東宝10月映画、3カ月連続の54%減、「君の名は。」反動減続く

【銀座新聞ニュース=2017年11月15日】大手映画会社の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は11月14日、10月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年比54.2%減の38億7930万円で、3カ月続けて前年同月を下回ったと発表した。

10月21日、22日の週に初週1位にランクされた「ミックス。」((C)2017「ミックス。」製作委員会)。

10月は例年、2月や6月と並んで観客動員数が比較的少ない月で、過去をみると、2011年に37億円、2012年に32億円、2013年に40億円、2014年に21億円、2015年に46億円と40億円前後で推移していたが、2016年にアニメ「君の名は。」により85億円と大幅に増えた反動で、2017年10月は2013年、2015年並みと半減した。

新作が9月30日に公開された「亜人」、7日に公開された「ナラタージュ」、21日に公開された「ミックス。」の3作品だった。

一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(660スクリーン)の10月の入場料収入(売店収入は除く)は同26.4%減の42億7448万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

10月の上映作品数は9月と同じ10作品だった。

興行通信社の映画興行ランキングによると、9月30、10月1日の週は「亜人」が初週1位、「三度目の殺人」が4週目5位、「関ヶ原」が6週目9位と10位以内が前の週と同じく3作品だった。

7日、8日の週は「ナラタージュ」が初週1位、「亜人」が2週目3位、「三度目の殺人」が5週目8位と10位以内が前の週と同じく3作品だった。

14日、15日の週は「ナラタージュ」が2週目4位、「亜人」が3週目5位と10位以内が前の週より1点減って2作品だった。

21日、22日の週は「ミックス。」が初週1位、「ナラタージュ」が3週目7位、「亜人」が4週目8位と10位以内が前の週より1点増えて3作品だった。

28日、29日の週は「ミックス」が2週目3位、「ナラタージュ」が4週目10位と10位以内が前の週より1点減って2作品だった。

配給作品は「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」、「三度目の殺人」、「亜人」、「関ヶ原」、「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」、「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」、「君の膵臓をたべたい」、「メアリと魔女の花」、「ミックス」などの10作品だった。