【銀座新聞ニュース=2016年10月23日】世界最大の奉仕団体「ライオンズクラブ国際協会」（日本事務所・品川区西五反田7-22-17、TOCビル、03-3494-2931）は10月29日13時から銀座、丸の内、有楽町地区で薬物乱用防止を訴える薬物乱用防止大パレードを実施する。

ライオンズクラブ国際協会が10月29日に実施する薬物乱用防止大パレードに参加する左から真矢ミキさんと菊川怜さん。

1917年6月に創設されたライオンズクラブ国際協会が創立100周年記念事業の一環として開く「ダメ。ゼッタイ。」「ノー（NO）ドラッグ」を訴える薬物乱用防止大パレードで、ライオンズクラブ国際協会は1994年より、警視庁、各警察署と協力し、中学生を中心に薬物乱用防止の周知を図る「薬物乱用防止教室」を開いており、今回、警察庁、警視庁、内閣府、厚労省、文科省、東京都、公益財団法人「麻薬・覚せい剤乱用防止センター」と協力して、丸の内仲通りをスタートし、数寄屋橋を巡り、丸の内仲通りを通て日比谷公園までの約2.9キロをパレードする。

参加者は、警視庁音楽隊、日本大学ディッパーズ（チアリーディング）、江東区立明治小学校マーチングバンド、中央区立泰明小学校、千代田区立麹町小学校、父兄、ボーイスカウト、丸の内の企業21社、ピーポくんファミリー、ライオンズクラブメンバーなど。

同じく参加する左から河北麻友子さんと金藤理絵さん。

また、薬物乱用防止PR大使で、元宝塚歌劇団花組トップスターで女優の真矢ミキ（まや・みき）さん、丸の内警察署1日警察署長を務める女優の菊川怜（きくかわ・れい）さん、築地警察署1日警察署長を務める日系アメリカ人4世で、女優の河北麻友子（かわきた・まゆこ）さん、リオデジャネイロオリンピック競泳女子200メートル平泳ぎ金メダリストの金藤理絵（かねとう・りえ）さんがオープンカーに乗車して、パレードに参加する。

ライオンズクラブは1917年にアメリカ・シカゴ実業界の38歳のリーダー、メルビン・ジョーンズ（Melvin Jones、1879-1961）が地元のビジネスクラブのメンバーに「仕事の問題を超えて、地域や世界をよりよくするために貢献していくべきだ」と話し、ジョーンズが所属していた実業家の昼食グループ「シカゴ・ビジネス・サークル」がこの考えに賛成し、アメリカ国内の同様のグループに連絡を取り、1917年6月7日にイリノイ州シカゴで27のクラブを代表して20人の代議員による会合が開かれ、この新しい組織は、招待された団体のひとつ「ライオンズクラブ協会（Association of lions Clubs）」の名をとり、「ライオンズクラブ国際協会」が誕生した。

同年10月、テキサス州ダラスで全国大会が開かれ、会則、付則、目的、道徳綱領が承認され、創始された。1920年にカナダに最初の外国のライオンズクラブが設立され、ライオンズクラブは国際的な団体に成長し、1927年にメキシコに、1950年代と1960年代にヨーロッパ、アジア、アフリカに新しいクラブが結成され、約100年間にライオンズクラブ国際協会は4万6000を超えるクラブで、135万人以上の会員を擁する世界最大の奉仕クラブ組織に発展した。

また、1925年にオハイオ州シーダーポイントで開かれたライオンズクラブ国際大会でヘレン・ケラー（Helen Adams Keller、1880-1968）が講演し、「暗闇と闘う盲人の騎士」となるよう呼びかけ、以来、ライオンズクラブは失明者など視覚障害者への援助に力を注いでいる。1945年には、ライオンズクラブは国際連合が協力を求めてきた最初の非政府組織の一つとして国際連合憲章の起草を支援し、以来、国連の仕事をサポートしている。

1968年には「ライオンズクラブ国際財団」が創設され、世界規模及び地域で行われる大規模な人道奉仕事業に取り組むライオンズを支援している。1990年には「視力ファースト」に着手し、3億4600万ドル（約346億円）を超える資金を集め、失明の主な原因である白内障、トラコーマ、河川盲目症、小児失明症、糖尿病性網膜症、緑内障と戦っている。

ライオンズクラブ国際協会（LCI）の国際大会（通称LCIコン）は毎年6月、もしくは7月に定期的に開かれており、日本では1969年と1978年に東京日本武道館で、2002年に大阪ドーム、2016年の第99回大会が福岡ドームを中心とした福岡市で開かれ、博多どんたくと同じ明治通りを使用してのパレードも実施された。2017年の第100回記念大会はシカゴで開かれる予定。

パレードは13時から14時30分。雨天でも実施する。