キヤノン銀座で「アフロ」の青木紘二「仕事作品」展

【銀座新聞ニュース=2017年12月13日】大手映像機器・事務機器などのメーカー、キヤノン(大田区下丸子3-30-2、03-3542-1860)グループのキヤノンマーケティングジャパン(港区港南2-16-6)は12月14日から26日までキヤノンギャラリー銀座(中央区銀座3-9-7、トレランス銀座ビルディング、03-3542-1860)で青木紘二さんによる「クライアントワークPart1」を開く。

12月14日から26日までキヤノンギャラリー銀座で開かれる青木紘二さんの「クライアントワークパート(Part)1」のフライヤー。

スポーツ写真家で、写真代理店「アフロ」(中央区築地4-1-17、銀座大野ビル、0120-565-410)の代表取締役、青木紘二(あおき・こうじ)さんのクライアントからの依頼で撮影した広告写真を集めた写真展を開く。

青木紘二さんはもともとジャンルに対するこだわりはなく、1976年にプロとしてのキャリアをはじめたものの、依頼のあるものは何でも撮影しており、その技術と経験により、スポーツ、人物、ゴルフ場、風景、動物など多岐な分野で、それぞれの瞬間の輝きを写してきた。そうした作品の中から選んで展示する。

展示される広告写真で、飛び込みの選手に「演出」してもらって撮影している。飛び込みの選手は入水してすぐ浮上しようとし、「身体が一直線に伸びない」という難問にぶつかり、入水後に床に手をつくよう伸ばしてもらい、でき上がった泡だらけの写真だ。

青木紘二さんは富山県魚津市生まれ、高校卒業後、ヨーロッパの思想や映画の世界観を知るためにスイスのプライベートスクールに留学、留学中にスキー学校でアルバイトをし、卒業後はスキー教師養成コースを受け、スイスのスキー教師国家資格を取得してスキーインストラクターとして働く。

その後、27歳で帰国し、フリーの写真家として通販雑誌の商品撮影などを手がけ、広告写真やスポーツ写真なども撮影し、1976年からプロカメラマンとして活動し、1980年に写真代理店「アフロフォトエージェンシー」として創業し、1982年11月に「株式会社ビー全(2006年に「アフロ」)」を設立した。

1984年にサラエボ冬季オリンピックで初めてオリンピックを取材し、1998年の長野冬季オリンピックで、アフロとして日本オリンピック委員会の公式エージェンシーに選ばれた。2002年の日韓ワールドカップではイングランドとスウェーデンの試合で、コーナーキックを蹴ってゴールをアシストしたイングランドのデビッド・ベッカム(David Robert Joseph Beckham)選手のガッツポーズを唯一撮影し、英国の主要紙に掲載され、注目された。

2005年に日本プロバスケットボールリーグ公式フォトエージェンシーとなり、2017年3月に2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会フォトチーフに就任している。現在、1000人以上の契約カメラマンを抱え、従業員は139人、いまだに自らもオリンピックを取材、撮影しており、これまでに夏冬のオリンピックの撮影は17回を数える。

時間は10時30分から18時30分(最終日は15時)。入場は無料。日曜日、祝日は休み。