目4位とトップ10入りが前の週より1点増えて3作品だった。

23日、24日の週は「フォルトゥナの瞳」が2週目で4位、「マスカレード・ホテル」が6週目5位、「七つの会議」が4週目で6位と、トップ10入りが前の週と同じく3作品だった。

配給作品は「マスカレード・ホテル」、「フォルトゥナの瞳」、「七つの会議」、「映画 妖怪ウォッチ フォーエバー・フレンズ」など4本だった。