サニーヘルス、すりゴマの抗酸化作用で血液サラサラに

【銀座新聞ニュース=2017年6月9日】サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、0120-662-444)はこのほど、レポート「ゴマ特有の成分『ゴマリグナン』の抗酸化作用がすごい!」を発表した。

すりゴマは抗酸化作用があり、女性ホルモンと似た働きがあり、女性ホルモンの分泌の乱れや減少で起こる更年期障害などの改善にも効果があるとされ、老化を緩やかにするアンチエイジング効果もある。

ゴマは栄養価の高い食品だが、粒のままのゴマは硬い皮に覆われているので体内で消化されにくく、栄養素が十分に吸収されない。それに対して、すりゴマや練りゴマなら皮が破れた状態なので、消化吸収に優れているという。

一般的なゴマの種類としては、皮の色によって白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマに分けられ、それぞれ風味の強弱や合う料理は異なるものの、栄養面で大きな違いはない。ただ、黒ゴマには色素成分であるポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれるため、白ゴマ、金ゴマよりも抗酸化成分が若干多いとされている。ちなみにゴマ油は、白ゴマから作られているものがほとんどだ。

自分ですりゴマや練りゴマを作るのは手間が掛かるが、あらかじめ加工された商品を購入すればそのまま手軽に使うことができ、多くの栄養を吸収できる。

ゴマは小さな粒の中に栄養が詰まっており、構成は50%が脂肪、20%がタンパク質、30%がビタミン、ミネラル、炭水化物、食物繊維、フィトケミカル(微量栄養素)となっている。このようにゴマには脂肪が多くまれており、脂肪の主成分はリノール酸(オメガ6脂肪酸)が約40%、オレイン酸(オメガ9脂肪酸)が約44%としている。

リノール酸は体内で合成することができないために、食品から摂取する必要のある必須脂肪酸で、現代人は摂取過多の傾向にあり、意識的に摂らなくても十分に摂取できていると言われている。このため、過剰摂取はアレルギーや成人病などのリスクが高まる可能性がある。オレイン酸はオリーブオイルで知られる成分で、抗酸化作用があり、油脂の中では健康的な成分として位置づけられている。

ゴマ特有の成分に「ゴマリグナン」という強力な抗酸化物質があり、サプリメントでも知られるゴマ由来の成分「セサミン」もこのゴマリグナンの一種で、他にセサモリン、セサミノール、セサモールなどが存在する。

脂溶性の抗酸化物質のため、ゴマの脂肪分に存在しており、ゴマ油が酸化しにくいのはこの「ゴマリグナン」の作用によるもの。また、ゴマに豊富に含まれているビタミンEにも抗酸化作用があり、血液サラサラ効果、体の錆つき防止、老化のスピードを緩やかにする、などに最適な食品といえる。

ゴマリグナンは、大豆イソフラボンのように女性ホルモンと似た働きがあり、女性ホルモンの分泌の乱れや減少で起こる更年期障害やPMSなどさまざまな症状の改善にも効果があると考えられている。

他に、肝機能をよくし、脂肪の代謝を高める作用、アルコール分解に必要な酵素を活性化させる働きがあることなども分かっており、飲酒時にかかる肝臓への負担を減らしたり、二日酔いを防いだりする効果があるとされている。また、血中アルコール濃度を下げる作用もあるので、お酒のおつまみにはゴマやゴマ油を使った料理などを選ぶようにすると、翌日も爽快に過ごせるかもしれない。

普段の食事に簡単に取り入れられるという点でも、ゴマは非常に優秀な食品で、炒め物にはサラダ油ではなくゴマ油を使ったり、納豆や味噌汁、冷ややっこなどにもゴマをふりかけたりなど、多くの食品と相性がよいので、積極的に取り入れてほしいという。オメガ6脂肪酸のリノール酸が多いので、ゴマ油よりもすりゴマなどゴマそのものの使用がお勧めとしている。

ウイキペディアによると、ゴマ(胡麻、学名・Sesamum indicum)は、ゴマ科ゴマ属の1年草で、アフリカ大陸に野生種のゴマ科植物が多く自生しているが、考古学の発掘調査から紀元前3500年頃のインドが栽培ゴマの発祥地で、主に種子が食材、食用油など油製品の材料とされ、古代から今日まで世界中で利用されている植物である。

日本で使用されるゴマは、99.9%を輸入に頼り、財務省貿易統計によると、2006年のゴマの輸入量は約16万トン。国内では鹿児島県、茨城県、沖縄県などで生産されているが、総生産量は100トンにも満たない。国内有数の産地である鹿児島県喜界島では、8月から9月頃の収穫時期には、集落内、周辺にゴマの天日干しの「セサミストリート」(ゴマ道路)が出現する。

西日本の暖地の場合、5月から6月頃、畦に二条まきをする。発芽適温は20度から30度で、適当な水分と温度があれば容易に発芽し、本葉が2枚になり、草丈が成長してきたら、2回程度間引きを行い、株間を開ける。収穫は9月頃になる。

品種は白ゴマ、黒ゴマ、黄ゴマ(あるいは金ゴマ、茶ゴマ)などがあり、種子の外皮の色によって分類されるが、欧米では白ゴマしか流通してなく、アジアでは半々、金ゴマは主にトルコで栽培されている。農薬や肥料なしでもそれなりの収穫が可能なため、自然まかせで栽培できる作物で、品種改良はあまり行われてこなかった。

アフリカのサバンナに約30種の野生種が生育しており、ゴマの起源地はサバンナ地帯、スーダン東部というのが有力とされている。ナイル川流域では5000年以上前から栽培された記録がある。古代エジプトでは、ゴマは体によい食べ物とされ、薬用利用などしていたことが、医薬書に象形文字で紹介されている。

日本では縄文時代の遺跡からゴマ種子の出土事例があり、奈良時代には畑で栽培し、ゴマを圧搾し、ゴマ油を作り、食用油として調理したり、燈油として用いた。平安時代の「延喜式」では、ゴマの菓子や薬用利用について記されている。

2010年のゴマの世界の総生産量は384万トン、最大の生産国はミャンマーで、上位3カ国はミャンマー、インド、中国で、世界総生産量の約50%を占めている。ゴマは2010年には世界の農場で780万ヘクタールを超える面積で栽培されている。

味の特徴としては、白ごまはほのかな甘みがあり、黒ごまは香りが強く、コクがある。黄ごま(金ごま、茶ごま)は香りがよく、味が濃厚という。また、葉の青汁利用も行われており、ミネラル、ビタミン、食物繊維のほか、抗酸化作用のある「アクテオシド」が含まれている。

昔からゴマは栄養価の高い食品として知られ、生薬としても用いられた。黒ゴマ、白ゴマ、金ゴマに分けられるが、栄養的にはほとんど差がない。カルシウム、マグネシウム、鉄、リン、亜鉛などのミネラルが多く含まれ、骨粗しょう症の予防や貧血の改善に効果がある。タンパク質、食物繊維、ナイアシン、ビタミンA、B1、B2、B6、Eや葉酸が豊富に含まれている。

ゴマには抗酸化物質として働くリグナンが含まれており、ゴマの代表的なリグナンはセサミンで、ゴマ自体も抗酸化作用を持ち、活性酸素が体内で生成されるのを抑え、肝臓機能を強化し、細胞の老化やガン化を抑制する作用がある。脂質はオレイン酸、リノール酸が80%を占め、タンパク質も豊富に含み、コレステロール抑制にも効果もあるという。

ゴマは子どもを中心にごまアレルギーの調査が報告されており、アトピー性皮膚炎の子ども126人を対象に行なった例では、1歳未満の乳児が21%、1歳から1歳6カ月未満では44%、2歳から3歳以上では約50%が、ゴマに対して陽性を示したとされている。