「GINZA SIX」明日開業、高級ブランド6店等241店、年商600億目標

【銀座新聞ニュース=2017年4月19日】大手百貨店グループのJ.フロントリテーリング(中央区銀座6-10-1、事務所・中央区八重洲2-1-1)、森ビル(港区六本木6-10-1、六本木ヒルズ森タワー、03-6406-6606)、住友商事(中央区晴海1-8-11、03-5166-5000)などの4社は4月20日に大型複合商業施設「GINZA SIX」を全面開業する。

ギンザシックス(GINZA SIX)13階にオープンするバリューマネジメント株式会社が運営するラウンジ&レストラン「ザ・グラン 銀座」。1650平方メートル(500坪)の広さに、90席のレストラン、多目的ホール、100席のラウンジ、40席のバーなど異なった業態が存在する。画像はレストラン部の店内イメージ図。

土地は2013年6月末に閉店した「松坂屋銀座店」跡地(中央区銀座6-10-1)を中心に隣接する地区(中央区銀座6-11)の2つの街区で構成された敷地約9080平方メートルで、地下6階、地上13階、高さ約56メートル、延べ床面積14万8700平方メートルの銀座地区では最大級の複合商業ビルが開業する。

地下3階が文化・交流施設「観世能楽堂」、地下2階が食物販、地下1階がビューティ、1階から5階がファッション、服飾雑貨、ライフスタイル雑貨、カフェなど、6階が書店、レストラン、13階がレストラン、バンケットなどが入店する。

商業施設部分の面積は約4万7000平方メートルと銀座地区で最大になり、フランスのクリスチャン・ディオールやイタリアのフェンディをはじめとする高級ブランドなど241店(物販210店、飲食24店、サービス7店)が入り、中央(銀座)通りに面した全長(間口)約115メートルには、世界的な6のラグジュアリーブランドが旗艦店として2層から5層のメゾネット店舗を構える。商業施設だけで年商約600億円、年間来店客約2000万人を目標としている。

ほかに、7階から12階と13階の一部3万8000平方メートルがオフィス部分で、1階には観光拠点となる「ツーリストサービスセンター」を設置し、観光バスの乗降場も整備する。屋上は約4000平方メートルの庭園「ギンザ・シックス・ガーデン」とする。

また、施設の中心部にある巨大な吹き抜けは、森美術館館長の南條史生(なんじょう・ふみお)さんの監修による、現代アートの巨大な展示空間とする。オープニング記念として、前衛芸術家の草間弥生(くさま・やよい)さんによるインスタレーションを展示する。

さらに、館内2カ所にある高さ約12メートルの壁面(リビングウォール)には、対となる2つの作品を展示する。一方は、植物学者兼アーティストのパトリック・ブラン(Patric Blanc)さんによる、日本に生息する固有種の植物を織り交ぜた作品で、他方、「チームラボ」がプログラミングによって24時間365日変化し続ける映像作品を飾る。

「ギンザ・シックス(GINZA SIX)」の運営については、J.フロントリテーリング、森ビル、ルクセンブルクの不動産ファンドで、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン傘下のラグジュアリーブランドを中心とした商業施設を手掛けるLリアル・エステート(Real Estate、LRE)、住友商事の4社が共同出資して資本金5000万円で、「ギンザ・シックス(GINZA SIX)リテールマネジメント」(2015年2月に設立した「G6リテールマネジメント」をこの10月に改称、中央区銀座5-13-12、サンビル)が手がける。

営業時間は10時30分から20時30分、飲食が11時から23時30分(店舗により異なる)。

注:「草間弥生」の「弥」は正しくは旧漢字です。