丸善丸の内で山田章博「十二国記」原画展、アニメ集刊行記念

【銀座新聞ニュース=2024年3月19日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は3月20日から26日まで4階ギャラリーで山田章博さんによる「『十二国記』アニメ設定画集」刊行記念の原画展を開く。

丸善・丸の内本店で3月20日から26日まで開かれる山田章博さんの「『十二国記』アニメ設定画集」刊行記念の原画展に出品される表紙(「十二国記」アニメ設定画集装画/新潮社(C)山田章博)。

マンガ家でイラストレーターの山田章博さんが3月15日にイラストを手掛けた「『十二国記(じゅうにこくき)』アニメ設定画集」(新潮社、税込3960円)を刊行したのを記念して原画展を開く。

ウイキペディアによると、「十二国記」は作家の小野不由美さんが1992年から続けている「我々の棲む世界と、地図上にない異世界〈十二国〉とを舞台に繰り広げられる」(新潮社)神仙や妖魔の存在する中国風の異世界を舞台にしたファンタジー小説シリーズ(ただし、当初は「十二国記」というシリーズ名がなく、付されるのは1994年9月に出版された「風の万里 黎明の空(下)」以降)で、現在も完結せず、シリーズは継続している。また、2002年4月9日から2003年8月30日までNHKで放送されたテレビアニメやドラマCDなどのメディア展開も行われている。

当初は講談社の講談社X文庫ホワイトハートと講談社文庫から刊行され、ホワイトハート版のイラストは山田章博さんが担当し、講談社文庫版(イラストなし)の装丁は菊地信義さんが手がけてきた。途中で、講談社の担当編集者が新潮社に転職して文庫編集部に配属され、そのまま小野不由美さんの担当者になり、2012年4月からシリーズが講談社から新潮社に移籍し、一般向けの新潮文庫から完全版が刊行されている。

「『十二国記』アニメ設定画集」は「十二国記」のイラストを手がけてきた山田章博さんが描き下ろしたキャラクター設定画に、山田章博さんの肉筆コメントが添えられ、アニメ関連商品のカラーイラストを含め約150点を収録している。また、当時を振り返る小野不由美さんと山田章博さんのコメント、アニメ化の際に声優を務めた久川綾さん、鈴村健一さん、岡野浩介さん、釘宮理恵さんの声優インタビュー、テレビアニメの脚本家・會川昇さんによる寄稿文、制作スタッフインタビューも収録されている。

ウイキペディアなどによると、山田章博さんは1957年高知県高知市生まれ、大阪経済大学経営学部経営学科を中退、1981年に大学在学中に「増刊アウト阿蘭」(みのり書房)に「ぱだんぱだん」が掲載され、デビュー、1996年に星雲賞アート部門を受賞した。2011年に京都国際マンガミュージアムで個展を開いている。

23日14時から山田章博さんによるサイン会が予定されているが、事前応募式ですでに締め切っている。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。入場は無料。