MEDELで中居ベル展、自由や素直さを感じて、移転前最後の展示

【銀座新聞ニュース=2024年3月5日】MEDEL GALLERY SHU(千代田区内幸町1-1-1、帝国ホテルプラザ、03-6550-8111)は3月5日から17日まで中居ベルさんによる個展「Playroom」を開く。

MEDEL GALLERY SHU(愛でるギャラリー祝)で3月5日から17日まで開かれる中居ベルさんの個展「Playroom(プレイルーム)」に出品される作品。

1983年に開業した帝国ホテルプラザ東京(帝国ホテル東京タワー館)は建て替え(2024年度から2030年度)に伴い、2024年3月末に営業終了する予定で、これにより、MEDEL GALLERY SHU(愛でるギャラリー祝)も3月末で閉廊、移転するため、今回が帝国ホテルプラザ東京での最後の展示会となる。

アーティストの中居ベルさんは2019年にMEDEL GALLERY SHUのグループ展で本格的に展示デビューしており、画廊によると、その作品は「誰をも元気付ける楽しげで愛らしい作品」という。しかし、「そこに込める思いは深く、現代人が求めてはいても、なかなか手に入らない自由や素直さを感じ取ってほしいと丹精込めて描いて」いる。

今回は、中居ベルさんを取り巻くアートマーケットと自身の創作活動や価値観を鑑みる機会となり、本当に描きたいことや紹介したいことをモチーフやアイテムに置き換えて構成している。

中居ベルさんは「多忙の中でふと気づいたら、何となく自分の作品制作はただ展示会のために、販売のために作られたものになってしまったのではないかと気がします。本当は作品を見てくれる人に伝えたいものは何か」と自分に問いかけ、「販売やトレンドなどにこだわらず、ただこの色でこの形で表現して伝えたい!!今はこれこそ自分が作りたかったアートだと感じます。大人になってしまうと現実の世界は毎日とても重くて厳しいものですが、この展示空間の作品を通して一瞬だけでも子供の時のように素直な気持ちに戻り、一緒に世界の物語を楽しんでいただければ」としている。

中居ベルさんはタイ生まれ、2008年にタイのシラパコーン大学文学部日本語専攻を卒業、在学中に大阪外国語大学(2007年10月に大阪大学に統合)に1年間留学し、2012年に東京学芸大学大学院日本語学専攻修士課程を修了、2014年から2017年までベルギー・ブリュッセルに滞在、2019年から独学で現代美術家として制作をはじめている。

2018年に2019年Tokyo Postcard Award(トウキョウ・ポストカード・アワード)で入選、2019年に東京ポストカード大賞2019で入選、 第29回全日本アートサロン絵画大賞展でサクラクレクレパス賞、2020年東京スカイツリーアートで入選、2020年に第1回奥野ビルギャラリーズアート展で入選、第58回豊田市民美術展で入選、2020年つくし賞公募展(オフライン部門)でグランプリ賞を受賞している。2022年から「Avant Arte(アバン・アルト)」とコラボしている。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)。会期中は休みなし。