銀座シネパトスで昼夜に砂の器等27本、浜田光夫がトーク

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【銀座新聞ニュース=2013年2月25日】銀座シネパトス(中央区銀座4-8-7先、三原橋地下街、03-3561-4660)は3月2日から31日までグランドフィナーレ企画第3弾「名画座リクエスト特集」を開催する。

銀座シネパトスで3月31日まで開催されるグランドフィナーレ企画第3弾「名画座リクエスト特集」で上映される「反逆のメロディー」((C)日活)。

3月31日に閉館する銀座シネパトスが2012年12月から開いているグランドフィナーレ企画第3弾で、2008年に「名画座宣言」してから上映している「日本映画レトロスペクティブ」シリーズの最後として2012年秋に観客からの募集に基づいて選んだ作品27本を上映する。昼と夜で別々の番組を組み、昼が2本立て、20時30分からの夜が1本となる。

昼の上映日程は以下の通り(カッコ内は公開年、監督、主な出演者、色彩、上映時間)。

3月2日から4日が「沓掛時次郎 遊侠一匹」(1966年、加藤泰=かとう・たい、1916-1985=、中村錦之助=なかむら・きんのすけ、1932-1997=、池内淳子=いけうち・じゅんこ、1933-2010=、カラー、90分)と「まぶたの母」(1962年、加藤泰、中村錦之助、木暮実千代=こぐれ・みちよ、1918-1990=、カラー、83分)。

5日から7日が「名もなく貧しく美しく」(1961年、松山善三=まつやま・ぜんぞう=さん、小林桂樹=こばやし・けいじゅ、1923-2010=、高峰秀子=たかみね・ひでこ、1924-2010=、白黒、130分)と「裸の島」(1960年、新藤兼人=しんどう・かねと、1912-2012=、乙羽信子=おとわ・のぶこ、1924-1994=、殿山泰司=とのやま・たいじ、1915-1989=、白黒、95分)。

8日から10日が「砂の器」(1974年、野村芳太郎=のむら・よしたろう、1919-2005=、丹波哲郎=たんば・てつろう、1922-2006=、加藤剛=かとう・ごう=さん、カラー、143分)と「太陽を盗んだ男」(1979年、長谷川和彦=はせがわ・かずひこ=さん、沢田研二=さわだ・けんじ=さん、菅原文太=すがわら・ぶんた=さん、カラー、147分)。

11日から13日が「洲崎パラダイス 赤信号」(1956年、川島雄三=かわしま・ゆうぞう、1918-1963=、三橋達也=みはし・たつや、1923-2004=、新珠三千代=あらたま・みちよ、1930-2001=、白黒、81分)と「わが町」(1956年、川島雄三、辰巳柳太郎=たつみ・りゅうたろう、1905-1989=、南田洋子=みなみだ・ようこ、1933-2009=、白黒、98分)。

14日から16日が「炎上」(1958年、市川昆=いちかわ・こん、1915-2008=、市川雷蔵=いちかわ・らいぞう、1931-1969=、仲代達矢=なかだい たつや=さん、白黒、99分)と「薄桜記」(1959年、森一生=もり・かずお、1911-1989=、市川雷蔵、勝新太郎=かつ・しんたろう、1931-1997=、カラー、110分)。

17日から19日が「近松物語」(1954年、溝口健二=みぞぐち・けんじ、1898-1956=、長谷川一夫=はせがわ・かずお、1908-1984=、香川京子=かがわ・きょうこ=さん、白黒、102分)と「雨月物語」(1953年、溝口健二、田中絹代=たなか・きぬよ、1909-1977=、京マチ子=きょう・まちこ=さん、白黒、97分)。

20日から22日が「狐の呉れた赤ん坊」(1945年、丸根賛太郎=まるね・さんたろう、1914-1994=、阪東妻三郎=ばんどう・つまさぶろう、1901-1953=、橘公子=たちばな・きみこ=さん、白黒、85分)と「無法松の一生」(1958年、稲垣浩=いながき・ひろし、1905-1980=、三船敏郎=みふね・としろう、1920-1997=、高峰秀子、カラー、104分)。

23日から25日が「愛と死をみつめて」(1964年、斎藤武市=さいとう・ぶいち、1925-2011=、浜田光夫=はまだ・みつお=さん、吉永小百合=よしなが・さゆり=さん、白黒、118分)と「泥だらけの純情」(1963年、中平康=なかひら・こう、1926-1978=、浜田光夫、吉永小百合、カラー、91分)。

26日から28日が「銀嶺の果て」(1947年、谷口千吉=たにぐち・せんきち、1912-2007=、三船敏郎、志村喬=しむら・たかし、1905-1982=、白黒、88分)と「ジャコ万と鉄」(1949年、谷口千吉、三船敏郎、月形龍之介=つきがた・りゅうのすけ、1902-1970=、白黒、90分)。

29日から31日が「河内山宗俊」(1936年、山中貞雄=やまなか・さだお、1909-1938=、河原崎長十郎=かわらさき・ちょうじゅうろう、1902-1981=、中村かん右衛門=なかむら・かんえもん、1901-1982=、白黒、81分)と「丹下左膳余話 百万両の壺」(1935年、山中貞雄、大河内伝次郎=おおこうち・でんじろう、1898-1962=、喜代三=きよぞう、1903-1963=、白黒、92分)。

夜の上映日程は以下の通り(カッコ内は公開年、監督、主な出演者、色彩、上映時間)。

3月2日から5日が「サード」(1978年、カラー、東陽一=ひがし・よういち=さん、永島敏行=ながしま・としゆき=さん、森下愛子=もりした・あいこ=さん、103分)。

6日から9日が「反逆のメロディー」(1970年、沢田幸弘=さわだ・ゆきひろ=さん、原田芳雄=はらだ・よしお、1940-2011=、地井武男=ちい・たけお、1942-2012=、、カラー、84分)。

10日から13日が「赤い鳥逃げた?」(1973年、藤田敏八=ふじた・としや、1932-1997=、原田芳雄、桃井=ももい=かおりさん、カラー、98分)。

14日から17日が「ゴニン(GONIN)」(1995年、石井隆=いしい・たかし=さん、佐藤浩市=さとう・こういち=さん、本木雅弘=もとき・まさひろ=さん、カラー、109分)。

18日から21日が「実録 私設銀座警察」(1973年、佐藤純弥=さとう・じゅんや=さん、安藤昇=あんどう・のぼる=さん、渡瀬恒彦=わたせ・つねひこ=さん、カラー、94分)。

22日から25日が「竜二」(1983年、川島透=かわしま・とおる=さん、金子正次=かねこ・しょうじ、1949-1983=さん、永島暎子=ながしま・えいこ=さん、カラー、92分)。

26日から29日が「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」(1969年、石井輝男=いしい・てるお、1924-2005=、吉田輝雄=よしだ てるお=さん、由美てる子=ゆみ・てるこ、詳細不詳=、カラー、99分)。

23日14時30分に浜田光夫さんと映画評論家の佐藤利明(さとう・としあき)さんによるトークショーを開く。

ウイキペディアなどによると、浜田光夫さんは1943年東京都生まれ、小学生で劇団「東童」に入団、1955年に「石合戦」に主役の少年で出演、玉川学園高等部在学中の1960年に「ガラスの中の少女」のオーディションを受け、吉永小百合さんと初共演し、その後、日活に入社、吉永小百合さん、和泉雅子(いずみ・まさこ)さん、松原智恵子(まつばら・ちえこ)さんらと共演する。日本大学芸術学部に入学、1962年に「キューポラのある街」、1963年に「泥だらけの純情」、1964年に「愛と死をみつめて」などに出演し、「浜田・吉永コンビ」の映画作品は最盛期に1カ月に1本のペースで封切られ、40本以上にのぼった。

1963年に「非行少女」に出演、モスクワ国際映画祭で金メダル賞を獲得した。1966年に名古屋市内のサパークラブで葉山良二(はやま・りょうじ、1932-1993)らと食事中に、知らない男2人とイザコザになり、投げつけられた電気スタンドの電球の破片が右眼に刺さり、18針を縫う重傷を負った。その後、日活から石原プロに移籍、テレビドラマにも進出した。映画では2004年に「1リットルの涙」に出演している。

2012年9月に「女性自身」(10月2日号)に妻の浜田恭美子(はまだ・くみこ、宝塚時代は青園宴)さんの手記が掲載され、浜田光夫さんが日活時代から日常的に飲酒を欠かさない生活で、年齢と共に飲酒量が増え、2010年1月に急性すい炎で緊急入院し、その後アルコール依存症の専門病院に1カ月ほど入院した。その後、夫婦で生活改善に努めていることを明らかにした。娘は2人いて、ひとりがが美空ひばり(みそら・ひばり、1937-1989)の息子で、現在、ひばりプロダクション社長の加藤和也(かとう・かずや)さんの妻。

佐藤利明さんは1963年東京都生まれ、月刊映画雑誌「映画秘宝」などに映画解説や映画関係者へのインタビュー記事を寄稿し、CSの映画専門チャンネル「衛星劇場」で2008年からインタビュー番組「私の寅さん」にレギュラー出演している。近年では、名画座などの上映プログラム、映画祭などのプロデュース、そのトークショーへの出演、歌謡曲CDの解説、コンサートの脚本執筆などを行っている。

一般・学生1300円、シニア1000円、トークイベント料金は1500円。