大丸松坂屋画廊で深見文紀「陶」展、漫画、春画等を器に模写

【銀座新聞ニュース=2024年3月14日】国内百貨店業界2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営するアートギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3572-8886)は3月14日から20日まで深見文紀さんによる「陶」展を開く。

大丸松坂屋百貨店の「Artglorieux GALLERY OF TOKYO(アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー)」で3月14日から20日まで開かれる深見文紀さんの「陶」展に出品される「藍鉄漫画織部徳利」(径10.0cm×高15.4㎝)。

「漫画織部」や「春画織部」など独特の作品で知られる陶芸家の深見文紀(ふみのり)さんが新作を中心に個展を開く。

深見文紀さんは「漫画織部、春画織部というのは私の造語です。10年程前、器に北斎(葛飾北斎、1760-1849)漫画を模写して造った言葉」という。その後、歌川国芳(1798-1861)らさまざまな浮世絵師の絵を陶器に描いた。「描き続けていくうちに自分の好きなものや文化を取り入れていくことにし、現在の形になっております。器や茶道具、花器は湾曲しておりますので、人体構造を正確に描くことはできません。しかしそこに面白みがある」としている。

深見文紀さんは1980年愛知県瀬戸市生まれ、2000年に瀬戸市窯業訓練校を卒業、2001年から4年間、陶芸家の岸本謙仁(けんじ、1934年生まれ)さんに師事し、2005年に独立した。2002年に第55回瀬戸市美術展で議長賞、2007年に第38回東海伝統工芸展で入選、2013年に第6回現代茶陶展で入選している。

開場時間は10時30分から20時30分(最終日は18時)まで。入場は無料。14日初日は10時30分から会場入り口付近で抽選会を開き、整理券の順番で入場する。入場できるのは11時から30分ごとに3人で、整理券をもっている人が優先される。