サニーヘルス、フロッコリーのビタミンCみかんの4倍、ガン予防効果も

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【銀座新聞ニュース=2012年12月24日】サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル6階、0120-662-444)はこのほど、調査レポート「冬が旬のブロッコリーは栄養の優等生」を発表した。

サニーヘルスが「栄養の優等生」とするフロッコリー。生でビタミンCがみかんの4倍、ゆでても2倍もあり、含まれている「スルフォラファン」は抗酸化力を高めたり、ガン予防効果があるとされている。

ブロッコリーは今やスーパーで通年通して販売されているが、旬はまさに11月頃から3月頃という。ブロッコリーに含まれる栄養素はカロテン、ビタミンC、B群、葉酸、カルシウム、カリウム、鉄、マグネシウム、食物繊維などで、とくにビタミンCについては100グラム中約120ミリグラムも含まれている。ビタミンCが豊富とされるみかんが100グラムあたり25から30ミリグラムなので、ブロッコリーはみかんの4倍も多くビタミンCを含んでいることになる。

一般にビタミンCは加熱により壊れてしまう性質があり、しかも水溶性なので、多くは水やゆで汁などに溶け出してしまうとされている。しかし、五訂日本食品標準成分表(文部科学省)によると、ブロッコリーはゆでた後でも、100グラム中に54ミリグラムものビタミンCが残っているとされ、ゆでた後でも、みかんの2倍ものビタミンCが含まれていることになり、これは他の野菜と比べても高い数値としている。

また、ブロッコリーには微量だが「スルフォラファン」も含まれている。これはフィトケミカル(天然の化学物質)の一種で、体内の解毒酵素や抗酸化酵素の生成を促進し、解毒力や抗酸化力を高めたり、ガン予防効果、ピロリ菌抑制効果があるとされている。

フロッコリーと使った代表的な料理、クリームシチュー。

ウイキペディアによると、がん予防の研究を専門とするアメリカ・ジョンズ・ホプキンス大学のグループがさまざまな植物成分を調査した結果、ブロッコリーに含まれる「スルフォラファン」にがん予防効果があることを発見した。

ブロッコリーは地中海沿岸原産のアブラナ科の植物で、カリフラワーと同じくキャベツの変種だ。日本にはカリフラワーとともに明治の初め頃に入ってきた。当時、ブロッコリーは「ミドリハナヤサイ(緑花椰菜)」と呼ばれ、食用ではなく、観賞用の植物とされた。

普段、食べられている部分は、花蕾(からい)と呼ばれるつぼみが集まったところ(花序=かじょ=)と茎(くき)だが、茎や葉の部分にも栄養がたくさん含まれている。

サニーヘルスによると、ブロッコリーの調理は「蒸し茹で」が最適で、花蕾を下に向けて流水でよく洗い、鍋に2、3センチ程度水を入れ、沸騰させ、小房に分けたブロッコリーを入れて蓋をし、1房なら3分程度強火にかけ蒸し茹でにする。加熱したらザルにあけ、水分を切り、好みで塩を振ると、下味がつくので、そのまま食べても料理に使うこともできるという。ただし、加熱したブロッコリーを水にさらすと、味も香りも食感も損なってしまうという。

日本では主に埼玉県(2004年収穫量が1万4000トン、栽培面積1110ヘクタール)、愛知県(1万1700トン、825ヘクタール)、北海道(1万800トン、1250ヘクタール)で生産され、市町村別では愛知県田原市が全国でもっとも生産量が多い。