日本橋亭で円太郎、さん生、菊輔会、阿武松、井戸の茶碗、甲府ぃ

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【銀座新聞ニュース=2013年2月8日】永谷商事(武蔵野市吉祥寺本町1-20-1、0422-21-1796)が運営する「お江戸日本橋亭」(中央区日本橋本町3-1-6、日本橋永谷ビル1階、03-3245-1278)で2月10日13時から柳家さん生さん、古今亭菊輔さん、橘家円太郎さんによる「第28回円あって生で菊会」を開催する。

お江戸日本橋亭で2月10日に柳家さん生さん、橘家円太郎さんと「第28回円あって生で菊会」を開く古今亭菊輔さん。

「円あって生で菊会」は柳家さん生(やなぎや・さんしょう)さん、古今亭菊輔(ここんてい・きくすけ)さん、橘家円太郎(たちばなや・えんたろう)さんの3人の「真打」が年に数回行っている落語の勉強会で、各人の「生」、「菊」、「円」の1文字を入れて、「えんあって、なまできくかい」としゃれている。

今回の演目は柳家さん生さんが「阿武松(おうのまつ)」、古今亭菊輔さんが「井戸の茶碗」、橘家円太郎さんが「甲府ぃ」の予定だ。

「阿武松」は江戸時代の横綱、阿武松緑之助(おうのまつ・みどりのすけ、1794-1852)を題材にした講談から取られた落語で、講談には相撲取りの出世話が多いが、落語化されたものは少ないとされている。

「井戸の茶碗」は講談の「細川茶碗屋敷由来」を人情噺にした古典落語で、主な登場人物がすべて実直な善人という、明るい人情噺として客、演者の側から共に人気の高い古典落語の代表作となっている。

「甲府ぃ」は古くから口演されている江戸人情噺で、豆腐屋で働くことになった男の出世話だ。

柳家さん生さんは1957年富山県富山市生まれ、1977年に日本大学芸術学部を中退、柳家小満ん(やなぎや・こまん)さんに入門、前座名を「柳家小勇(やなぎや・こゆう)」と名乗り、1982年に「二つ目」、1993年に「真打」に昇進、「柳家さん生」に改名した。

古今亭菊輔さんは1960年千葉県生まれ、1979年に千葉県立成東(なるとう)高校を卒業し、古今亭円菊(ここんてい・えんぎく)さんに入門、前座名を「古今亭菊坊(ここんてい・きくぼう)」と名乗り、1983年に「二つ目」、「古今亭菊正(きくまさ)」と改名、1995年に「真打」に昇進し、「古今亭菊輔」に改名した。「教育問題」、「薬害エイズ」、「地球温暖化防止」などにかかわり、講演なども行っている。

橘家円太郎さんは1962年福岡県生まれ、 1982年に春風亭小朝(しゅんぷうてい・こあさ)さんに入門、前座名を「あさり」と名乗り、1987年に「二つ目」、1997年に「真打」に昇進し、8代目を襲名した。にっかん飛切り落語会奨励賞、国立劇場花形演芸大賞、文化庁芸術祭賞新人賞、国立劇場金賞などを受賞している。

料金は予約、当日とも2000円。

注:「橘家円太郎」の「円」は正しくは旧漢字です。