立川銀座で岡本直子、青木松子ら表装展

【銀座新聞ニュース=2018年5月6日】ブラインドの最大手、立川ブラインド工業(港区三田3-1-12、03-5484-6100)は5月8日から20日まで銀座ショールーム(中央区銀座8-8-15、03-3571-1373)地下1階「タチカワ銀座スペースAtte」で「表装 創現展」を開く。

立川ブラインドの銀座ショールームで5月8日から20日まで開かれる「表装 創現展」に展示される岡本直子さんの作品。

「表装 創現展」は代表を務める染色家の岡本直子(おかもと・なおこ)さんが中心になって2010年から毎年、銀座でグループ展を開いており、今回、初めて立川ブラインドの銀座ショールームで開き、書、刺繍、現代彫刻といった分野で活動する作家など23人が計約70点を展示する。

ブリタニカ国際大百科事典などによると、「表装(ひょうそう)」とは、室町時代(1336年から1573年)から続く伝統技術で、元来は書画の保存や鑑賞のために掛軸や額、屏風(びょうぶ)、ふすまなどに仕立ることで、掛軸形式の鑑賞絵画が発達したのに伴って表装技法にも工夫が凝らされ、江戸時代に「真行草(漢字の書体で、真書(楷書、正格)、行書(真と草の間)、草書(くずした風雅の体)をいう)」の3体の形式が決まったという。

今回は、古典的な表装に捉われず、自由な発想で表現したいモノを、巻物や掛け軸に仕立てたアート性の強い表装、表具の世界を紹介する、としている。

出品するのは、加賀谷寿子(かがや・ひさこ)さん、青木松子(あおき・まつこ)さん、辻田波(つじた・なみ)さん、渡辺厚子(わたなべ・あつこ)さん、神谷登美子(かみや・とみこ)さん。

藤井陽子(ふじい・ようこ)さん、野城(やしろ)ゆうこさん、砂川敬子(すながわ・けいこ)さん、大倉寿和子(おおくら・すわこ)さん、小宮幸子(こみや・さちこ)さん。

中井弘明(なかい・ひろあき)さん、武笠一美(たけかさ・かずみ)さん、中野敦子(なかの・あつこ)さん、馬場章子(ばば・あきこ)さん、二ノ宮裕子(にのみや・ひろこ)さん。

垣内妙子(かきうち・たえこ)さん、上野(うえの)もとえさん、大塚深雪(おおつか・みゆき)さん、加藤紀子(かとう・のりこ)さん、高井理恵(たかい・りえ)さん、藤村和子(ふじむら・かずこ)、山田邦子(やまだ・くにこ)さんの23人。

岡本直子さんは1950年東京都生まれ、1973年に多摩美術大学染織科を卒業、1996年から2014年まで個展を開き、2010年から2017年まで銀座で「表装 創現展」を主催している。

開場時間は10時から18時。入場は無料。月曜日、祝日は休み。

注:「加賀谷寿子」の「寿」は正しくは旧漢字です。名詞は原則として現代漢字(常用漢字)を使用しています。