ギャルリー志門で金東成「イス」展、彫刻凹版技法で

【銀座新聞ニュース=2017年7月18日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル3階、03-3541-2511)は7月17日から22日まで金東成さんによる個展「Existence & Relationships」を開いている。

ギャルリー志門で7月22日まで開かれている金東成さんの個展「エグジスタンス&リレーションシップス(Existence&Relationships)」に展示されている「レスティング(Resting)」(2015年、エングレービング、黒曜石)。

韓国出身の画家、書家の金東成(きむ・どんそん)さんは黒曜石にエングレービング(エングレービングとは「ビュラン」と呼ばれる彫刻刀を使い、鉄板や銅板に直接溝を掘り込んでいく彫刻凹版で、銅版に線を彫り、その溝にインクを埋め、それを刷って作品にする)の手法で描く「篆刻(てんこく)絵画」とその拓本を制作し、両方を並べて展示するという独自のスタイルにより展開している。画題は多岐にわたるが、今回、日本での個展では「椅子」のシリーズを展示している。

金東成さんは1966年韓国・釜山生まれ、韓国外国語大学中国語学科を卒業、東国大学校芸術大学院を修了、画家、書家として活動をはじめ、国内外の美術館やギャラリーで個展を開き、グループ展にも参加し、作品が釜山市立美術館や韓国国会図書館などに収蔵されている。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。