日劇「関ヶ原」初日に岡田准一、有村架純、平岳大ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2017年8月19日】大手映画会社の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)と映画配給会社のアスミック・エース(港区六本木6-1-24、ラピロス六本木)は8月26日からTOHOシネマズ日劇(千代田区有楽町2-5-1、有楽町マリオン内)で一般公開する「関ヶ原」の初日に岡田准一さん、有村架純さんらによる舞台あいさつを開く。

8月26日から一般公開される「関ヶ原」((C)2017「関ヶ原」製作委員会)。

26日9時の回上映終了後と、13時10分の回上映前に、監督の原田真人(はらだ・まさと)さんをはじめ、主人公「石田三成」役の岡田准一(おかだ・じゅんいち)さん、伊賀の女忍者で三成の愛妾「初芽」役の有村架純(ありむら・かすみ)さん、三成の腹心「島左近」役の平岳大(ひら・たけひろ)さん、家康側に寝返る武将「小早川秀秋」役の東出昌大(ひがしで・まさひろ)さん。

三成の最大のライバル「徳川家康」役の役所広司(やくしょ・こうじ)さん 、「蛇白/阿茶」役の伊藤歩(いとう・あゆみ)さん、家康側の武将「福島正則」役の音尾琢真(おとお・たくま)さん、家康側の武将「黒田長政」役の和田正人(わだ・まさと)さん、「花野」役の中越典子(なかごし・のりこ)さんが舞台に登場してあいさつする。

「関ヶ原」は直木賞作家の司馬遼太郎(しば・りょうたろう、1923-1996)が1964年7月から1966年8月まで「週刊サンケイ」に連載した歴史小説で、徳川家康(とくがわ・いえやす、1543-1616)と石田三成(いしだ・みつなり、1560-1600)の対立を軸に、天下分け目の決戦となった関ヶ原の戦いを描いた作品だ。

「国盗り物語」(1963年から1966年に「サンデー毎日」に連載)、「新史太閤記」(1966年から1968年に「小説新潮」に連載)に続く司馬遼太郎の「戦国三部作」の最終作であり、「覇王の家」(1970年から1971年に「小説新潮」に連載)、「城塞」(1969年から1971年にかけて「週刊新潮」に連載)と並ぶ「家康三部作」のひとつとされている。

徳川家康とその謀臣・本多正信(ほんだ・まさのぶ、1538-1616)、石田三成とその腹心・島左近(しま・さこん、1540-1600)の4人の人間模様と謀略戦を中心に描き、さらに前田、上杉、毛利、島津、長曽我部、黒田といった各地の有力大名の内情にも触れて、マクロな視点で関ヶ原の戦いへと至る経緯を描いている。1981年にTBSテレビでスペシャルドラマが放映された。

今回の「関ヶ原」は原田真人さんが監督を手がけ、石田三成の義を貫いた生き様を軸に、関ヶ原の戦いを真っ向から描き出している。物語は幼くして豊臣秀吉に才能を認められ、取りたてられた石田三成は、秀吉に忠誠を誓いながらも、正義ではなく利害で天下を治める秀吉の姿勢に疑問も抱いていた。

そんな三成の下には、猛将として名高い島左近や伊賀の忍びの初芽らが仕えるようになるが、秀吉の体調が思わしくないなか、天下取りの野望を抱く徳川家康は、言葉巧みに武将たちを自陣に引き込んでいった。

1598(慶長3)年8月に秀吉が逝去、1600(慶長5)年9月15日、毛利輝元を総大将に立てた三成の西軍と、家康率いる東軍が関ヶ原で天下分け目の決戦に挑むことになる。

ウイキペディアによると、原田真人さんは1949年静岡県沼津市生まれ、静岡県立沼津東高校を卒業、東京写真専門学校、アメリカ・ペパーダイン大学を中退、1972年にイギリス・ロンドンに語学留学し、「ラストショー」の評論を「キネマ旬報」に載せたことをきっかけに映画評論家となり、「キネマ旬報」や「宝島」にアメリカ発の映画情報を寄稿している。

アメリカ・ロサンゼルスで6年間、映画監督の修業を積み、1979年に一時帰国して「さらば映画の友よ インディアンサマー」で監督デビュー、1983年に西ドイツとの合作映画「ウィンディー」をヨーロッパで撮影した後、1984年に帰国し、以後、監督業のほか、脚本や俳優業など映画関係で活動し、1991年から1992年にかけて「タフ」シリーズを監督した。

1980年に「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」、1982年に「スター・ウォーズ」の日本語版吹替版の翻訳監修と演出を担当し、1988年に映画「フルメタル・ジャケット」の字幕を手がけた。映画「グッドモーニング・ベトナム」の字幕、「時計じかけのオレンジ」ビデオ用字幕の新訳も手がけた。

2003年に映画「ラストサムライ」で俳優としてハリウッドデビューし、2007年から日本大学国際関係学部教授を務めている。2012年に「わが母の記」でモントリオール世界映画祭の審査員特別グランプリを受賞した。1976年にジャーナリストの福田(ふくだ)みずほさんと結婚、一男一女をもうけ、息子は俳優の原田遊人(はらだ・ゆうじん)さん。

チケットについては、はがきによる応募・抽選とチケットぴあを通じての販売がある。はがきによる申し込みはすでに締め切られており、チケットぴあ(http://w.pia.jp/s/sekigahara17sb/)を通じての販売は21日11時締め切り。

料金は一般2000円、大学生・専門学校生1700円、高校生・ジュニア(3歳から中学生まで) 1200円、障がい者1200円、シニア1300円。

注:「原田真人」の「真」は正しくは旧漢字です。