志門で「万葉集と日本画」展、伊達木蘭、松本久実ら、中島千波も

【銀座新聞ニュース=2020年3月9日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル3階、03-3541-2511)は3月9日から14日まで「第3回万葉集と日本画」展を開いている。

ギャルリー志門で3月14日まで開かれている「第3回万葉集と日本画」展のフライヤー。題字は書家の翠嘩(すいか)さんが描いている。

伊達木蘭(だて・もくらん)さんや増田(ますだ)みづほさんら17人の画家が万葉集から1句ずつ選んで、それに合った絵を描いている。2018年に第1回目、2019年に2回目を開き、好評だったことから3回目を開くことにした。

今回、出品しているのは、伊達木蘭さん、林不一(はやし・ふいつ)さん、阿部(あべ)アヤさん、賀川明泉(かがわ・めいせん)さん、藤倉春日(ふじくら・かすが)さん、本間孝江(ほんま・たかえ)さん、辻村和美(つじむら・かずみ)さん、和久井博子(わくい・ひろこ)さん。

松本久実(まつもと・くみ)さん、増田みづほさん、甲斐(かい)めぐみさん、くわ原雅美(くわはら・まさみ)さん、横山タケ子(よこやま・たけこ)さん、増田晶美(ますだ・まさみ)さん、井上初江(いのうえ・はつえ)さん、大島智子(おおしま・ともこ)さん。また、今回は中島千波(なかじま・ちなみ)さんが賛助出品している。

ウイキペディアによると、万葉集は7世紀後半から8世紀後半にかけて編まれた日本に現存する最古の和歌集で、天皇、貴族から下級官人、防人(さきもり)などさまざまな身分の人間が詠んだ歌を4500首以上も集めており、成立は759(天平宝字3)年以後とみられる。

日本文学における第一級の史料であると同時に、方言による歌もいくつか収録されており、そのなかには詠み人の出身地も記録されていることから、方言学の資料としても重要な史料とされている。

万葉集の成立に関しては詳しいことはわかってないが、大伴家持(おおともの・やかもち、718-785)編さん説が最有力とされている。ただ、1人の編者によってまとめられたのではなく、巻によって編者が異なり、大伴家持の手によって20巻に最終的にまとめられたとするのが妥当とされている。

14日14時から予定されていた中島千波さんと歌人の松平盟子(まつだいら・めいこ)さんの対談は中止になっている。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。日曜日のみ休み。

注:「くわ原雅美」の「くわ」は正しくは「葉」の上に「十字」をつけて、草冠の下の「世」を除いて合わせた漢字で、「桑」の異体字です。