加島美術でC・トムセン「銅板画」展、トークも

【銀座新聞ニュース=2018年6月2日】加島美術(中央区京橋3-3-2、03-3276-0700)は6月2日から16日まで「コーネーリア・トムセン展-Stripes and Structures2」を開く。

加島美術で6月2日から16日まで開かれる「コーネーリア・トムセン展-ストライプス・アンド・ストラクチャーズ(Stripes and Structures)2」に出展される作品。

旧東ドイツ生まれで、現在はアメリカ・ニューヨークを拠点に制作する画家、コーネーリア・トムセン(Cornelia Tohomsen)さんが3年ぶりに加島美術で個展を開く。

「ストライプス(stripes)」はコーネーリア・トムセンさんが取り組んでいるシリーズで、ストライプのカーテンをくぐった先に見える世界を想像させる作品を描いており、今回は「ストライプ」を銅板に描いた新シリーズ約30点を展示する。

加島美術によると、コーネーリア・トムセンさんの作品は、「一見無機的に見えますが、繊細な作品の中に自然の息吹がリズミカルに描かれ、不思議と自然に囲まれているかのような暖かさを覚え」るとしている。

また、コーネーリア・トムセンさんの作品における表面のパターン化された図案は、「いつも彼女の頭の中の残像を私たちに感じさせます。ミニマルな色調で配された線はギリギリの境界線を保ちながら共存し、永遠に続くかのような旋律をなしている」。コーネーリア・トムセンさんは「私は自身が触れてきた自然世界をそのまま描くのではなく、喚起しようとしている」と語り、「彼女が私たちに呼び起こさせる自然世界の景観と、私たちの記憶の奥底にある景観が出逢う瞬間を感じることができる」としている。

コーネーリア・トムセンさん。

コーネーリア・トムセンさんは1970年ドイツ(当時は旧東ドイツ)・ルドルシュタット生まれ、マイセン窯で絵付師として働き、ドイツのオッフェンバッハ・アム・マイン造形大学で学び、現在、ニューヨークを拠点に制作している。

6月1日18時30分から来日したコーネーリア・トムセンさんを招いて、オープニングレセプションとギャラリートークを開く。トークの内容は後日、ネットで公開する。

開場時間は10時から18時。入場は無料。