音楽ビヤライオン、30年記念でオペラカルメン、こうもり等

【銀座新聞ニュース=2018年6月15日】ビール系飲料業界第4位のサッポロホールディングス(渋谷区恵比寿4-20-1)グループで、ビヤホール、レストランなどを運営するサッポロライオン(中央区八丁堀4-3-3、ダイワ京橋ビル)は6月22日から24日の3日間、「音楽ビヤプラザライオン銀座店」(中央区銀座7-9-20、銀座ライオンビル5階、03-3573-5355)の開店30周年を記念して特別公演を開く。

6月22日から24日の3日間、「音楽ビヤプラザライオン銀座店」で開かれる30周年記念特別公演のフライヤー。

1988年3月に開店した「音楽ビヤプラザライオン銀座店」は生ビールや料理を味わいながら、クラシックの生演奏が聴ける店として営業されており、30周年を記念して、22日から24日の3日間限定で、3夜連続で特別公演を開く。

22日はオペラ「カルメン」を独自の演出で演奏し、 出演するのはタバコ工場で働くジプシーの女「カルメン」が杣友恵子(そまとも・けいこ)さん、竜騎兵の伍長「ドン・ホセ」が猪村浩之(いむら・ひろゆき)さん、闘牛士「エスカミーリョ」が河野鉄平(こうの・てっぺい)さん、ホセの許婚「ミカエラ」が山下尚子(やました・なおこ)さん。

竜騎兵の隊長「スニガ」が筒井修平(つつい・しゅうへい)さん、士官「モラレス」が上田誠司(うえだ・せいじ)さん、密輸業者「ダンカイロ」が倉内健人(くらうち・けんと)さん、密輸業者「レメンダート」が中川誠宏(なかがわ・まさひろ)さん、カルメンの仲間「フラスキータ」が佐藤泰子(さとう・やすこ)さん、カルメンの仲間「メルセデス」が栗田真帆(くりた・まほ)さん、居酒屋の主人「リリャス・パスティア」が前山依加(まえやま・よりか)さん、ゲストが渡辺弘美(わたなべ・ひろみ)さん。

23日はオペレッタ(台詞と踊りのあるオーケストラ付きの歌劇)「こうもり」で、出演者は銀行家「アイゼンシュタイン男爵」が渡辺公威(わたなべ・こうい)さん、その妻「ロザリンデ」が菊地美奈(きくち・みな)さん、刑務所長「フランク」が上田誠司さん、ロシアの貴族「オルロフスキー公爵」が海野真理子(うんの・まりこ)さん、声楽教師でロザリンデの昔の恋人「アルフレード」が金山京介(かなやま・きょうすけ)さん。

アイゼンシュタインの友人「ファルケ博士」が江原実(えはら・みのる)さん、アイゼンシュタインの弁護士「ブリント博士」が荒木俊雅(あらき・としまさ)さん、ロザリンデの小間使い「アデーレ」が大野康子(おおの・やすこ)さん、アデーレの姉「イーダ」が福士紗希(ふくし・さき)さん、刑務所の看守「フロッシュ」が納谷善郎(なや・ぜんろう)さん。

24日はオペラやポピュラーから名曲を集めたオペラ「ガラ・コンサート」を演奏する。

ウイキペディアによると、オペラ「カルメン」はフランスの作曲家、ジョルジュ・ビゼー(Georges Bizet、1838-1875)が作曲したオペラで、フランスの作家、プロスペル・メリメ(Prosper Merimee、1803-1870)の小説「カルメン」(1847年)を基にしており、劇作家のアンリ・メイヤック(Henri Meillhac、1831-1897)とリュドヴィク・アレヴィ(Ludovic Halevy、1834-1908)がリブレット(台本)を作った。音楽(歌)の間を台詞でつないでいくオペラ・コミック様式で書かれた全4幕のオペラとなっている。

1875年3月3日にパリのオペラ=コミック座で初演されたが、不評であったが、その後、客入りと評判は決して悪くなく、ビゼーのもとには「カルメン」のウィーン公演と、そのために台詞をレチタティーヴォに改めたグランド・オペラ版への改作が依頼された。

この契約を受けたビゼーだったが、持病の慢性扁桃炎による体調不良から静養中の6月4日、心臓発作を起こして急死した。そこで友人である作曲家エルネスト・ギロー(Ernest Guiraud、1837-1892)が改作を担当してウィーン上演にこぎつけ、それ以降フランス・オペラの代表作となった。リブレットはフランス語で書かれているが、物語の舞台はスペインである。

「こうもり」は、オーストリアの作曲家、ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauss2、1825-1899)が1874年に作曲し、同年4月5日にアン・デア・ウィーン劇場で初演された全3幕のオペレッタで、数あるウィンナ・オペレッタの中でも最高峰とされ、「オペレッタの王様」ともよばれる。

ヨハン・シュトラウス2世特有の優雅で軽快なウィンナ・ワルツの旋律が全編を彩り、その親しみやすいメロディーは全世界で愛されている。台本には日付の設定はないが、ウィーンをはじめドイツ語圏の国々の歌劇場では大晦日恒例の出し物となっている。

原作はロデリヒ・ベンディックス(Julius Roderich Benedix、1811-1873)の喜劇「牢獄」(1851年)に基づいて、アンリ・メイヤックとリュドヴィック・アレヴィが書いた喜劇「夜食」(1872年)で、台本はカール・ハフナー(Karl Haffner、1804-1876)とリヒャルト・ジュネ(Richard Genee、1823-1895)がメイヤックとアレヴィの原作を手直しした。

営業時間は平日17時から22時30分、日曜日、祝日は16時30分から21時30分。特別公演の演奏時間は22日と23日が18時30分から、24日が17時30分から。音楽料金は税込5500円、3夜通しで1万5000円。別途、1ドリンク、1料理の注文が必要となる。

通常の演奏時間は1回目が18時30分から19時(あいさつとメンバー紹介)、2回目が19時30分から20時(ビヤソングと祝いのステージ)、3回目が20時30分から21時(当日のメインステージ)、4回目が21時30分から22時(余韻を楽しむ最終ステージ)で、日曜日、祝日は1時間ずつ繰り上がる。