立川銀座で多摩の家造る会、地場の木材で造った屏風、衝立など

【銀座新聞ニュース=2017年7月24日】ブラインドの最大手メーカーの立川ブラインド工業(港区三田3-1-12、03-5484-6100)の銀座ショールーム(中央区銀座8-8-15、03-3571-1373)地下1階「タチカワ銀座スペース Atte」は7月25日から30日まで「東京の木で家を造る会」による「無垢の木の家づくり2017『環』」展を開く。

立川ブラインド銀座ショールーム「オッテ(Atte)」で7月25日から30日まで開かれる「東京の木で家を造る会」による「無垢の木の家づくり2017『環』」展に出品されるちゃぶ台。

多摩地区の木材「多摩の木」=「環(たまき)」を使って健康で堅牢な家づくりをめざしている協同組合「東京の木で家を造る会」(東京都西多摩郡日の出町大久野70-1、042-588-5990)は、東京の山林を育て、環境を保全し、都市に自然の恵みをもたらすよう活動しており、今回、東京産のスギやヒノキなどを使った木組みや木塀の模型をはじめ、屏風(びょうぶ)、衝立(ついたて)、漆塗りのちゃぶ台など8点を展示する。

協同組合「東京の木で家を造る会」は林業家、製材、工務店、設計などの専門家が1996年に設立した団体で、会の理念や趣意に賛同した一般人や建主を中心とする「一般会員」と、家づくりの素材である木と材、設計、建築技術を提供する「造る会会員」で構成されている。

同じく「東京の木で家を造る会」の事務局2階。

西多摩地区は昔から林業の盛んな地で、地元の木を使用することで、山林が更新され、それによって川下の都市環境も守られていくという循環を大切にしてきたが、今や安い外材と新しい工法におされてこのサイクルが壊され、日本の林業と同じく、西多摩地区の山林も衰退の一途をたどり、山林も荒れはて、瀕死の状態にあるという。

「東京の木で家を造る会」は、西多摩地区の木で家造りをし、林業に元気を取り戻し、山林を育て、ひいては都市環境の保全に役立つことを目的としている。また、林業家、製材所、建築家、工務店、建主が、お互いに顔の見える関係で家造りに取り組むことで、住みよい住まいを実現し、林業の回復に貢献しようと取り組んでいる。「東京の木で家を造る会」は、ハウスメーカーとは異なった存在で、これを「ひとつの運動」と考えている。現在、設計士の新井則夫(あらい・のりお)さんが代表を務め、約150棟を建てている。

開場時間は11時(初日は14時)から18時(最終日は15時)まで。入場は無料。