ヴァニラ画廊ではらだ「BL」展、おわる、彩景でりこらとイベントも

【銀座新聞ニュース=2017年9月5日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は9月5日から24日まではらださんによる「ハッピークソライフ」を開いている。

ヴァニラ画廊で9月24日まで開かれるはらださんの「ハッピークソライフ」のフライヤー。

ボーイズラブ(BL)界で注目されているマンガ家、はらださんが初めて個展を開いている。

2014年に単行本「変愛」でデビューし、その後、「やたもも」、「好きなひとほど」、「やじるし」、「よるとあさの歌」などBL絡みの作品を発表しており、「ハードでエロティックなドラマを描く実力派の作家」(ヴァニラ画廊)という。

初個展ではマンガの原稿、カラーイラスト、インスタレーションとしてマンガに登場するキャラクターの世界観を再現している。また、会場でのオリジナルグッズも販売する。

ウイキペディアによると、「ボーイズラブ(和製英語)」とは、日本における男性(少年)同士の同性愛を題材とした小説やマンガなどのジャンルのことで、1990年代中盤から後半に使われるようになったという。元々は「耽美(たんび)」や「ジュネ(JUNE)」の言い換え語だったようだが、のちにBL(ビーエル)と略されるようになった。

作家、編集者のほとんどは女性、読者の大多数も女性で、ゲイの男性向けの作品とはおおむね分かれているが、確固とした概念ではなく、ボーイズラブとそれ以外のジャンルを明確に分けることはむずかしいとされている。

現在では、2次創作同人誌やウェブ上の作品も「BL」と呼ぶこともあるが、「BL」は基本的に商業出版寄りの言葉で、BL関連の日本の市場規模は、オタク市場に限れば215億円(2012年)、その他の市場まで含めば350億円(2013年)といわれる。レーベルは小説とコミックス合わせて100程度存在する。

日本を代表するポピュラー文化として国際的に知られ、海外各地でファン向けコンベンションの開催、日本の作品の翻訳、その影響を受けた海外作家の作品の出版が見られる。

はらださんは略歴を公表していない。

18日17時30分からはらださん、竹書房クパ(Qpa)編集部の担当編集者、BLのマンガ家、おわるさん、BLのマンガ家、彩景(さいけ)でりこさんによるイベント「オフレコバー‐ただのぐだのみ会」を開く。参加費が2000円で、定員は40人だが、すでに締め切っている。

開場時間は12時から19時(土曜日・祝日17時)。入場料は500円。10日は休み。5日からはらださんのミニ画集「HKL」も会場で発売する。