丸善丸の内で小暮真望「百名山」版画展、故郷の風景、本人来場

【銀座新聞ニュース=2024年4月16日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は4月17日から23日まで4階ギャラリーで小暮真望さんによる版画展「自然美への賛歌・日本百名山」を開く。

丸善・丸の内本店で4月17日から23日まで開かれる小暮真望さんの版画展「自然美への賛歌・日本百名山」に出品される「爽輝」(シルクスクリーン)。

画業40周年を超えたシルクスクリーンの版画家、小暮真望(しんぼう)さんが「自然美への賛歌・日本百名山」と題して、1994年から取り組んでいる瀬戸内海、尾瀬、上高地など各地の作品を題材とした版画作品を展示販売する。

小暮真望さんは「山々や木々、水と光が織りなす自然の美。尾瀬、上高地などに加え、日本百名山の貴重な自然を探し求めて制作活動を続けて」いる。

小暮真望さんは小説家で登山家だった深田久弥(1903-1971)が1964年に発表し、第16回読売文学賞(評論・伝記賞)を受賞した「日本百名山」を参考にし、自ら足を運んで選んだ山々を1994年から「日本百名山」とし、ライフワークとして制作に取り組んでいる。

また、小暮真望さんは丹頂鶴の連作、世界の名峰、北海道の大地や瀬戸内の海など、その表現の対象は多岐にわたり、自然美への飽くなき探求を続けてきた。小暮真望さんのシルクスクリーン版画の世界には、だれもが心に抱く「ふるさとの風景」があるとしている。

小暮真望さんは1948年群馬県館林市生まれ、明治大学工学部を卒業、1972年に同大学大学院工学部修士課程を修了、本田技術研究所に入社、CVCCエンジン(低公害エンジン)の研究開発に従事、初代「シティ」のエンジンの責任者、軽自動車の総合責任者として数々の車を開発、1980年にシルクスクリーン版画技法により、自然の美をテーマに版画活動に入り、1982年に本田技術研究所を退社、「セリグラフ美術研究所」(埼玉県東松山市下野本1515-1、0493-24-8791)を設立した。

1984年に第25回日本版画会展で新人賞(1985年に東京都知事賞、1986年に会友賞、1994年に萬華賞、1995年に馬渕賞、1999年に第40回記念会員賞、2000年に日本版画会賞、2001年に文科大臣奨励賞)を受賞し、1989年にニュージーランド国際日本版画展でTIE賞第3位、1990年にオーストラリア国際日本版画展でTIE賞第1位、1991年にイタリア国際日本版画展でTIE賞第1位、1992年にノルウェー国際日本版画展でTIE賞第1位、1993年に版画作品集第1集、1994年に「日本百名山」の制作をはじめた。

1998年にオーストラリアアートネットゴールドコースト展でゴールドコースト市長賞、版画作品集第2集、1999年から「日本百名山」オリジナルカレンダーを毎年制作し、2002年にオーストリア新世紀宮廷芸術祭で国会議事堂総長賞、チェコプラハ宮廷芸術祭国立美術館で東洋現代美術賞、2003年に版画作品集第3集を刊行、2008年に「尾瀬の郷」親善大使、2012年に日本版画会会長、2017年に日本版画会名誉会長、2019年に日本・ギリシャ現代版画展に招待出品している。現在、日本版画会名誉会長、「尾瀬の郷」親善大使、「館林市」ふるさと大使。

20日に小暮真望さんが来場する。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。