志門で美術文化協の伊藤行子、五島秀明、直原清美3人展

【銀座新聞ニュース=2022年5月9日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル3階、03-3541-2511)は5月9日から14日まで「美文セレクト3人展」を開いている。

ギャルリー志門で5月9日から14日まで開かれている「美文SELECT(セレクト)3人展」のフライヤー。

「美術文化協会」(事務局・埼玉県所沢市こぶし町5-18、080-1190-0250)の会員の伊藤行子さん、五島(ごしま)秀明さん、直原清美さんが「美文セレクト3人展」と題してグループ展を開いている。

伊藤行子さんは東京都大田区生まれ、横浜美術大学(造形科短期大)を卒業、1988年に第68回「朱葉会展」で船間賞(1995年に文部大臣奨励賞、1999年に吉田ふじを賞、2001年に安田火災美術財団奨励賞)、1995年に「美術文化展」で佳作、タナ賞(1996年、1997年に佳作、2001年に努力賞)などを受賞している。現在、美術文化協会運営委員、日本美術家連盟会員、大田区美術家協会理事、全国画製指導者連盟代表を務めている。

五島秀明さんは愛知県生まれ、現在、美術文化協会会員、創炎美術協会代表、長久手美術作家の会会員。

直原清美さんは岡山県生まれ、武蔵野美術大学短期大学部を卒業、2005年に上野の森美術館大賞展に出品している。

美術文化協会は1939年に当時の独立美術協会、新造型美術協会、創紀美術協会、新日本洋画協会、ナゴヤアバンガルドクラブ、二科九室会などのシュルレアリスムを志向する前衛作家が集結し、銀座アラスカにて発会式が行われ、設立された前衛芸術家の団体だ。

1940年から公募展が行われ、戦争により、1941年から1944年まで文化統制され、画家が投獄されるなど抑圧され、会員の中には戦死者、戦病死者、病死者、住所不明者などが続出し、会員数が半減し、1945年の公募展は中止に追い込まれた。

1946年から公募展が復活し、1950年から東京以外でも開催され、1971年にデザイン部を新設し、1978年に創立40周年記念展を開催し、写真部を復活させた。1980年に第40回展を機に機関誌「美術文化」を復刊し、彫刻部を独立させた。

2011年に東日本大震災により宇都宮市で開催予定だった公募展を中止し、2012年から東京都のほか、名古屋市、京都市、2013年から大阪市、2015年から宇都宮市でも巡回展を開いている。現在、代表は浅野輝一さんが務めている。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。