ヴァニラでカネコアツシ展、寺田克也と対談も

【銀座新聞ニュース=2018年11月22日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は11月23日から12月29日までカネコアツシさんによる原画展「SEARCHANDDESTROY」を開く。

ヴァニラ画廊で11月23日から12月29日まで開かれるカネコアツシさんの原画展「サーチアンドデストロイ(SEARCHANDDESTROY)」のフライヤー。

マンガ家で、イラストレーターのカネコアツシさんが初の原画展を開き、デビュー作の原画から展覧会のための描き下ろし最新作まで展示する。また、アナログ制作からデジタル制作まで、これまで手がけた仕事を俯瞰(ふかん)する展示構成により、「サーチアンドデストロイ(SEARCHANDDESTROY)」と題してその世界観に迫る。

さらに、作品(展示物一部)は販売し、展覧会グッズ、球体人形作家のフリークス・サーカス(FREAKSCIRCUS)さんが制作したオマージュドールも展示する。

ウイキペディアによると、カネコアツシさん(兼子篤)さんは1966年山形県酒田市生まれ、専修大学経済学部経済学科を卒業、1988年に「ラティ・ゲッツ・ニュー・ウエイ(Ratty gets new way)」が「ビッグコミックスピリッツ」新人賞で佳作入選、1990年にアフタヌーン四季賞冬で準入選、筆ペンを使った独特のタッチで、マンガを中心としてCDジャケットのデザイン、イラストの仕事など幅広く活躍している。

「B.Q.」シリーズのうちの1作が映像化され、1998年から2001年にかけて「バンビ(BAMBi)」全6巻を刊行し、映画化が発表されている。2005年には、初めて映画監督、脚本を務めた「蟲」(江戸川乱歩=えどがわ・らんぽ、1894-1965=原作)を含むオムニバス映画「乱歩地獄」が上映されている。

最新作は手塚治虫(てづか・おさむ、1928-1989)のマンガ「どろろ」へのトリビュート作品「サーチアンドデストロイ」(マイクロマガジン社「テヅコミ」に連載中)で、2014年に「ウエットムーン(Wet Moon)」がフランスBD批評家協会賞2014アジア部門グランプリ、「ソイル(SOIL)」がサンマロ文学祭グランプリ・ドゥ・リマージナール(GRAND PRIX DE L’IMAGINAIRE)マンガ部門でグランプリ、2015年に「デスコ」が文化庁メディア芸術祭2015審査委員推薦作品に選ばれている。

24日17時30分からカネコアツシさんと寺田克也(てらだ・かつや)さんによるトークイベントを開く。料金は2500円(ワンドリンク付)。

寺田克也さんは1963年岡山県玉野市生まれ、岡山県立岡山工業高校工業デザイン科を卒業、阿佐ヶ谷美術専門学校を卒業、在学中からイラストの仕事などを手がけ、そのままフリーとして活動、ゲームのキャラクターデザイン、小説のさし絵、マンガ、映画のデザインなどを手がけている。

映画では1988年に「未来忍者」のキャラクター、コスチューム、小道具デザイン、2004年に「キューティーハニー」のハニーコスチュームデザイン、「デビルマン」のデビルマンコンセプトデザイン、「ヤッターマン」のメカとキャラクターデザインリファイン、「仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド ムービー(MOVIE)大戦2010」のクリーチャーデザイン、2011年に「エンジェル ウォーズ」のコンセプトデザインなどを手がけている。

開場時間は12時から19時(土曜日・日曜日、祝日17時)。入場料は500円。