東北芸大が羅針盤や志門等16画廊でOB展、山本雅美ら語る

【銀座新聞ニュース=2017年2月19日】東北芸術工科大学(山形県山形市上桜田3-4-5、023-627-2000)は2月20日から25日までギャルリー志門など銀座、京橋地区などの16画廊でOB・OG展「東北芸術工科大学アートウォーク2017」を開く。

東北芸術工科大学が2月20日から25日まで銀座、京橋など16画廊で開く「アートウォーク2017」。画像はギャルリー志門で2人展を開く青木みのりさんの作品。

「芸術立国」という理想を掲げる東北芸術工科大学が2016年に続いて、卒業生支援事業の一環として「東北芸術工科大学アートウォーク2017」を銀座、京橋、日本橋地区の16画廊(運営ベースで13画廊)で開く。創作活動を続ける卒業生が個展やグループ展を同時に開くもので、卒業後も若手アーティストを大学が支援し続け、美術の活性化をめざして行われる。

また、美術の収蔵家、展覧会をつくるキュレーターなどによるトークイベントも開く。さらに、同じ時期に東京都美術館でも美術科の「東北芸術工科大学卒業・修了展東京展」も開く。

ギャラリーツープラス(中央区日本橋2-1-19、三幸ビル、03-6695-8964)では高橋真菜(たかはし・まな)さんの作品を展示する。

高橋真菜さんは1992年生まれ、2015年に東北芸術工科大学美術科洋画コースを卒業、東北芸術工科大学卒業制作展優秀賞を受賞している。岩手県の高校で美術教員として教鞭をとりながら制作に取り組んでいる。

同じく猪越千晴さんの作品。

ギャラリー檜(ひのき)F(中央区京橋3-9-2、宝国ビル、03-6228-6361)では今枝加奈(いまえだ・かな)さんの作品を展示する。

今枝加奈さんは1989年千葉県生まれ、2013年に東北芸術工科大学院日本画領域を修了、2013年より映像制作会社にてCG部に所属、主に2Dデザインを制作している。

ギャラリー檜B(中央区京橋3-9-9、ウインド京橋ビル、03-6228-6361)では佐藤賀奈子(さとう・かなこ)さんの作品を展示する。

佐藤賀奈子さんは1986年宮城県生まれ、2010年に東北芸術工科大学大学院版画領域修士課程を修了、2014年に個展、2016年に個展を開いている。高知国際版画トリエンナーレ展、山本鼎版画大賞展、バンコク国際版画絵画展、版画協会展、アワガミ国際ミニプリント展などに出展し、現在、阿佐ヶ谷美術専門学校講師。

ギャラリー檜C(中央区京橋3-9-9、ウインド京橋ビル、03-6228-6361)では山本圭子(やまもと・けいこ)さんの作品を展示する。

山本圭子さんは1982年静岡県生まれ、2005年に東北芸術工科大学芸術学部美術科彫刻コースを卒業、2007年に同大学大学院芸術工学研究科芸術文化専攻彫刻領域を修了、2015年に東京で個展、2016年にも東京で個展を開いている。

アートスペース羅針盤(中央区京橋3-5-3、京栄ビル、03-3538-0160)では、小松久美子(こまつ・くみこ)さんと柴田梓(しばた・あずさ)さんの作品を展示する。

小松久美子さんは1989年長野県生まれ、東北芸術工科大学大学院日本画研究領域を修了、2016年に第30回三菱商事アートゲートプログラムで入選している。

柴田梓さんは1989年神奈川県生まれ、2016年に東北芸術工科大学大学院日本画研究領域を修了している。

ぎゃらりぃ朋(とも、中央区銀座1-5-1、第三太陽ビル、03-3567-7577)では17日から25日まで小田志保(おだ・しほ)さんの作品を展示している。

小田志保さんは1982年新潟県生まれ、2010年に東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科博士号を取得している。2007年に東京で個展、2008年に東京で個展、2012年に大阪、新潟などで個展を開いている。

藍(あい)画廊(中央区銀座1-5-2、西勢ビル、03-3567-8777)では、しもかわらさとこさんの作品を展示する。

しもかわらさとこさんは1982年岩手県生まれ、2005年に東北芸術工科大学芸術学部美術家洋画コースを卒業、2014年に東京で個展、2015年に岩手県で個展を開いている。

ギャラリー・ソル(GALERIE SOL、中央区銀座1-5-2、西勢ビル、03-6228-6050)では岩城英李(いわき・えり)さんの作品を展示する。

岩城英李さんは1993年岩手県生まれ、2016年に東北芸術工科大学芸術学部美術科テキスタイルコースを卒業、2017年現在、同大学芸術学部美術科テキスタイルコース研究生として在籍している。

ギャラリーQ(中央区銀座1-14-12、楠本第17ビル、03-3535-2524)では、青木忠史(あおき・ただふみ)さんの作品を展示する。

青木忠史さんは1990年長野県生まれ、2015年に東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コースを卒業、2013年に山形で初個展、現在、長野を拠点に創作している。

銀座ケイズギャラリー・アン(K’s Gallery an、中央区銀座1-13-4、大和銀座一ビル、03-5159-0809)では荒井志帆(あらい・しほ)さんの作品を展示する。

荒井志帆さんは1986年宮城県生まれ、2009年に東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コースを卒業、国際切り絵コンクールイン・身延ジャパンで入選、JCAA明日の巨匠ルーブル美術館展で特別賞、2016年に美術新人賞デビュー2016で入選している。

銀座ケイズギャラリー(K’s Gallery、中央区銀座1-13-4、大和銀座一ビル、03-5159-0809)では藤沢恵(ふじさわ・めぐみ)さんの作品を展示する。

藤沢恵さんは1985年岩手県生まれ、2010年に東北芸術工科大学大学院芸術文化専攻修士課程彫刻コースを修了、2013年東京で個展、2016年より二科会彫刻部会友。

ステップス・ギャラリー(Steps Gallery、中央区銀座4-4-13、琉映ビル、03-6228-6195)では大塚麻美(おおつか・あさみ)さんの作品を展示する。

大塚麻美さんは1984年茨城県生まれ、2009年に東北芸術工科大学院芸術工学研究科修士課程を修了、2007年に東京で個展、2013年にスターバックス南池袋店で個展、2014年に茨城県で個展を開いている。

ギャルリ・プス(中央区銀座5-14-16、銀座アビタシオン、03-5565-3870)では藤沢朋広(ふじさわ・ともひろ)さんの作品を展示する。

藤沢朋広さんは1977年岩手県生まれ、2002年に東北芸術工科大学大学院西洋画領域を修了、2002年に第66回河北美術展で河北賞、2009年に岩手県で個展、2013年に岩手県で個展、2016年に東京で個展を開いている。

麗人社ギャラリー(REIJINSHA GALLERY、中央区銀座6-7-2、みつわビル、03-6215-6022)では田代文香(たしろ・あやか)さんの作品を展示する。

田代文香さんは1992年栃木県生まれ、2015年に東北芸術工科大学美術科洋画コースを卒業、2014年に第68回二紀展2014で入選、2015年に第69回二紀展2015で入選している。

ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)では青木(あおき)みのりさんと猪越千晴(いのこし・ちはる)さんの作品を展示する。

青木みのりさんは1991年山形県長井市生まれ、2014年3月に東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コースを卒業、2016年3月に同大学大学院芸術工学研究科修士課程芸術文化専攻洋画領域を修了、同年2月に東京で個展、8月に山形県寒河江市で個展を開いている。

猪越千晴さんは1991年福島県生まれ、2014年3月に東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コースを卒業している。

十一月画廊(中央区銀座7-11-11、長谷川ビル、03-3289-8880)では遠藤満希(えんどう・まき)さんの作品を展示する。

遠藤満希さんは1993年宮城県気仙沼市生まれ、2016年に東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コースを卒業している。

東北芸術工科大学は1991年に開設された私立大学で、山形県と山形市がそれぞれ100億円ずつを支出して設置しており、日本初の公設民営方式の私立大学となっている。1992年に芸術学部とデザイン工学部を設置し、1996年に大学院を開学、2006年にデザイン工学部生産デザイン学科をプロダクトデザイン学科、環境デザイン学科を建築・環境デザイン学科へそれぞれ名称変更した。

2009年にデザイン工学部にグラフィックデザイン学科、映像学科、企画構想学科を開設し、2011年に芸術学部に文芸学科を開設した。2011年6月に学校法人東北芸術工科大学が、学校法人瓜生山学園と、2012年4月に「学校法人芸術学舎」と統合することになったが、2012年に白紙化されている。

期間中、ギャラリートークが開かれる。

22日18時からアートスペース羅針盤で、東京都美術館(台東区上野公園8-36、03-3823-6921)の学芸員、山本雅美(やまもと・まさみ)さんが「美術館学芸員の仕事」と題して、美術館学芸員の業務内容について語る。

23日18時からステップス・ギャラリーでステップス・ギャラリー代表の吉岡(よしおか)まさみさんが「プロになる」と題して、画廊の運営などについて語る。

24日18時からぎゃらりぃ朋で、佐藤美術館(新宿区大京町31-10、03-3358-6021)の学芸部長の立島恵(たてじま・けい)さんが「つくり続けてゆくためには」と題して美術館の専門家の立場から制作について語る。

25日13時から麗人社ギャラリーで、収蔵家の山本冬彦(やまもと・ふゆひこ)さんが「コレクターからの若手作家へ」と題して、コレクターから見た最近のアートの動向について語る。

開場時間は画廊により異なり、11時から19時が基本。入場はトークイベントも含めて無料。