【銀座新聞ニュース=2018年4月13日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、3月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比13.3%増の67億6144万円で、2カ月続けて前年同月を上回った。
3月は例年、年間でもっとも売り上げが多い月のひとつで、2014年3月が59億円、2015年3月が73億円、2016年3月が70億円、2017年3月が60億円で推移しており、2017年が10%以上も減少したことから、2カ月連続でプラスになった。
3月の新作は3日に公開された「映画ドラえもん のび太の宝島」、10日に公開された「坂道のアポロン」、17日に公開された「ちはやふるー結び」の3本の増収に貢献した。
一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(687スクリーン)の3月の入場料収入(売店収入は除く)は同9.6%減の64億2284万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。
3月の上映作品数は2月よりも1点多い7作品だった。興行通信社の映画興行ランキングによると、3月3日、4日の週は「映画ドラえもん のび太の宝島」が初週1位、「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」が2週目4位と前の週と同じくトップ10入りは2作品だった。
10日、11日の週は「映画ドラえもん のび太の宝島」が2週目1位、「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」が3週目6位、「坂道のアポロン」が初週8位と前の週より1点増えて3作品だった。
17日、18日の週は「映画ドラえもん のび太の宝島」が3週目も1位、「ちはやふるー結び」が初週3位、「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」が4週目9位と前の週と同じく3作品だった。
24日、25日の週は「映画ドラえもん のび太の宝島」が4週目で3位、「ちはやふるー結び」が2週目4位と前の週より1点減って2作品だった。
配給作品は「坂道のアポロン」、「ちはやふるー結び」、「映画ドラえもん のび太の宝島」、「祈りの幕が下りる時」、「デスティニー(DESTINY)鎌倉ものがたり」、「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」、「嘘を愛する女」の7作だった。