ヴァニラ画廊で古屋兎丸「横顔」展

【銀座新聞ニュース=2018年4月8日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル地下2階、03-5568-1233)は4月11日から5月13日まで古屋兎丸さんによる「Profile」展を開く。

ヴァニラ画廊で4月11日から5月13日まで開かれる古屋兎丸さんの「プロフィール(Profile)」展のフライヤー。

マンガ家の古屋兎丸(ふるや・うさまる)さんが新作を中心に展示する。今回は「それぞれの物語、背景、関係性まで緻密に練られ、目線や仕草の一つ一つまで徹底して描きこまれた、完全オリジナル作品に加えて、鉛筆でのびやかにそして大胆に描かれた大判のドローイング作品」総勢47人の描き下ろしキャラクターを展示する。

古屋兎丸さんによると、「その人の経歴や人物像を紹介するときの『プロフィール』という言葉はイタリア語のプロフィロ(profilo、輪郭・横顔)という言葉から生まれた」という。ルネサンス以前は、肖像画といえば「横顔」を描くもので、それはその人物の特徴を一番よく表わすのが「横から見た顔」だと考えられていたからで、「今回の展覧会ではキャラクターのひとりひとりの物語を横顔に込めて描く」としている。

古屋兎丸さんは1968年東京都生まれ、多摩美術大学美術学部絵画科(油絵専攻)を卒業、卒業後は油絵だけで身を立てるのが難しく、アルバイトでイラストを描いて収入を得、マンガ家への転身を決意し、1994年に月刊「ガロ」に掲載された「パレポリ(Palepoli)」でデビュー、高校の美術講師をしながらマンガを描き続け、週刊マンガ誌「π(パイ)」への連載により、フリーとなる。

2005年にオムニバス映画「ズー(ZOO)」の中の「陽だまりの詩」の脚本・絵コンテ・キャラクターデザインを手がけ、劇団「東京グランギニョル」の舞台をマンガ化した「ライチ光クラブ」で注目され、2012年12月に舞台化された。2016年10月より「ゴーゴーバンチ」(新潮社)で「少年たちのいるところ」、2017年1月より「モーニング・ツー」(講談社)で「アマネギムナジウム」を連載している。

開場時間は12時から19時。入場料は600円。入場するとポストカードがもらえる。