丸善丸の内で英国展、バーレイの茶器、ロイヤルバレエ団グッズ等

【銀座新聞ニュース=2017年5月17日】丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は5月17日から23日まで4階ギャラリーで、「英国展」を開く。

丸善・丸の内本店で5月17日から23日まで開かれる「英国展」に出品される商品。

英国とヨーロッパの雑貨を輸入販売する「有限会社トゥーシェ」(中野区野方1-30-1、大和ビル)が出展し、在日英国大使館の国際通商部が後援するイベントだ。

「バーレイ ブルーキャリコシリーズ」のティーポットやマグカップ、200種類以上ある銀のチャームを使ったシルバーラッキーチャーム、スツールなどのアンティーク小家具、英国作家の制作したテディベア、学術的価値も併せ持つボタニカルアート、バッグ類など英国ロイヤル・バレエ団(The Royal Ballet)公式コレクション、ピーターラビットグッズなどを販売する。

ウイキペディア(英語版)によると、バーレイ(Burleigh)社は英国ストーク・オン・トレントにある1851年に設立され、1862年にウィリアム・レイ(William Leigh、?-1889)とフレデリック・ラスボーン・バーゲス(Frederick Rathbone Burgess、?-1895)によって買収され、「バーゲス&レイ(Burgess&Leigh)」社に改名し、1930年代ころから略して「バーレイ(Burleigh)」と呼ばれた。

20世紀の世界大戦の際に、飛躍的に成長を遂げたが、1999年にはドーリング家(Dorling family)に買収され、2010年には「デンビー陶器」の親会社、デンビーホールディングス(Denby Holdings)によって買収された。バーレイ社の主力ブランドが「ブルーキャリコ(Blue calico)シリーズ」で、今も職人が手作りで制作している。

ロイヤル・バレエ団は、英国の王立バレエ団で、フランスのパリ・オペラ座、ロシアのマリインスキー・バレエの2大バレエ団とともに「世界3大バレエ団」のひとつと称されることもある。アイルランドのバレエダンサー、ニネット・ド・ヴァロワ(Dame Ninette de Valois OM、DBE、1898-2001)が1931年にロンドンで始めた「ヴィック・ウェルズ・バレエ(Vic Wells Ballet)」がはじまりで、国立のバレエ団がなく、私立カンパニーとしてはじめられた。

1942年までにバレエ団はロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場を本拠地とする「サドラーズ・ウェルズ・バレエ団」となり、先に設立していたバレエ学校で自前のダンサーを育てた。初期作品にはド・ヴァロアの振付によるものもあったが、やがてダンサー出身のフレデリック・アシュトン(Sir Frederick William Mallandaine Ashton、1904-1988)が振付を担当すると数々の名作を生み出し、第2次世界大戦ではヨーロッパ各国への公演、駐留軍への慰問公演などを行い、集客力と知名度を上げていった。

1946年に戦争で閉鎖していたロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスの再開にあたって、「サドラーズ・ウェルズ・バレエ団」を傘下に置くことになり、バレエ団はコヴェント・ガーデンに本拠地を移した。旧拠点劇場のサドラーズ・ウェルズ劇場はその代償として分派させたバレエ団の一部を姉妹カンパニーとして手元に留まらせ、その名称は「サドラーズ・ウェルズ・シアター・バレエ団」とした。

1956年に「サドラーズ・ウェルズ・バレエ団」は王室勅書により、英国王ジョージ6世(George6、1895-1952)の次女で、女王エリザベス2世(Elizabeth2、1926年生まれ)の妹、マーガレット王女(Margaret Rose Armstrong-Jones、1930-2002)を名誉総裁とする「王立バレエ団」となった。2つのバレエ団はそれぞれ「ロイヤル・バレエ団」と「サドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ団」の名称が冠せられた(1991年に「サドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ団」はバーミンガムに移転し、「バーミンガム・ロイヤル・バレエ団」と改称)。

マリインスキー・バレエやパリ・オペラ座が王室の命によって設立されたのと対照的に、ロイヤル・バレエ団は個人によって設立され、当初から演劇的で大衆受けする作品が作られ、ロイヤル・バレエ団となってからも、個性的な振付家が輩出され、演劇性の高い作品が生まれた。

演劇の伝統の色濃いイギリスのバレエ団らしく、古典作品においてもマイム(パントマイム)を多く残す振付を上演し、演技に重きを置く「プリンシパル・キャラクター・アーティスト」という階級をダンサー最高位の「プリンシパル」と並び設けている。2014年現在の名誉総裁はチャールズ王太子(Prince Charles、The Prince of Wales、1948年生まれ)で、芸術監督は元BRBプリンシパルのケヴィン・オヘア(Kevin O’Hare)さん。所属ダンサーは89人。

ピーターラビットは英国ロンドン出身の絵本作家、ヘレン・ビアトリクス・ポター(Helen Beatrix Potter、1866-1943)の「ピーターラビットのおはなし」シリーズに出てくるキャラクターであり、シリーズ作品の総称ともなっている。

1893年9月4日にビアトリクス・ポターが友人の息子に宛てた絵手紙が原型で、1902年には初の本「ピーターラビットのおはなし ピーターうさぎ、ピーターうさぎのぼうけん(The Tale of Peter Rabbit)」が出版された。

「ピーターラビットのおはなし」以降、ピーターラビットが出てくる物語は「ベンジャミンバニーのおはなし」(1904年)、「ティギーおばさんのおはなし」(1905年)、「ジンジャーとピクルズやのおはなし」(1909年)、「フロプシーのこどもたち」(1909年)、「キツネどんのおはなし」(1912年)があり、シリーズの累計発行部数は全世界で1億5000万部を超え、日本の福音館書店版では1200万部が発行されている。

「有限会社トゥーシェ」は1989年に代表取締役の森居恵子(もりい・けいこ)さんが自宅の1室を使ってはじめた事業で、英国の「シルバー・ラッキー・チャーム」や「A.E.ウイリアムズ社」をはじめ、アンティーク雑貨などを輸入している。

営業時間は9時から21時まで。