我が国の水際対策撤廃と海外渡航自由化を、ISFで私説展開(119)

(著者がインドから帰国したので、タイトルを「インドからの帰国記」としています。連載の回数はそのまま継続しています)
【モハンティ三智江のインドからの帰国記=2023年2月7日】1月24日、大雪警報通り金沢は今、空からひっきりなしにぼたん雪が舞い降りてきて、現地特有の民家の黒瓦屋根は白い嵩で覆われている。

東インド・オディシャ州都で1月13日開幕のホッケーワールドカップでオリジナルラップを披露するRapper Big Deal。現地メディアからは、「あっと息を飲む(stunning)パフォーマンス」と最大級の褒め言葉で絶賛された(写真は中盤のスタジアム、ラウケラにて)。

今からこの降りでは、明朝何十センチ降り積もることかと懸念されるが、10年に1度の大寒波というから、もしかして2018年の豪雪時の87センチを超えるかもしれない。水道管の凍結を危惧して、バケツに貯水し、ペットボトル3本も用意した。金沢市内だから大丈夫とは思うが、最悪の停電などという事態に陥らないよう祈るばかりだ(注:結局金沢市は積雪10数センチで済んだが、能登地方など1万世帯で断水、2月2日に解除された)。

北陸の厳寒に晒されると、現在、暑くも寒くもない絶好シーズンのインドがひときわ恋しくなる。日本の冬の避寒にはやはり、本宅のあるインドが1番かと思う。伴侶の他界(2019年秋に病死)やパンデミック(世界的大流行)で、これまでの日印二重生活も、滞在比率8対4(月ベース)とインドに傾いていたのが、4対8と日本の方に傾きそうな雲行きであるが、北陸の厳寒を避けるには、熱帯国インドが最適、ベースがあるのに利用しない手はない。

折しも、日本政府は、コロナ感染症を、従来の2類からインフルエンザ同様の5類へと移行する案を春に向けて進めており、それに伴う水際対策の変更(願わくば廃止)に、かすかに期待を寄せる私である。

ゼロコロナ対策が崩壊した中国では11億人以上が感染したとか、新変異株「XBB.1.5」(オミクロン型の亜系統)の脅威(重症化率は不明)並びにアメリカでの置き換わり拡大が巷を賑わせている昨今だが、もういい加減茶番劇(とあえて言う)からは解放されたい。

前号でお伝えした、わが息子(Rapper Big Deal)がホッケーワールドカップ2023の開会式て披露したラップパフォーマンスの動画を視聴頂いても一目瞭然のように、6万人のインド観衆の誰一人としてマスクをしていない。

雪に覆われた犀川(石川県金沢市の桜橋付近)。繁華街・片町や香林坊に徒歩で向かうときはいつも、ここが通り道で、川の中洲に群れる水鳥や、河原からいっせいに飛び立つ冬の渡り鳥の壮観も楽しめる。

中央政府は中国のコロナ爆発に神経を尖らせているが、インドの民衆にとって、パンデミックはすでに過去の出来事なのである。息子はショーの依頼がひっきりなしに舞い込み超多忙、我が宿、東インド・オディシャ(Odisha)州の聖地プリー(Puri)にある「ホテル・ラブ&ライフ」も、2年間の休業の反動で大盛況なのである。

リベンジ活動に沸くインド、日本がマスクやソーシャルディスタンスから解放されるのは、いつのことか。首を長くして、雪解けの春と共に、コロナ明けの春を待ちわびる当方である。

☆身辺特報/ISFから動画インタビューを受ける-「コロナ騒ぎ謎解き物語」(全3巻、寺島隆吉著)について

銀座新聞ニュース100号記念(2022年6月28日付)の小コラムに、知己の寺島隆吉さん(岐阜大学名誉教授で、専門は英語教育と国際理解)から贈呈された「コロナ騒ぎ謎解き物語」(全3巻)の書評(https://ginzanews.net/?page_id=59251)を載せたが、その関連でインターネットメディア、独立言論フォーラム(ISF、Independent Speech Forum、 詳細は末尾参照)の編集長、木村朗さんから動画インタビューの申し込みが、寺島さんを介してもたらされた。

「コロナ騒ぎ謎解き物語」に続いて、寺島隆吉さんが書き下ろした「ウクライナ問題の正体(全3巻)」(あすなろ社、2022年、各1100円、Amazon限定)も、目からウロコ本、「プーチン悪魔化」の大手メディアを糾弾、問題の本質を鋭く見据えた必読書といえる。

私の側の日本におけるネット環境が万全でないため、残念ながら、所望のZoom(ズーム)による顔出し動画は叶わなかったが、代わりに電話インタビューで音声を記録頂いて動画アップの形式にしていただいた。以下が、ISFによる編集後アップされた動画(前・後編)である。時間のあるときにご視聴ください。

▽在印邦人とイベルメクチンの奇跡、モハンティ(荒木)三智江(インド在住・文筆業)と木村朗ISF(独立言論フォーラム)編集長による対談
前半(https://isfweb.org/post-14070/)
後半(https://isfweb.org/post-14074/)

次は、寺島隆吉さんのブログに転載された拙書評。
▽なぜ再び「コロナ騒ぎ」の復活なのかーモハンティ三智江さんによる「コロナ騒ぎ謎解き物語」(全3巻)の書評掲載にあたって
百々(どどが)峰だより(http://tacktaka.blog.fc2.com/blog-entry-549.html?sp)

もうひとつ視聴頂きたい動画は次の、ISFの木村編集長による寺島隆吉さんへのZoomインタビュー。「コロナ騒ぎ謎解き物語」の外伝ともいうべき、聞き捨てならない生物兵器関連情報や、寺島さんが個人的に交流のあるノーベル生理学・医学賞受賞の大村智博士(北里大学特別栄誉教授)が、博士が発明した抗寄生虫薬「イベルメクチン」(コロナに効くとされ、インドでも卓効発揮)のコロナ治験に関して漏らされたことなど、必聴・必見の動画である。ぜひチェック頂き、目からウロコの体験をして頂きたい。

▽コロナ騒ぎの背景に何が(寺島隆吉さんへの動画インタビュー)
https://isfweb.org/post-13542/

※ISF(独立言論フォーラム)について

▽起ち上げの動機
現在の日本を取り巻く内外情勢は、コロナ禍とインフレなどの経済危機のさなかにあって貧富の格差拡大と生活苦・自殺増、ヨーロッパのウクライナ危機・紛争と迫りくる核戦争の危機、東アジア地域での台湾有事と米中対立の激化などかなり深刻な状況となっており、このままでは最悪の場合は第3次世界大戦の勃発、あるいは世界恐慌の再来と日本経済の崩壊という悪夢が現実化する可能性も否定できない。

しかし、こうした深刻な状況は、実は権力とメディアが一体化したかたちで行う情報操作と世論誘導の結果だともいえる。そこで、2022年4月1日に正式にスタートした「ISF:Independent Speech Forum」(独立言論フォーラム、URL:https://isfweb.org)は、2021年10月に設立された一般社団法人「独立言論フォーラム」(2人の共同代表理事:岡田元治、木村朗、4人の理事:藤田高景、前田朗、宮城恵美子、与那覇恵子)が運営するインターネットメディアだ。

真実探求と戦争廃絶をめざし、左右のイデオロギーを問わず平和と人権を重んじる普遍的な平和主義、民主主義、人道主義の立場から、メインストリームメディア(MSM)では得られない、不可視化された不都合な事実、真実をありのままに伝えるとともに民主的なオピニオンを主導する、自立した市民のための独立系メディアである(会員登録並びに支援の詳細は、上記ホームページ参照)。

木村朗(ISF編集長)さんのプロフィール
「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」の呼びかけ人、「鹿児島を戦場にさせない会」の共同世話人、東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会共同代表、日本平和学会理事、鹿児島大学名誉教授。

(「インド発コロナ観戦記」は、92回から「インドからの帰国記」にしています。インドに在住する作家で「ホテル・ラブ&ライフ」を経営しているモハンティ三智江さんが現地の新型コロナウイルスの実情について書いてきましたが、92回からインドからの「脱出記」と日本での「生活記」で随時、掲載します。

モハンティ三智江さんは福井県福井市生まれ、1987年にインドに移住し、翌1988年に現地男性(2019年秋に病死)と結婚、その後ホテルをオープン、文筆業との二足のわらじで、著書に「お気をつけてよい旅を!」(双葉社)、「インド人には、ご用心!」(三五館)などを刊行しており、コロナウイルスには感染していません。また、息子はインドを代表するラッパーです。

2023年2月7日現在、世界の感染者数は6億7203万3255人、死亡者数が684万6771人、回復者は未公表。インドは感染者数が4468万3543人、死亡者数が53万0745人、回復者が未公表で、アメリカに次いで2位になっています。

ちなみにアメリカの感染者数は1億0264万5744人、死亡者数が111万2124人(回復者は未公表)、日本は感染者数が3288万5072人、死亡者数が6万9762人、回復者が2161万2072人(ダイヤモンド・プリンセス号を含む)。インドの州別の最新の数字の把握が難しく、著者の原稿のままを載せています。編集注は筆者と関係ありません)