蔦屋書店で金田涼子展、日本の土着的な文化や日常的な気配を描く

【銀座新聞ニュース=2024年3月8日】書店やレンタル店、フランチャイズ事業などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区南平台町16-17、渋谷ガーデンタワー)グループの銀座蔦屋書店(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3575-7755)は3月8日から21日までイベントスペース「GINZA ATRIUM」で金田涼子さんによる個展「流るる星々の行方」を開いている。

銀座蔦屋書店で3月8日から21日まで開かれている金田涼子さんの個展「流るる星々の行方」に出品されている「星合い」(アクリル、キャンバス 2024年、撮影は福嶋幸平さん)。金田涼子さんは「星合い」について、七夕の夜に起こる様々な事象を一つの作品に落とし込んでいるとしている。

アーティストの金田涼子さんは神や自然現象など人知を超えた存在を大小さまざまな女の子を描くことにより表現しており、近年では日本の土着的な文化や日常的な気配などをテーマとした作品を制作している。

また、大学在学中の2012年から、同時代のキャラクター表現を模索する試みとして「199X」シリーズを展開している。今回は七夕の夜をテーマに描かれた作品「星合い」を含む新作12点を展示する。

金田涼子さんはタイトルについて、「日々の自然の変化や大きな時間の流れを表してい」るとし、「夜空を見上げれば見える星々は、何千年も前から変わらず私たちの上に存在し、その関係性は様々な文化を育んでき」たという。

今回、蔦屋書店で個展を開く金田涼子さん。

今回は近年取り組んでいる「風景の肖像」や「巌と滝」シリーズの新作、日本では未発表の「旅の途中」の複製原画なども展示している。

金田涼子さんは1991年茨城県生まれ、2014年に横浜美術大学を卒業、在学中の2013年に「リキテックスアートプライズ2013」で入賞、2014年に横浜美術大学卒業制作展で学科優秀賞、2015年に「ASIAN CREATIVE AWARDS vol.1(第1回アジアン・クリエイティブ・アワード)」で入賞している。

2024年1月にスイスの機械式時計メーカー「FRANCK MULLER(フランク ミュラー)」とのコラボウォッチを発表している。日本法人のHRD ART(アート)株式会社の「HRD Artist Label(アーティスト・レーベル)」がプロデュースとマネジメント、ライセンス業務を担当している。

開場時間は11時から20時(最終日は18時)。入場は無料。