東宝4月映画、13%減、3カ月連続、「名探偵コナン」健闘も

【銀座新聞ニュース=2017年5月18日】大手映画会社の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、4月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年比13.2%減の76億1181万円で、3カ月続けて前年同月を下回ったと発表した。

現在、公開中の「名探偵コナン から紅の恋歌」((C)2017 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会)。

4月は例年、5月、10月と並んで観客動員数が比較的多い月で、2016年4月も12.7%増と堅調だった。しかし、2017年4月はアニメ「君の名は。」によって興行収入が増え続けてきたのが2月に息切れし、それが4月も続いている。

また、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(660スクリーン、2016年4月14日以降、休館中だった熊本の1サイトが3月16日に再開)の4月の入場料収入(売店収入は除く)は同42.7%増の70億1631万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

4月の上映作品数は3月の8作品より1点増えて9作品だった。興行通信社の興行ランキングによると、4月1、2日の週が「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」が5週目で3位、「ひるなかの流星」が2週目で5位、「チアダン-女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」が4週目で10位と、10位以内が前週より1点増えて3作品だった。

8日、9日の週が「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」が6週目で4位、「ひるなかの流星」が3週目で6位と10位以内が前週よりも1点減って2作品だった。

15日、16日の週が「名探偵コナン から紅の恋歌」が初週で1位、「映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリ」が初週で2位、「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」が7週目で6位、「ひるなかの流星」が4週目で10位と10位以内が前週よりも2点増えて4作品だった。

22日、23日の週が「名探偵コナン から紅の恋歌」が2週目で2位、「映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリ」が2週目で3位、「3月のライオン 後編」が初週4位、「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」が8週目で9位、と10位以内が前週と同じく4作品だった。

29日、30日の週が「名探偵コナン から紅の恋歌」が3週目で2位、「帝一の国」が初週で4位、「映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリ」が3週目で5位、「3月のライオン 後編」が2週目で8位と10位以内が前週と同じく4作品だった。

4月の配給作品は「映画クレヨンしんちゃん 襲来 !!宇宙人シリ」、「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」、「帝一の国」、「3月のライオン 後編」、「名探偵コナン から紅の恋歌」、「ひるなかの流星」、「チアダン」、「君の名は。」など9作品だった。