「あゝ荒野前編」初日、菅田将暉、イクチュン、木下あかりら挨拶

【銀座新聞ニュース=2017年9月20日】映画配給会社のスターサンズ(中野区中央1-35-6、03-6304-0807)は10月7日から丸の内ピカデリー(千代田区有楽町2-5-1、有楽町マリオン、03-3201-2881)で一般公開する「あゝ、荒野 前編」の初日に菅田将暉さん、ヤン・イクチュンさん、木下あかりさんらによる舞台あいさつを開く。

10月7日から一般公開される「あゝ、荒野 前編」((C)2017「あゝ、荒野」フィルムパートナーズ)。

「あゝ、荒野 前編」は10月7日から、「あゝ、荒野 後編」は10月21日から一般公開される。これに伴い、7日8時45分の回上映終了後と12時35分の回上映前に、監督の岸善幸(きし・よしゆき)さんをはじめ、主人公のボクサー「新宿新次」役の菅田将暉(すだ・まさき)さん、ボクサー「バリカン」役のヤン・イクチュンさん、新宿新次の恋人「曽根芳子」役の木下(きのした)あかりさん。

「山本裕二」役の山田裕貴(やまだ・ゆうき)さん、「君塚京子」役の木村多江(きむら・たえ)さん、トレーナーの「片目の堀口」役のユースケ・サンタマリアさんが舞台に登場してあいさつする。

「あゝ、荒野」は詩人で劇作家、映画監督などの寺山修司(てらやま・しゅうじ、1935-1983)が1966年に発表した小説「あゝ、荒野」の舞台を2121年の新宿に移して映画化した。

物語はふとしたきっかけで出会った新次とバリカン、見た目も性格も対照的、だがともに孤独な2人は、ジムのトレーナー・片目とプロボクサーをめざす。おたがいを想う深い絆と友情を育み、それぞれが愛を見つけ、自分を変えようと成長していく彼らは、やがて逃れることのできないある宿命に直面し、ついに2人が拳を交わす。

幼い新次を捨てた母、バリカンに捨てられた父、過去を捨て新次を愛する芳子、社会を救おうとデモを繰り広げる大学生たち。2021年、ネオンの荒野・新宿で、もがきながらも心の空白を埋めようと生きる2人の男の絆と、彼らを取り巻く人々との人間模様を描く青春物語だ。

岸善幸さんは1964年山形県最上町生まれ、1986年に早稲田大学を卒業、同年にテレビマンユニオンに参加し、「アメリカ横断ウルトラクイズ」のスタッフを経て、「地球ジグザグ(ZIGZAG)」で演出デビュー、「情熱大陸」でATP賞テレビグランプリ2012総務大臣賞、文化庁芸術祭テレビドラマ部門大賞、シカゴ国際映画祭テレビ賞長編テレビ映画部門金賞などを受賞した。

「少女たちの日記帳ヒロシマ昭和20年4月6日-8月6日」(NHK)のほか、「開拓者たち」(NHK)、「ラジオ」(NHK)などでも放送賞を受賞し、2016年に「二重生活」で長編映画監督デビュー、第14回ウラジオストク国際映画祭最優秀監督賞を受賞している。2012年にテレビマンユニオン代表取締役常務に就任した。

チケットはチケットぴあを通じて、最速抽選とプレミアムの抽選販売を受付中で、22日11時締め切り。先行抽選販売も受付中で、29日11時締め切り。一般発売は30日10時から。料金は2000円均一。映画は「R15+」(15歳以上観覧可)に指定されている。