蔦屋書店でMOYAN「身体改造」展、一部欠損の人形を描く

【銀座新聞ニュース=2024年3月30日】書店やレンタル店、フランチャイズ事業などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区南平台町16-17、渋谷ガーデンタワー)グループの銀座蔦屋書店(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3575-7755)は3月30日から4月16日までアートスペース「FOAM CONTEMPORARY」でMOYANさんによる個展「Bod Mod」を開く。

銀座蔦屋書店で3月30日から4月16日まで開かれるMOYANさんの個展「Bod Mod(ボッド・モッド)」に出品される作品「MEAL(ミール)」(Acrylic,oil on canvas,2024)。

MOYAN(もやん)さんは「人形」をモチーフに描き、ジェンダーやセクシュアリティ、家族観の問題を通じて人間の本質を探り続けている画家で、MOYANさんの作品は、ポップでありながら、見る者にどこか不穏な印象を与えるという。作品に描かれる人形を見ると、古びて汚れていたり、身体の一部が欠損している。

タイトルの「Bod Mod」は「body modification(身体改造)」という意味の略語で、使い古されることで身体の形態が変わった人形を通じて、鑑賞者にとって新たな身体のイメージが想起されることを示唆しているとしている。

MOYANさんによると、「私は生まれつき、左耳が欠損していた。13歳から14歳の時に2回に分けて左耳の形成手術を行った。左胸の下辺りの軟骨を耳の形に形成し、それは私の左耳として移植された。術後、触られても感覚のなかったそれは、少しずつ神経が伸び、次第に耳として再接続されたのが身体を通して理解(わか)った」という背景がある。

このため、「これまで作品のモチーフのために集めた中古の人形たちは腕や脚が取れ、ものによっては頭部しかない、あるいは頭部だけがない状態のものも少なくない」という。「架空のシナリオを伴いながら描かれたそれらのイメージは、ビビッドで一見明るい空間の中に配置されながらも中古特有の不気味な空気感を帯びた人形たちによる、『人間劇』である。この身体たちが安定したあるいは規定された主体ではないからこそ、単なる虚構で終わらず、新たな身体表象へ繋がるかもしれない」と考えている。

MOYANさんは1991年埼玉県生まれ、2018年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業、2020年に同大学大学院美術研究科修士課程油画技法・材料研究分野を修了している。2015年に第10回藝大アートプラザ大賞展で入選、「GEIDAI スカウティング@藝大ギャラリー」で藝大アーツイン丸の内 (GAM)賞、2016年に第3回CAF賞で山口裕美賞を助成され、シェル美術賞2016で入選している。

また、2015年に東京藝術大学久米桂一郎奨学基金を認定、2017年に公益財団法人クマ財団第1期クリエイター奨学金を認定、2018年に東京藝術大学平山郁夫奨学金を認定、2021年に公益財団法人クマ財団活動支援事業に認定されている。

開場時間は11時から19時(初日は20時、最終日は18時)。月曜日は休み。入場は無料。作品は30日11時から店頭で販売する。