デニーズが雨の日メニュー、ステーキカレー等4品

【銀座新聞ニュース=2017年6月21日】日本最大の流通グループ、セブン&アイ・ホールディングス(千代田区二番町8-8、03-6238-3000)傘下で、ファミリーレストランの「デニーズ」などを展開するセブン&アイ・フードシステムズ(千代田区二番町4-5、03-6238-3570)は6月20日から7月31日までデニーズ築地店(中央区築地3-4-12、03-5565-3466)など全店で「雨の日限定 特別メニュー」を提供している。

デニーズ築地店などで7月31日まで行っている「雨の日限定 特別メニュー」を提供する時に掲げる看板。

11時から23時の間に雨が降ったら、普段販売していない特別メニューを提供するもので、特別メニューを販売する日は、入り口のデニーズのロゴマークが「アメーズ(Ammay’s)」の看板に変わる。23時から11時までは天候にかかわらず提供しない。

特別メニューは当初から販売するのが、パプリカ、なす、ブロッコリーと、柔らかな牛ロースカットステーキを5枚のせた「牛ロースカットステーキカレー」(899円、料金は税別)、柔らかなローストビーフとシャキシャキ野菜をサンドし、ピリッと刺激的なわさびマヨを全体のアクセントにした「ローストビーフサンド」(899円)、オムライスに濃厚なオマールエビのトマトクリームをかけた「オムライス-オマールエビのトマトクリームソース」(799円)の3品。

7月11日から極細パスタ「カペリーニ」を、山椒の香る担々風にアレンジした冷製パスタで、肉味噌のピリ辛な味わいも添えられ、好みでパクチーをトッピングできる「冷し担々カペリーニ-ミニごはんつき」(799円)を追加する。

雨の日限定の特別メニュー「牛ロースカットステーキカレー」。

中央区ではほかにデニーズ八丁堀店(中央区八丁堀2-25-10、03-3551-9812)、デニーズ東銀座店(中央区銀座6-16-12、丸高ビル、03-5565-9708)、デニーズ勝どき店(中央区勝どき1-1-1、プラザ勝どき、03-3532-5721)、デニーズ馬喰町店(中央区日本橋馬喰町1-4、03-3666-5655)がある。

ウイキペディアによると、デニーズは1973年にイトーヨーカ堂とアメリカのレストラン大手デニーズ社とが技術援助契約を結び、株式会社デニーズジャパンを設立し、1974年に初の店舗として神奈川県横浜市のイトーヨーカドー上大岡店1階にオープンした(2017年3月20日閉店)。アメリカのデニーズ社から料理全般のレシピ、調理器具類を日本に持ち込み、クラブハウスサンドイッチ、オムレツ、チリ、フレンチトーストなどの洋風メニューや、ステーキ、ハンバーガーなどの本格的なアメリカンメニューを利用できる店にした。

その後、競合他社と同様、郊外型ロードサイド店舗を中心に出店を続け、1980年代のファミリーレストラン黄金期には年間20店舗前後の新規出店を行った。1980年代中頃までは、メニューはアメリカのデニーズと似通っていたが、これはアメリカのデニーズ社と結んでいた契約上、独自のアレンジを加えることが難しかった。1982年に東京証券取引所に上場した(2005年に上場廃止)。

1984年に技術援助契約を解消し、アメリカのデニーズ社から商標権を買い取り、デニーズジャパンは日本国内においてデニーズの商標を自由に使えることになり、以後、独自開発したメニューが中心となり、現在では本家アメリカと共通するメニューはまったく残っていない。1994年の「ファミール」を吸収した以降は麺類、丼物、和風膳などの和食部門が充実し、日本人向けにアレンジした洋風料理と共にメニューの中核を形成している。

1994年にイトーヨーカ堂の完全子会社「株式会社ファミール」から郊外型のレストラン店舗を譲受し、デニーズ店舗へ改装し、イトーヨーカ堂グループにおいては、ロードサイド型レストランの運営はデニーズジャパンに集約され、ファミールはイトーヨーカドー店舗内のレストランや社員食堂などの事業に特化した。

2005年9月にデニーズジャパンはイトーヨーカ堂、セブン-イレブン・ジャパンと共同で、株式移転により持株会社の「株式会社セブン&アイ・ホールディングス」を設立し、その完全子会社となり、2007年1月にセブン&アイ・ホールディングスが株式会社セブン&アイ・フードシステムズを設立し、3月1日には、デニーズジャパン、ファミール、ヨーク物産(イトーヨーカドー店内でファストフード店「ポッポ」を運営)の3社が、新会社の完全子会社とした。

9月にセブン&アイ・フードシステムズがデニーズジャパン、ファミール、ヨーク物産を吸収合併し、「デニーズ」はセブン&アイ・フードシステムズの店舗ブランドの一つとなった。メニューについては、ほぼ1カ月ごとに期間限定メニューを改定しており、2カ月ほどで季節メニューを切り替えている。

現在、店舗数がデニーズ、ファミール、芝のらーめん屋さんなどのレストラン事業で469店、ポッポ、まん天丼、らーめんとっぴん舎などのファストフード事業で107店、給食事業が275店。売上高は836億8000万円(2016年2月期)、従業員は1万877人(正社員1424人、パート社員9453人)。

営業時間は馬喰町店が7時から24時で、ほかは24時間営業。