サニーヘルス、夏のダイエットには水泳が最適、消費カロリー大

【銀座新聞ニュース=2017年8月11日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「夏ダイエットはプールでインナーマッスルを鍛える!」を発表した。

水泳は運動の中でも、消費カロリーが大きいことが特徴で、短時間で効率よくダイエットができる。しかも、稼動域が広いため、体全体に負荷がかかり、ほどよく筋肉がついて、バランスのよいきれいなボディラインになる。

夏は薄着になり、二の腕や脚など露出が増え、ダイエットのことがもっとも気になる季節で、ダイエットモードのスイッチが入る人が多いといわれている。しかし、体型が気にはなっても、日本の夏の耐えがたい暑さではなかなか運動する気持ちにはなれないもの。そこで、サニーヘルスが勧めるのが「水泳」だ。

プールなら汗をかかずともしっかりカロリー消費ができて、かつ涼しく一石二鳥で、しかも年齢を問わず、長期間続けられるという意味でも、水泳はかなりお勧めの運動としている。

ジョギングをはじめると、ある日急に膝を痛めたという話はありがちだが、水中なら浮力が働くため足腰など関節への負荷が少なく、ケガの心配がなく、ダイエット前の重い体の人にこそ水泳が適しているとしている。

水泳はいろいろな運動の中でも、消費カロリーが大きいことが特徴で、短時間で効率よくダイエットができるという。水中では陸上(空気中)よりも抵抗が大きいため、同じ運動をした場合、陸上と比べ消費カロリーが大きくなるためだ。しかも水泳は稼動域が広い全身運動であるため、体全体に負荷がかかり、ほどよく筋肉がついて、バランスのよいきれいなボディラインになる。

それも体重を減らすだけでなく、美しくやせられるということも水泳のメリットで、水圧がかかることにより、血液がスムーズに流れるようになり、全身の血液の流れがよくなるという効果もある。

水泳には「4泳法」と呼ばれる4つの泳ぎ方がある。クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライで、それぞれの動きにより負荷がかかる部分や消費カロリーが異なり、自分の体力や引き締めたいパーツによって泳法を選ようにする。また、ダイエットを目的に泳ぐ際には速さを気にせず、長い時間を泳げるようにゆったりと泳ぐようにし、まずは10分から15分ほど続けて泳ぐことを目標にする。

4泳法を説明すると、もっとも速く泳ぐことができるのがクロールだ。1時間あたりの消費カロリーはゆったりと泳いだ場合で288キロカロリー(以下、体重60キロで計算)で、腕を大きくかき、バタ足は脚の付け根から上下にしならせるように動かす。脚の付け根からしなやかに脚を動かすことで、腸腰筋といういわゆる「インナーマッスル」が鍛えられ、体幹の安定や姿勢の改善、ぽっこりお腹の引き締めにもなる。

4泳法の中ではもっとも強度が低く、体力のない人向けの泳ぎ方が平泳ぎで、長時間泳ぎ続けることにも適している。1時間あたりの消費カロリーはゆったりと泳いだ場合258キロカロリーで、カエルのようなキックにより、鍛えにくい内ももを引き締め、股関節の柔軟性を高め、下半身への血液やリンパの流れを促す。平泳ぎはひざ、足首の曲げ伸ばしが連続し、キックがメインの推進力となる泳ぎ方で、関節への負担が大きいので、より入念に下半身のストレッチや準備運動を行ってから泳ぐようにしたい。

厚労省の国民生活基礎調査で、自覚症状の状況の女性の第1位は「肩こり」という結果が出ているように、肩こりに悩む女性がひじょうに多い。肩甲骨が後ろに寄りやすい人はクロール、前へ出やすい人は背泳ぎが肩こり解消に適している。女性は肩が前へ出やすい人が多いので、肩甲骨ほぐしに効果的な背泳ぎを取り入れたい。

また、背泳ぎは仰向けで泳ぐため脚が下がらないように、体をまっすぐのラインになるようキープする必要があるので、腹筋と背筋の両方に負荷をかけることができる。1時間あたりの消費カロリーは普通のゆったりと泳いだ場合228キロカロリーだ。

4泳法の中で難易度、消費エネルギーとももっとも高いのがバタフライで、泳力、筋力がないと難しい上級者向けの泳法でもある。1時間あたりの消費カロリーはゆったり、普通のスピードで泳いだ場合768キロカロリーであり、長時間ゆったりと泳ぐことができない泳法なので、有酸素運動にはならず、あまりダイエット向きとはいえない。しかし、バタフライは大胸筋や広背筋を鍛える効果があり、胸や背中に筋肉を付けたい場合に効果的としている。

いきなり水泳はちょっと、という人は、初めは水中ウォーキングからトライしてみるのがいい。プールに通い続けるのはなかなか難しいかもしれないが、継続してこそ効果が表れ、足腰などにかかる負担が陸上よりもはるかに少ないため、普段運動をする習慣のない人や体重の重い人、年寄りもケガなく続けることができる。

「世界大百科事典」によると、水泳は太古から水中の食料を採集したり、川を横切ったり、水難から逃れるために泳いだと想像されており、宗教的な沐浴 (もくよく)や衛生のための洗身も水泳を生んだと思われている。

記録としては古代エジプトのパピルス文書 (前2000年)、アッシリアのニムルド出土の兵士の図 (前9世紀)、中国古代の「荘子」や「列子」、「淮南子 (えなんじ) 」などがあり、古代ギリシアではオリンピック種目には入っていなかったが、水泳は軍事的・教育的に重視されていた。古代ローマでは盛んだったいわゆるローマ風呂の中心は「フリギダリウム (冷水浴場)」だった。しかし、中世ヨーロッパでは水泳は衰退し、近世になってその体育的価値が評価されるようになり、19世紀には英国を中心にスポーツとして広まった。

日本では「古事記」に「伊邪那岐命 (いざなぎのみこと) 」がみそぎをしたとあり、「日本書紀」には海部(あまべ) が諸国に置かれたと記されている。海人 (あま) は船員として水軍の船にも乗り、中世には水泳が軍事技術として発達し、武芸18般の一つにかぞえられるようになった。

しかし、江戸時代の鎖国策で統制が厳しくなり、水泳は藩校の武術の科目として残ったが、地方に分化したためかえって技法が特殊化され、多くの流派となって伝えられた。これらの流派の泳法はバラエティに富み、技術的にはヨーロッパよりも格段に進んでいた。

明治時代に入って各流派は東京の隅田川に道場を開き、東京大学などの水泳場も開設された。1900年には各派統一のため「日本游泳術研究会」が創立された。1898年に水府流太田派道場と横浜在住の外国人たちが横浜西波止場で競泳大会を開いて太田派が勝ち、水泳の関心が高まったことも影響している。

日本の古式泳法としては、平体=水面に伏した姿勢あるいは背泳、立体=立泳ぎ、横体=片方の肩を下にした横向きの姿勢の3種があった。古式泳法のおもな流派としては、 (1)能島流(野島流とも)は紀州藩の能島水軍の伝統をひくといわれ、南北朝時代に村上義弘が海賊流として創設す、のち能島流となり、名井家、多田家に伝わった。平体と巻足 (まきあし) の立体を主とする簡素厳格な泳ぎだた。

(2)河井流は寛永年間 (1624年から1644年)、熊本に河井 (河合) 半兵衛(かわい・はんべえ、生没年不詳)が始めたもので、のち三田尻 (山口県) に「武田流」として伝わった。(3)岩倉流は熊本の岩倉重昌(いわくら・しげまさ、生没年不詳)が宝永年間 (1704年から1711年) に紀州において開創したといわれ、のち川上家に移り、川上流となった。立体を主とした。(4)向井流は江戸時代初頭の御船手奉行 (おふなてぶぎょう)の向井正綱(むかい・まさつな、1557-1625)を始祖とし、権威があり、明治に入って笹沼良助(ささぬま・りょうすけ、生没年不詳)が笹沼流を開いた。平体、横体を主とした。

(5)水府流は1700年ころから水戸藩に行われたもので、小松軍蔵(こまつ・ぐんぞう、生没年不詳)による下市系と島村正広(しまむら・まさひろ、生没年不詳)による上市系があり、1842 (天保13)年に藩主の命で統合された。横体の伸 (のし、熨斗) を特徴とする。(6)水任流は17世紀中ごろに高松藩主の松平頼重(まつだいら・よりしげ、1622-1695)が今泉八太夫(いまいずみ・はちだゆう、生没年不詳)に命じ、水戸の技法を讃岐に合わせて改良したもので、特殊な逆さあおり足を用いる。

(7)小堀流は1714 (正徳4)年に熊本の村岡伊太夫(むらおか・いだゆう、生没年不詳)が創始といわれ、その養子の小堀長順(こぼり・ちょうじゅん、1700-1771)によって大成された。立体の巻足を基礎とし、踏水術とも呼ばれる。(8)神伝流は伊予 (愛媛県) 大洲藩で江戸初期にはじめられ、のち伊予松山藩、作州津山藩にも受け継がれ、創始者加藤主馬光尚(かとう・しゅめ・みつなお、生没年不詳)らの系統は「神伝主馬 (しゆめ) 流」と呼んで区別した。横体のあおり足の泳法を用いる。

(9)観海流は比較的新しく、1853 (嘉永6)年に武州浪人の宮発太郎(みや・はつたろう、生没年不詳))が津藩に招かれて創始したもので、明治期に軍隊、学校で盛んになった。蛙足平泳 (かえるあしひらおよぎ) の系統という。(10)山内 (やまのうち) 流は松山の浪士、山内勝重(やまのうち・かつしげ、生没年不詳)が神伝流をもとに1822年に九州臼杵 (うすき) 藩で開いたもの。(11)神統 (しんとう) 流は薩摩 (鹿児島県) で武術として発生したもので、1500年ころに黒田頼定(くろだ・よりさだ、生没年不詳)が確立した。