シャネルで伊バルディッツォーネ夫妻が「知識伝承の風景」展

【銀座新聞ニュース=2016年9月2日】フランスの総合ファッション企業「シャネル」の日本法人、シャネル株式会社(中央区銀座3-5-3、シャネル銀座ビルディング)は9月2日から30日まで4階シャネル・ネクサス・ホールでティツィアーナさんとジャンニ・バルディッツォーネさん夫妻による写真展「TRANSMISSIONS people-to-people」を開く。

シャネルで9月2日から30日まで開かれるティツィアーナさんとジャンニ・バルディッツォーネさん夫妻による写真展「トランスミッション ピープル・トゥ・ピープル(TRANSMISSIONS people-to-people)」に出品される「サイレント・アンダースタンディング(Silent understanding)」(人物名:シェリフ・カーン・グルッカル=Sherif Khan Gurukkal=とモニカ・ペコネック=Monika Peconek、インドの武術「カラリパヤット」の師弟、インド、2012年(C)Tiziana and Gianni Baldizzone)。

シャネルで9月2日から30日まで開かれるティツィアーナさんとジャンニ・バルディッツォーネさん夫妻による写真展「トランスミッション ピープル・トゥ・ピープル(TRANSMISSIONS people-to-people)」に出品される「サイレント・アンダースタンディング(Silent understanding)」(人物名:シェリフ・カーン・グルッカル=Sherif Khan Gurukkal=とモニカ・ペコネック=Monika Peconek、インドの武術「カラリパヤット」の師弟、インド、2012年(C)Tiziana and Gianni Baldizzone)。

イタリア人の写真家、ティツィアーナ・バルディッツォーネ(Tiziana Baldizzone)さんとジャンニ・バルディッツォーネ(Gianni Baldizzone)さん夫妻は2010年から知識の伝承をテーマとした写真プロジェクトに取り組んでおり、ヨーロッパからアジア、アフリカ各地へと旅をするなか、40種類を超える分野にわたり、100人以上の師弟に出会った。

「その関係性を深く探り、知識が伝えられていく過程で見られる感情や創造への感動、個々の関係、こうした交流から絆が芽生えていく様子などを細かい表情の変化や動きの中にとらえ」、撮影している。

「それぞれの写真は唯一無二でありながら、知識伝承という行為にある共通の不変性を鮮やかに描き出しており、伝統と革新、世代を超えた交流、文化的な多様性、遺産の保護など、見るものにさまざまな広がりを持って、思いめぐらすきっかけを与えてくれます。人類の文化的多様性の原動力となる、無形の文化と有形の技術を体現する人々の姿が写し出された作品の数々」を展示する。

バルデッツォーネ夫妻は、1977年にマダガスカルで出会い、共同制作をはじめ、被写体である人物との出会いと関係を通じて、「他者」との共有や理解を深めることを目的とし、数々の写真プロジェクトに取り組んできた。1985年にインドの先住部族をテーマにした撮影をはじめ、これ以降長期のプロジェクトに携わり、これまでは主に現代社会から隔たれた文化の多様性が守られたアジアやアフリカを訪れ、写真集を出版してきた。近年では、サハラ、シベリア、アジア各地の砂漠、雪原、草原に暮らす遊牧民を撮影した写真集「ノーマド・スピリット(Nomad Spirit)」(2005年から2010年)を発表している。

2010年から知識の伝承をテーマとした写真プロジェクトに取り組み、世界中の師弟に出会い、その姿をカメラに収め、写真集「トランスミッション(Transmissions)」(2010年から2016年)に収録された作品からミャンマー、インド、マリ、モンゴルなどさまざまな地域で伝統の技を伝える人々の姿をとらえた作品を紹介する。

開場時間は12時から20時、入場は無料。期間中、無休。