ヴァニラ画廊で三浦靖冬「薄花少女」原画展、200点展示

【銀座新聞ニュース=2020年9月8日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は9月9日から27日まで三浦靖冬さんによる原画展を開く。

ヴァニラ画廊で9月9日から27日まで開かれる三浦靖冬さんの原画展に出品される作品。

女流マンガ家の三浦靖冬(みうら・やすと)さんが「薄花(はっか)少女」(私家版)の第5巻を出版するのを記念して、「薄花少女」を中心に、過去作品を含めて、これまで描かれてきたカラー原稿とモノクロ原稿約200点を展示する。原画の一部はプリント販売もする。

三浦靖冬さんは、「これまで水彩による温かみのある色合いやペンによる精妙な筆致で、愛らしくも儚(はかな)い少女たち」(ヴァニラ)を描いており、「胸に迫る激しいペーソス、ノスタルジックな哀しみを孕んだ重厚なストーリーを展開し、唯一無二の独自の世界」を展開している。

「薄花少女」は80歳にして少女の姿になった「ハッカばあや」と、家政婦としてお世話をしていた20代半ばの「ぼっちゃま」古糸史(こいと・ふみ)の感情豊かで穏やかな二人暮らしを描いている。「薄花少女」(私家版)は「月刊サンデーGX」の電子版に掲載された作品をまとめた小学館の第5巻に、描き下ろし1話を追加収録し、特製のしおりが付いている。

三浦靖冬さんは1974年大阪府豊中市生まれ、中学校の美術教員を経て、1998年に同人誌にて発表した「殉雪楽土」でアフタヌーン四季賞佳作、2000年に三浦靖冬名義で一般向けアニメ「とおくしづかなうみのいろ」(ワニマガジン社)で商業誌デビューし、同時に「ことりの巣」で「コミック(COMIC)快楽天」の新人漫画王賞に入賞した。

個人サークル「空想考古学会」で一般・成年向け作品を発表している。2013年から2019年まで「月刊イッキ(IKKI)」(小学館、2014年休刊)と「月刊サンデーGX」(小学館、2014年から2018年、2016年12月号から電子版)で「薄花少女」を連載しており、全5巻を刊行している。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、祝日は17時)まで。入場料は500円。会期中は無休。入場に際してはマスク着用、検温などがある。時間指定有の完全チケット制で、定員制で1時間単位の時間指定で完全入れ替えとなる。ライブポケット(https://t.livepocket.jp/t/genk_kizimecca)を通じて予約する。当日券はない。