丸善日本橋で絵画セール、上村淳之、中村宗弘、アイズピリら

【銀座新聞ニュース=2024年4月14日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は4月17日から23日まで3階ギャラリーで「春の丸善絵画セール」を開く。

丸善・日本橋店で4月23日まで開かれる「春の丸善絵画セール」に出品される千住博さんの「水の音が聴こえる」(リトグラフ)。

今回は、前衛芸術家でヨーロッパで学んだ油彩画に、桃山美術や琳派、南画といった日本の伝統的な美術を取り入れ、装飾的な世界で知られた洋画家の梅原龍三郎(1888-1986)ら日本の巨匠たちの版画を展示販売する。

出品されるのは、梅原龍三郎のほかに、日本の風景画家で「国民的画家」として知られる東山魁夷(1908-1999)、シルクロードの画家で、東京藝術大学学長(1989年から1995年、2001年から2005年)を務めた平山郁夫(1930-2009)、日本画家で「帝展」や「院展」にたびたび落選し、「落選の神様」とまでいわれながら、1989年に文化勲章を受賞した片岡球子(1905-2008)、女性画や静物を生き生きと描いた小倉遊亀(1895-2000)、日本画の伝統的な様式美を現代的な感覚で表現した加山又造(1927-2004)。

上村松篁(1902-2001)の子息で、花鳥画の第一人者として知られる元京都市立美術大学副学長の上村淳之さん(1933年生まれ)、日本画家で京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)元学長、同大学付属康耀堂美術館館長の千住博さん(1958年生まれ)、「人物画」シリーズや花鳥画を得意とし、桜、牡丹の絵画で知られる東京藝術大学名誉教授の中島千波さん(1945年生まれ)、舞妓やエキゾティックな女性画、春夏秋冬の花々を描く日本画家で、京都市立芸術大学客員教授の森田りえ子さん(1955年生まれ)。

中村渓男(たにお、1921-2001)の子息で、四季の風景を題材とする日本画で知られる中村宗弘さん(1950年生まれ)、岩彩、箔、墨、コラージュなど多彩な技法を駆使し、現代の琳派」と称される順天堂大学国際教養学部客員教授の平松礼二さん(1941年生まれ)、風景画や民家を描き、「失われた民家百景」シリーズで知られる林喜市郎(1919-1999)。

阿蘇山を好んで描き、「阿蘇の田崎」と呼ばれ、晩年は「朱富士」を描いた洋画家の田崎広助(1898-1984)、バラの絵で知られる洋画家、中川一政(1893-1991)、孤高の洋画家で自宅の虫や花を描き続けた熊谷守一(1880-1977)、具象系派の画家で、軽快なタッチと鮮やかな色彩で静物、風景、人物などのリトグラフを制作したポール・アイズピリ(Paul Aizpiri、1919-2016)、アメリカ在住でレーザーやホログラムを駆使した現代美術家、ヒロ・ヤマガタさん(1948年生まれ)ら。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)まで。