ヴァニラで尚月地「デビュー15周年」展、ウィングスも創刊40年

【銀座新聞ニュース=2023年1月17日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は1月19日から2月5日まで尚月地さんによるデビュー15周年展と「ウィングス創刊40周年展」を開く。

ヴァニラ画廊で1月19日から2月5日まで開かれる尚月地さんのデビュー15周年展のフライヤー。

女性のイラストレーターで、マンガ家の尚月地(なお・つきじ)さんが「艶漢(あでかん)」を2007年に「ウィングス」(新書館)にて連載をスタートしてから15周年になるのを記念して、初期の原画から、最新刊のデジタル作品まで、これまで描いてきた数々のカラー作品、モノクロ原稿を展示する。また、新画集や展覧会のオリジナルグッズ、複製原画も販売する。

ヴァニラ画廊では、「艶漢」はどこかノスタルジックなエスニックスチームパンク的世界観が細部まで描きこまれた精密な筆致と、絢爛な色彩を駆使した画風、エロティックで愛らしいキャラクター達の胸躍るロマンスと冒険譚が多くのファンの心を掴んでいるという。

「ウィングス」は少女向け隔月刊マンガ誌として新書館が1982年に創刊し、その後、月刊化され、2009年10月から再度、隔月刊誌に戻り、偶数月28日に発行されている。

今回は創刊40周年を記念して、現在の連載作家をメインに原画、デジタル作品を合わせて記念展示する。展覧会オリジナルグッズや複製原画も販売する。これに合わせて、現在、連載しているマンガ家らが出品する。

出品するのは碧也(あおまた)ぴんくさん、荒川弘さん、池田乾さん、伊東七つ生(なつお)さん×三木笙子さん、片山愁(しゅう)さん×ヨダカケイさん、雁(かり)須磨子さん、かわい千草さん、草間さかえさん、獸木(けものぎ)野生さん。

越田うめさん、小松松子さん、佐々木久美子さん、霜月かいりさん×麻城ゆうさん+道原かつみさん、篠原烏童(うどう)さん、高嶋ひろみさん、TONO(トノ)さん、トマトスープさん、なるしまゆりさん。

那州(なす)雪絵さん、夏目イサクさん×嬉野君(うれしの・きみ)さん、びっけさん、堀江蟹子さん、街子マドカさん、松尾マアタさん、文善(もんぜん)やよひさん、ヤマダコト×ちあいさん、四ツ原(よつはら)フリコ×エイタツさん。

尚月地さんは2002年に「Cobalt(コバルト)」(集英社が1982年から2016年4月まで発行していた隔月刊小説誌)の小説挿絵でデビューし、2007年に隔月刊マンガ誌の「ウィングス」(新書館)3月号に「雑貨に埋もれた乙女」が掲載され、マンガ家としてデビューし、2007年夏号から2009年春号まで「好漢仕事記艶吹雪」(後にコミックス化に際して「艶漢」に改題)を連載し、2009年12月号から現在まで「ウィングス」で連載している。カラーポスターも毎号連載している。

その後「金色騎士」をウイングス・コミックスから単行本化、「廃墟少女」を「KC・ARIA(アリア)」(講談社、ARIAは2010年に創刊され、2018年4月に休刊)から単行本化され、2021年から「マガジンエッジ」(講談社)に「巨乳好きなのにBL界に転生しました」を連載している。また、2010年にイラスト集「ノスタルヂア」(新書館)を刊行、2012年に「第二画集 極彩少年 」(新書館)を刊行している。

2016年より浪漫活劇譚「艶漢」、歌謡倶楽部「艶漢」として舞台化され、2020年2月には浪漫活劇譚「艶漢」第4夜が上演されている。

開場時間は12時から19時(土日と最終日は17時)、入場料はオンラインで800円、当日は1000円。会期中休みなし。