丸善丸の内でいかわあきこ絵画展、鑑賞者に笑顔、実演とサインも

【銀座新聞ニュース=2018年2月5日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は2月7日から13日まで4階ギャラリーでいかわあきこさんによる絵画展」を開く。

丸善・丸の内本店で2月7日から13日まで開かれるいかわあきこさんの絵画展に出品される作品「くじゃくQ」。

ダウン症候群ながらも、独自の視点で絵画を制作しているいかわあきこ(居川晶子)さんが新作を中心に個展を開く。丸善では「純粋で雑念のない視線で描かれる作品には、観るものを笑顔にし、幸せに巻き込む優しいパワー」があるとしている。

ウイキペディアによると、ダウン症候群とは体細胞の21番染色体が通常より1本多く存在し、計3本(トリソミー症)になることで発症する先天性疾患群で、年間1000出生あたり1人に現れる、新生児にもっとも多い遺伝子疾患となっている。

症状としては、身体的発達の遅延、特徴的な顔つき、軽度の知的障害などがあり、平均して8歳から9歳の精神年齢に対応する軽度から中度の知的障害があるものの、ばらつきが大きく、現時点で治療法は存在しないが、教育と早期ケアにより症状が改善されることが見込まれている。

かつてはヨーロッパを中心に「モンゴリズム(Mongolism、日本語では「蒙古症」)」と呼ばれ、黄色人種に特有のものとの偏見が広がり、ヨーロッパにおいて白人の子どもであるにもかかわらず、当時コーカソイドより劣っていると考えられていたモンゴロイドの遺伝子を持って出生したと考えて付けられた。

英国人医師のジョン・ラングドン・ダウン(John Langdon Haydon Down、1828-1896)が1866年に発見したが、当初「目尻が上がっていてまぶたの肉が厚い、鼻が低い、頬がまるい、あごが未発達、体は小柄、髪の毛はウェーブではなくて直毛で薄い」という特徴を捉えて「モンゴリズム」または「モンゴリアン・イディオシー(mongolian idiocy、蒙古痴呆症)」と称し、発生時障害により人種的に劣ったアジア人のレベルで発育が止まったために生じると説明していた。しかし、ダウン医師によるこの人種差別的な理論は、アジア人にもダウン症がみられることからすぐに破たんした。

1959年に21番染色体が1本多いことが原因ということがわかり、1961年に19人の遺伝学者が「ラングドン・ダウン・アノマリー(Langdon-Down anomaly)」などの用語を用いるべきとの声明を出し、「蒙古症」という語は次第に使われなくなり、1965年頃にはモンゴル人民共和国の代表がWHO事務局長に対して、非公式に病名としての「モンゴリズム(mongolism)」が不快であるとして将来的に使用しないように要請した。

1965年にWHOは発見者のラングドン・ダウンに因んで「ダウン・シンドローム(Down syndrome、ダウン症候群)」を名称とすることが決定し、2012年に「21番染色体トリソミー」にちなんで3月21日を国際連合が「世界ダウン症の日」に認定した。

欧米などと東アジアでダウン症の発現率に違いは見られない上に、近年においては京都大学からダウン症に相当するチンパンジーの例が報告され、これは猿人が人に進化し、それぞれの人種に分岐する以前の段階からダウン症が存在していたことを示唆している。また、ダウン症とは定義されていないが、ダウン症の外見的な特徴を持つ虎や猫などの動物も存在している。

臨床としては、知的障害、先天性心疾患(50%)、低身長、肥満、筋力の弱さ、頸椎の不安定性、閉塞性睡眠時無呼吸(50%から75%)、耳の感染症(50%から75%)、眼科的問題(先天性白内障、眼振、斜視、屈折異常、60%ほど)、難聴(75%ほど)がある。

新生児期に哺乳不良やフロッピーインファントのような症状を示し、特異的顔貌、翼状頚、よく伸展するやわらかい皮膚などから疑われることもある。青年期以降にはストレスから来るうつ症状・早期退行を示す者もいる。男性の場合はモザイク型を除きすべて不妊となる一方、女性の場合は多くは妊娠が可能だが、多くは自然流産となる。

また、母親(または父親)がダウン症候群患者の場合、胎児のダウン症候群発症率は50%であるため、高確率で遺伝する。一般的に、肉体的成長の遅延、特徴的な顔つき、軽中度の知的障害に特徴づけられる。ダウン症の青年の平均知能指数は50であり、これは8歳から9歳の精神年齢に等しいが、ばらつきがある。ただ、40歳以降にアルツハイマー病が高確率で起きるとされている。

いかわあきこさんは1970年京都府宇治市生まれ、1988年に京都教育大学付属養護学校高等部を卒業、京都市洛成西の里授産園に入園、1993年に京都市洛成西の里授産園を退園、2004年にお地蔵をモチーフにした作品制作をはじめ、2012年に大阪市立美術館「二元会大阪支部展」にて新人賞、2013年に東京都美術館「二元展」にて佳作賞、2015年に東久迩宮(ひがしくにのみや)記念賞などを受賞している。

10日14時から17時、11日13時から16時までいかわあきこさんによる絵画制作実演とサイン会を開く。サイン会は会場で作品を購入すると参加できる。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。入場は無料。

注:「東久迩宮」の「迩」は正しくは旧漢字です。

コメントは受け付けていません。