世界文化が日本橋三越で「家庭画報700号」展、鈴木明子らトークも

【銀座新聞ニュース=2016年9月21日】日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は9月21日から27日まで本館7階の「はじまりのカフェ」で「家庭画報大賞」を開く。

日本橋三越で9月27日まで開かれる世界文化社創立70周年と「家庭画報」創刊700号を記念する「家庭画報大賞」展で、9年ぶりに復活した「家庭画報大賞」で大賞を受賞した三浦美代子さんの10段重ねの重箱「笑顔いっぱい・十段重」。

日本橋三越で9月27日まで開かれる世界文化社創立70周年と「家庭画報」創刊700号を記念する「家庭画報大賞」展で、9年ぶりに復活した「家庭画報大賞」で大賞を受賞した三浦美代子さんの10段重ねの重箱「笑顔いっぱい・十段重」。

世界文化社創立70周年と「家庭画報」創刊700号を記念するイベントで、7階では9年ぶりに復活した「家庭画報大賞」の受賞作品21点などを展示し、世界文化社の書籍にゆかりのある、京都・和久伝、ピエール・エルメ(Pierre Herme)さんの料理教室をはじめ、全13コンテンツのワークショップを開く。

また、本館1階中央ホールでは期間中、連日、写真家の今森光彦(いまもり・みつひこ)さんらによるトークショーを開く。

家庭画報大賞は「大切な人へ贈る 手づくりの贈り物」というテーマで2015年秋から2016年3月末まで公募し、応募総数1495点の中から90点が2次審査に進み、9月1日に受賞作品21点を決め、20日に授賞式を開き、21日から日本橋三越に21点を展示する。

トークショーに出演する鈴木明子さん。

トークショーに出演する鈴木明子さん。

受賞作品は大賞(賞金50万円)が1人で、兵庫県の三浦美代子(みうら・みよこ)さんの「もうすぐ生まれる孫」に贈る10段重ねの重箱「笑顔いっぱい・十段重」が選ばれた。準大賞(賞金10万円)は2人で、埼玉県の京弘子(きょう・ひろこ)さんの「孫が誕生し慶びの日を迎えた娘」に贈る「刺しゅう、昔懐しい日本の文様」と福岡県の勝野薫(かつの・かおる)さんの「親、姉妹、親戚、恩師、友人、地元の神社」に贈る「11年間贈り続けた、干支博多人形」。

審査員特別賞(賞金7万円)が5人で、今森光彦さん選が宮城県の田子菜穗子(たご・なおこ)さん、高野武子(たかの・たけこ)さんの娘と母親の「母(武子)から娘(菜穗子)へ」に贈るキルティング「想いを込めて」、貴乃花光司(たかのはな・みつじ)さん選が熊本県の藤崎節子(ふじさき・せつこ)さんの「初めての女児孫」に贈るベッドカバー「紅花爛漫」など。

世界文化社賞(賞金7万円)が1人で、東京都の田中久斗(たなか・ひさと)さんが「妻、友人のお孫さん」に贈る「木製オートマタ シリーズ ずるいよサンタさん、パラドックスの行方、月夜に逃げる魔女」、優秀賞(賞金5万円)が3人で、千葉県の富田香代子(とみた・かよこ)さんが「初節句を迎える初孫」に贈る「雄大なタカ(シーグラス)」、広島県の岡下弓子(おかした・ゆみこ)さんが「自分」に贈るデコパージュの立体版「溢れる-これからの私へのエール」、静岡県の山崎妙子(やまざき・たえこ)さんが「喜寿を迎える母」に贈る刺しゅうの「兎の見る夢」。

同じくトークショーに出演する脇屋友詞さん。

同じくトークショーに出演する脇屋友詞さん。

協賛社賞は各1人ずつで、「クレ・ド・ポー ボーテ」賞が京都府の浜田克枝(はまだ・かつえ)さんが「義母との思い出のある、娘や孫などの女性親族」に贈る和裂「一世紀を経てなほ美くしい手仕事」、「宗家 源吉兆庵」賞が石川県の藤江縁(ふじえ・えん)さんが「一度お会いしただけの30年来の友人」に贈る貝あわせ「貝あそび」など。

ウイキペディアによると、世界文化社は鈴木郁三(すずき・いくぞう、1903-1972)が戦前に前身となる「千草書房」(1946年に「子供マンガ新聞社」に改称)を興し、1946年2月にもうひとつの前身となる「株式会社世界文化画報社」を設立し、1953年11月に「子供マンガ新聞社」と「株式会社世界文化画報社」を改組して「株式会社世界文化社」を設立、1958年2月に月刊誌「家庭画報」を創刊した。「株式会社世界文化画報社」の設立から2016年で70年になる。

「家庭画報」は婦人向け生活雑誌で、毎月1日に発売する。「夢と美を楽しむ」というコンセプト、「美しき伝承」というテーマを掲げ、次世代にも受け継いでいくべき伝統・文化を伝える雑誌と知られ、芸術、グルメ、旅行、インテリア、ファッション、コスメなど、中高年層の女性を対象に、幅広いテーマを取り上げている。通常、前半が芸術、グルメ、旅行などに関するもの、後半がファッション、コスメ、インテリアなどに関する内容となっている。2012年に創刊55周年を迎え、通巻650号を突破していた。

本館1階中央ホールでは、12時30分と15時30分(26日はなし)にトークショーを開く。着席数は約60人。原則として自由に参加できる。ただし、一部は着席整理券を事前に配布するイベントもある。

21日12時30分から今森光彦さんによる「切り絵の実演&トークショー」で、ペーパーカットの実演や「里山暮らし」について話をする。15時30分からレストラン「キハチ(KIHACHI)」の創業者の熊谷喜八(くまがい・きはち)さんによる「クッキングショー」で、オリジナルレシピやスパイスの使い方、おもてなしにも役立つ盛りつけ方の実演などを行う。着席客には試食もある。

22日12時30分から中華料理の「ワキヤ(Wakiya)一笑美茶樓(いちえみちゃろう)」オーナーシェフの脇屋友詞 (わきや・ゆうじ)さんによる「クッキングショー」で、家庭でも簡単に作れる中国料理のレシピを伝授し、着席客には試食もある。15時30分からフローリストで、花屋の「ジェンテ(gente)」を主宰する並木容子(なみき・ようこ)さんによる「フラワーアレンジメントショー」で、「市川バラ園」が並木容子さんをイメージして作った新作のバラを使ったデモンストレーションを行う。着席客は花1輪をもらえる。

23日12時30分から陶芸家で、「白磁」の重要無形文化財保持者(人間国宝)の井上万二(いのうえ・まんじ)さんが有田焼の400年の歴史を振り返り、その魅力と、これからについて語る。15時30分から元バンクーバーオリンピック(2010年)、ソチオリンピック(2014年)の2大会連続出場したプロフィギュアスケーターの鈴木明子(すずき・あきこ)さんと「家庭画報」編集長の秋山和輝(あきやま・かずき)さんが対談し、鈴木明子さんが現役時代のエピソードからプライベート、2016-2017シーズン注目のフィギュアスケート選手や今シーズンの見どころまで語る。鈴木明子さんのトークは当日9時30分より日本橋三越本館地下1階中央口で着席整理券を配る。

24日12時30分から「分とく山」の総料理長、野崎洋光(のざき・ひろみつ)さんと料理ビジネス部編集長の原田敬子(はらだ・けいこ)さんが対談形式で進める「クッキングショー」で、野崎洋光さんが季節の食材を取り入れたレシピを実演し、着席客には試食がある。15時30分から「カフェ・バッハ」店主の田口文子(たぐち・ふみこ)さんによる「コーヒーの淹(い)れ方 実演&トークショー」で、コーヒーと菓子の組み合わせについて話、おいしいコーヒーの淹れ方も披露する。着席客はコーヒーを試飲できる。、

25日12時30分から染織家で「紬織(つむぎおり)」の重要無形文化財保持者の佐々木苑子(ささき・そのこ)さんが「きものサロン(Salon)」編集長の古谷尚子(ふるや・なおこ)さんが対談し、ものづくりへの思いや日本人のきもの文化について語る。15時30分からフローリストで「 レ ミルフォイユ」の東京店店長の長塩由実(ながしお・ゆみ)さんが季節の花を使った、パリスタイルの自然な感じのフラワーアレンジを紹介し、着席客は花1輪をもらえる。

26日12時30分からタレントでキルト作家のキャシー中島(きゃしー・なかじま)さんと俳優で手芸作家、キャシー中島さんの長男、勝野洋輔(かつの・ようすけ)さんが母子でキルトや手芸の魅力について語り合う。

27日12時30分からスタイリストで多くの女優のスタイリングを手がける梅原ひさ江(うめはら・ひさえ)さんと「ときめき」編集長の千葉由希子(ちば・ゆきこ)さんが「着やせコーディネート」や「50代からの着こなし術」を解説する。15時30分から貴乃花(たかのはな)親方夫人で、相撲部屋「貴乃花部屋」の女将でもある花田景子(はなだ・けいこ)さんが「家庭画報」に連載されている対談「日本人の心 おもてなし」で話を伺った花田景子さんが、家庭や職場で実践できるおもてなしのノウハウを語る。

本館7階「はじまりのカフェ」ではワークショップなどを開く。
21日11時から「ふろしき専門店 むす美」のアートディレクターの山田悦子(やまだ・えつこ)さんによる「むす美の和ごころが薫る『ふろしき包み』」を開く。定員は16人で、受講料は3780円、ふろしき付「50センチちょうむすび両面(ミナぺルホネン)」を使ってつくる。14時から「紫野和久伝(むらさきのわくでん)」の料理長、滝村幸男(たきむら・ゆきお)さんによる「京都・料亭の甘味 紫野和久伝-れんこん菓子西湖の作り方」を開く。紫野和久伝の代表的な甘味「れんこん菓子西湖」と季節限定の羊かん「月あかり」の作り方を指導する。定員は16人で、受講料は5400円。

22日11時からウエディングブーケなどの「アネラ(anela)」を主宰するマミ山本(まみ・やまもと)さんによる「秋色を贈るブーケの作り方」で、自然な秋色の実や緑を使用し、ざっくりと束ねたブーケを作る。定員は16人で、受講料は6480円。14時からハーブとアロマテラピーの店「生活の木」のカルチャー事業本部のリーダー、アロマテラピーインストラクターの北川由以(きたがわ・ゆい)さんがハーブティーを飲みながら、オリジナルブレンドアロマスプレーを作る。定員は16人で、受講料は4320円。

23日11時から英国菓子、料理研究家の砂古玉緒(さこ・たまお)さんが英国の王室で生まれた菓子バッテンバーグケーキを紹介する。砂古玉緒さんは「イギリスの家庭料理」でグルマン世界料理本大賞2016・外国料理部門でグランプリを受賞している。定員は16人で、受講料は5400円。

24日11時から散歩家の飯田猛(いいだ・たけし)さんによる「自然の宝物を見つける 森の歩き方」を開く。森での「宝物」の見つけ方のコツと、シーダローズのブローチや、コサージュづくり、どんぐりのペンダントとブローチづくりなどを体験できる。定員は16人で、受講料は2160円。

14時からフランスのパティスリーショップ「ピエール・エルメ・パリ」のパティシエ、ショコラティエで、パティスリー界の「ピカソ」といわれるピエール・エルメ(Pierre Herme)さんによる「ケーク イスパハン」の作り方を指導する。定員は16人で、受講料は5400円。

25日11時からしょうが料理専門店のオーナー、森島土紀子(もりしま・ときこ)さんによる「しょうがの女神の元気レシピ」を開く。料理に幅広く使える「しょうが塩」を含め、身近な食材で手軽に使えるしょうがレシピを紹介する。定員は16人で、受講料は3780円。14時からカリグラファー&イルミネーターの河南美和子(かわみなみ・みわこ)さんによる「気持ちを贈るカリグラフィー」を開く。手軽に使えるカリグラフィー用のマーカーを使って、メッセージカードを作る。定員は16人で、受講料は3780円。

26日11時から「相模の国一宮 寒川神社」の神職の水谷智賢(みずたに・のりやす)さんによる「寒川神社 神主に聞く 2017年開運術」を開く。定員は16人で、受講料は2160円。14時から「山根折形(やまね・おりがた)礼法教室」准教授の須田直美(すだ・なおみ)さんによる「和ごころを贈る『折形』の美学」を開く。「折形」とは贈答や室礼などの際に用いられた、紙を折って物を包む日本の礼儀作法の1つで、慶事やお礼などの金封にも利用できる「折形」を指導する。定員は16人で、受講料は3780円。

27日11時から一般社団法人「ドライアンドピース(DRYandPEACE)」の代表、サカイ優佳子(さかい・ゆかこ)さんと田平恵美(たひら・えみ)さんが「乾物ヨーグルト アレンジレシピ」を開く。水ではなくヨーグルトで戻す「乾物ヨーグルト」のアレンジレシピを紹介する。ヨーグルトで戻すとカリウムやビタミンB群も摂取でき、味の幅も広がるというもので、4種類のレシピを実演、活用方法を紹介する。定員は16人で、受講料は3780円。

14時から江戸千家茶道教授の落合文雪(おちあい・ふみゆき)さんによる「和ごころに満ちた『結び』の美学」を開く。「結び」について、もっとも汎用性のある「四方掛け」をはじめ、「つづら掛け」や「とんぼ結び」を体験できる。定員は16人で、受講料は4320円。

ワークショップはいずれも事前申込みが必要で、申込み先は日本橋三越(03-3274-8843)で、講座により残席があれば、当日店頭で申込みもできる。

開場時間は10時30分から20時。